「夏枯れ相場」でも最高値更新!浮かれるな、利益確定は「+3σ」で行え
「8月は株価が動かないって聞いたのに、すごく上がった!」
「含み益が増えて嬉しいけど、いつ売ればいいか分からない…」
2025年8月は、例年のセオリーを覆す動きを見せました。
通常、8月はお盆休みや海外投資家のバカンスが重なり、
取引量が減って株価が低迷する「夏枯れ相場」になりやすい時期です。
しかし今年は、トランプ氏の影響もあり、日経平均が史上最高値を更新するなど活況を呈しました。
今回は、こうした「熱狂相場」の裏に潜むリスクと、
せっかくの利益を幻にしないための「利確(利益確定)タイミング」の鉄則について解説します。
1. なぜ8月は「夏枯れ」するのか?
まず基本を押さえておきましょう。なぜ例年8月は相場が弱いのでしょうか?
• 海外投資家の不在: 欧米の投資家は1ヶ月単位で長期休暇(バカンス)を取るため、市場参加者が激減します。
• 日本のお盆休み: 国内の投資家も休みに入り、新しい材料(ニュース)も出にくくなります。
かつて「24時間働けますか?」というCMがあったように、
日本人は勤勉ですが、世界のスタンダードは「夏は休む」です。
参加者が減れば取引量も減り、株価は動きにくくなる。これが「夏枯れ」の正体です。
2025年は「例外」だった
しかし今年は、市場最高値を更新する強い動きを見せました。
ここで重要なのは、「みんなが浮かれている時こそ、機関投資家の視点を持つこと」です。
機関投資家は、個人投資家が高値で浮かれている時に売り抜けようと狙っています。
「最高値更新=まだ上がる」と過信せず、
いつ局面が変わっても良いように冷静さを保つ必要があります。
2. 失敗談に学ぶ「利確」の重要性
「まだ上がると思って持っていたら、急落して含み益が消えた…」
これは投資家なら誰もが経験する痛みですが、
今回のセミナーでも講師自身の実体験として語られました。
【実録】1週間で350万円の含み益が…
講師が保有していた「東京通信グループ」という銘柄の事例です。
• 8月23日時点: 含み益が+358万円あった。
• その1週間後: 決算や利確売りに押され、含み益が−17万円(マイナス転落)まで落ちた。
• その後: 再び上昇し、+46万円まで回復(現在進行系)。
このジェットコースターのような値動きから学べる教訓はただ一つ。
「利確しなければ、それは利益ではない」ということです。
いくら画面上の数字(含み益)が増えても、売却ボタンを押して現金化しない限り、それは幻です。
3. 利確の絶対ルール「+3σタッチ」
では、どのタイミングで売ればよかったのでしょうか?
答えはシンプルで、ボリンジャーバンドのルール通りです。
【利確の鉄則】 株価がボリンジャーバンドの「+3σ(プラス3シグマ)」にタッチしたら、機械的に利益確定する。
株価は必ず「N字(上がって、下がって、また上がる)」を描きます。
+3σは統計的に「買われすぎ」の極致です。
ここにタッチすると、高い確率でバンドの内側(中央線方向)へ戻ろうとする力が働きます。
「もっと上がるかも」という欲を捨て、+3σにタッチした瞬間に利確する。
これを徹底していれば、一時的な急落に巻き込まれて精神をすり減らすこともありません。
特に値動きの軽い小型株では、このルールが命綱になります。
4. 9月以降の相場はどう動く?
夏休みが明け、9月・10月は市場参加者が戻り、相場が活発になる時期です。
今後の展望と注意点は以下の通りです。
① 「600円安」の揺さぶりに注意
相場が動くといっても、一直線に上がるわけではありません。
機関投資家は、信用取引をしている個人を振り落とすために、
あえて「一時的な600円安、800円安」のような急落を仕掛けてきます。
これに驚いて狼狽売りしないよう、「現物取引」で「余力(現金)」を残しておくことが重要です。
下がったところは、むしろバーゲンセール(押し目買いのチャンス)です。
② PBR1倍割れ・小型株に注目
今後狙い目となるのは、「時価総額100億円未満」かつ「黒字」の企業です。
東証の改革により、PBR1倍割れの企業や時価総額が小さい企業は、
上場維持のために株価を上げる努力(株主還元など)を迫られています。
こうした企業を安いうちに仕込んでおくと、TOBやMBOなどのサプライズで跳ね上がる可能性があります。
③ 日常生活からヒントを探す
スーパーの刺身コーナーの値引き具合や、
街で流行っているお店、若者のトレンドなどを観察してください。
「ユニクロ」や「スマホゲーム」が流行り始めた時、
その変化に気づいて株を買っていれば大儲けできました。
「街の変化=投資のヒント」です。
ニュースだけでなく、リアルな生活の変化に敏感になりましょう。
まとめ
1. 夏枯れ相場でも最高値更新。しかし浮かれずに「売り手」の存在を意識する。
2. 利確は正義。ボリンジャーバンドの「+3σ」にタッチしたら欲張らずに売る。
3. 9月以降は市場が活発化。機関投資家の「揺さぶり(急落)」に備えて余力を残す。
4. 日常生活の変化(流行、物価)から、次なる成長株のヒントを探す。
利益は「確定」して初めて自分のものになります。
「+3σタッチ」という明確なゴールラインを設定し、
9月からの相場も着実に利益を積み上げていきましょう。

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