8月の決算は「トランプ関税」に警戒!
小松製作所に学ぶ暴落パターンと「2ヶ月連続陽線」の落とし穴
「2ヶ月連続陽線が出たから買ったのに、下がってしまった…」
「トランプ関税の影響はいつから株価に出るの?」
2025年7月、株式市場は重要な局面を迎えています。
4月から発動された「トランプ関税」の実質的な影響が、
いよいよ企業の業績(数字)として現れ始めるからです。
今回は、建設機械大手「コマツ」の暴落事例から学ぶ危険なチャートパターンと、
決算シーズンを乗り切るための「連想ゲーム(グルーピング)」戦略、
そしてテクニカル分析の注意点について解説します。
1. 8月の決算は「答え合わせ」の時
まず、なぜ今年の8月決算が危険なのか、その背景を理解しましょう。
4月発動の関税が「数字」になる
トランプ大統領による関税強化が発動されたのは2025年4月です。
多くの企業は8月に「4月〜6月期」の決算を発表します。
つまり、「関税のダメージが初めて数字として表れる」のが今回の決算シーズンなのです。
警戒すべきセクター
アメリカへの輸出比率が高い以下の業種は、
業績悪化による株価下落に注意が必要です。
• 自動車関連: トヨタ、ホンダ、日産、三菱自動車など。
• 半導体・素材: 東京エレクトロン、ディスコ、ルネサスなど。
• 建設機械: コマツ、日立建機、クボタなど。
2. コマツ(6301)に学ぶ「暴落の方程式」
セミナーでは、決算発表後に急落したコマツの事例が解説されました。
実は、チャートには事前に「下がるサイン」が出ていました。
【暴落の3条件】
1. 日足・月足で「+3σ」にタッチしていた: 株価が上がりすぎていた(過熱感)。
2. 「窓」を開けていた: 過去に窓を開けて上昇しており、埋める(下がる)余地があった。
3. 悪材料(決算): そこへ「関税で現役(今の利益)が減る」というニュースが出た。
「+3σタッチ」+「窓埋め圧力」+「関税決算」。
この3つが揃った時、株価は必然のように下落しました。
これはコマツだけの話ではありません。
これから決算を迎える他の輸出企業でも、同じ条件が揃っている銘柄は非常に危険です。
3. 「グルーピング」で未来を予測する
では、どうすれば暴落を回避できるのでしょうか?
有効なのが、「似た動きをする銘柄(グルーピング)」を見ておくことです。
決算日のズレを利用する
例えば、コマツと「日立建機」や「竹内製作所」は、
同じ建設機械セクターなので似たようなチャートを描きます。
しかし、決算発表日は会社によって微妙にズレます。
• 戦略: 先に発表したコマツが悪決算で暴落した。
• 予測: ならば、似たチャートをしている日立建機も、次の決算で下がる可能性が高いのではないか?
このように連想することで、被弾する前に逃げることができます。
海運株の「日本郵船」と「商船三井」なども同様です。
AI(ChatGPTなど)を使って「〇〇と似た業種の上場企業を教えて」と聞き、
リストアップしておくのがおすすめです。
4. 「2ヶ月連続陽線」でも買ってはいけない時
株研の基本メソッドである「月足2ヶ月連続陽線」ですが、
これが出ても飛びついてはいけないケースがあります。
① ボリンジャーバンドが「右下」を向いている時
バンド全体が右肩下がりの「下落トレンド中」に出た陽線は、
単なる一時的な戻りであることが多く、再び下落するリスクが高いです。
あくまで「レンジ相場」か「上昇相場」の時に狙いましょう。
② 日足が「+3σ」にタッチしている時
月足で2ヶ月連続陽線が完成した頃には、
日足で見るとすでに「+3σ(天井)」に到達していることがよくあります。
その場合、3ヶ月目は調整(N字波動)で一旦下がることがあります。
「買った瞬間に下がった」と焦らないよう、日足の位置も確認し、
押し目(下がったところ)を待ってからエントリーするのも一つの手です。
5. 地震リスクと資金管理
最後に、リスク管理について。 2025年は宮崎、沖縄、
そして7月にはカムチャッカ半島と、太平洋プレートの境界周辺で地震が頻発しています。
過去の阪神淡路大震災や東日本大震災の時と同様、
政局が不安定な時期(非自民・過半数割れ)に大きな災害が起きるジンクスもあります。
災害が起きれば株価は一時的に暴落します。
「全資金を株に入れないこと」。これが鉄則です。
暴落時に買い向かえるだけの「現金余力」を残しておくことが、
あなたの資産と精神を守る最大の防御壁になります。
まとめ
1. 8月決算は「トランプ関税」の影響が数字に出るため、輸出関連株は警戒する。
2. コマツの事例(+3σ+窓+悪決算)を反面教師にする。
3. 同業他社(グルーピング)の決算を見て、自分の持ち株の動きを予測する。
4. 2ヶ月連続陽線でも、バンドが下向きの場合や、日足+3σの場合は慎重に。
5. 地震リスクに備え、常に現金余力を残しておく。
テクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(関税・決算)の両面から、慎重に相場を見ていきましょう。

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