出来高の少ない株が危険な理由【株価操作の実態】
こんにちは!今日は、多くの初心者投資家が知らない、
とても重要な話をします。「出来高の少ない株」の危険性についてです。
この記事を読まずに投資を始めると、
知らないうちにカモにされる可能性が高いです。
必ず最後まで読んでください。
出来高とは何か?
まず、基本から確認しましょう。
出来高の定義
出来高(できだか): その日(または、その月)に実際に売買された株の数のこと。
例えば:
- 出来高10万株 → その日、10万株の売買があった
- 出来高100万株 → その日、100万株の売買があった
チャートを見ると、下の方に棒グラフで表示されているのが出来高です。
なぜ出来高が大切なのか?
出来高は、その株にどれだけの人が注目しているかを表す数字です。
出来高が多い:
- たくさんの人が売買している
- 注目されている
- 流動性が高い(買いたい時に買える、売りたい時に売れる)
出来高が少ない:
- あまり売買されていない
- 注目されていない
- 流動性が低い(買えても売れない場合がある)
一見、「注目されていない株こそチャンスでは?」と思いますよね。
でも、実はそこに恐ろしい罠があるんです。
出来高が少ない株の3つの危険性
出来高が少ない株には、大きく分けて3つの危険性があります。
危険性1:買えても売れない
まず、最も基本的な問題です。
具体例:
A社の株を見つけました。
- 株価:500円
- 1日の出来高:5,000株
- 「安いし、良さそう!」と思って購入
あなたは1,000株購入しました(50万円)。
1ヶ月後:
株価が600円に上昇!
- 含み益:10万円
- 「よし、売ろう!」
でも、売ろうとすると…
問題発生:
- その日の出来高:3,000株
- あなたが売りたい株数:1,000株
- 全部売れるか不安…
実際に売り注文を出すと:
- 600円で500株だけ成立
- 残り500株は売れない
- 翌日、株価が550円に下落
- 結局、550円で残りを売却
結果:
500株 × 600円 = 30万円
500株 × 550円 = 27.5万円
合計:57.5万円
購入価格:50万円
利益:7.5万円
本来なら10万円の利益だったのに、
売れないせいで7.5万円に減ってしまいました。
危険性2:株価が操作されやすい
これが、最も危険な問題です。
なぜ操作されやすいのか?
出来高が少ない株は、少しのお金で株価を動かせるんです。
具体例で計算してみましょう:
B社の株:
- 株価:1,000円
- 1日の出来高:1万株
- 1日の売買代金:1,000万円
もし、機関投資家が1億円の資金を投入したらどうなるでしょう?
1億円 ÷ 1,000万円 = 10倍
普段の10倍の買いが入る!
こんなに買いが入ると:
- 需要が供給を大きく上回る
- 株価がどんどん上がる
- 1,000円 → 1,200円、1,300円…
逆に、大量に売りを出すと:
- 供給が需要を大きく上回る
- 株価がどんどん下がる
- 1,000円 → 800円、700円…
つまり、機関投資家は、自由に株価を動かせるんです。
危険性3:情報操作の標的になりやすい
出来高が少ない株は、投資情報サービスの標的になりやすいです。
投資情報サービスの手口:
- 出来高が少ない株を見つける
- その株を事前に安く買っておく
- 「この銘柄が上がる!」と情報を販売
- お客さん(個人投資家)が買い始める
- 出来高が少ないので、少しの買いで株価が上がる
- 「ほら、上がったでしょ!」
- 情報サービス会社は、高値で売り抜ける
- 株価が下がり始める
- お客さん(個人投資家)は損をする
これが、典型的な詐欺の手口です。
実際にあった株価操作の事例
ここで、実際にあった(私が経験した)事例をお話しします。
事例1:私がカモにされた経験
2016年、投資を始めたばかりの私:
ある投資情報サービスに月5万円を払って、
「上がる銘柄情報」を買っていました。
ある日の情報:
「C社(銘柄コード1234)が今週中に急騰します!今すぐ買ってください!」
C社の状況:
- 株価:800円
- 1日の出来高:8,000株
- 時価総額:約200億円
- 上場5年目の中堅IT企業
「よし、買おう!」
私は、100株購入(8万円)。
翌日:
株価が880円に上昇(+10%)!
- 「すごい!情報通りだ!」
- もっと買おう!
- さらに200株購入(17.6万円)
3日後:
株価が950円に上昇(+18.75%)!
- 「これはまだ上がる!」
- 保有継続
1週間後:
株価が1,000円に到達(+25%)!
- 含み益:約6万円
- 「もう少し待てば、もっと上がるかも」
2週間後:
突然、株価が急落。
- 1,000円 → 850円(-15%)
- 「あれ?どうした?」
- でも、まだプラスだから保有継続
1ヶ月後:
さらに下落。
- 850円 → 720円
- もう含み損:-約2万円
- 「こんなはずでは…」
2ヶ月後:
完全に下落。
- 720円 → 650円
- 含み損:-約5万円
- 「もう売ろう…」
結果:
- 投資情報料:5万円
- 株の損失:5万円
- 合計損失:10万円
何が起きていたのか?
後から分かったことですが、こういう流れでした:
実際の裏側:
- 情報サービス会社が事前に購入(700円で)
- 顧客に「買い」情報を配信
- 多くの個人投資家が買う(私もその一人)
- 出来高が少ないので、株価が急上昇(800円 → 1,000円)
- 情報サービス会社が売り抜ける(1,000円で)
- 株価が下落(1,000円 → 650円)
- 個人投資家は損失
情報サービス会社の利益:
1,000円 - 700円 = 300円(約43%の利益)
私の損失:
平均購入価格:約850円
売却価格:650円
損失:-200円(約-23%)
完全に、カモにされていたんです。
機関投資家による株価操作の実態
さらに詳しく、機関投資家がどうやって株価を操作しているか説明します。
操作の手法1:「買い上げ」
ステップ1:静かに買い集める
出来高が少ない株を、時間をかけて買い集めます。
- 1日に1,000株ずつ
- 1ヶ月で2万株
- 株価はまだ上がらない(少しずつなので)
ステップ2:一気に買い上げる
ある日、突然大量に買います。
- 1日で5万株を購入
- 普段の出来高(1万株)の5倍!
- 株価が急上昇(+20%、+30%)
ステップ3:ニュースが出る
「○○社、株価急騰!」というニュースが出ます。
- 個人投資家が注目し始める
- 「これは何かあるぞ!」と買い始める
ステップ4:高値で売り抜ける
個人投資家が買っている間に、機関投資家は売り抜けます。
- 高値で売却
- 大きな利益
ステップ5:株価下落
機関投資家の売りが終わると、買い手がいなくなります。
- 株価が急落
- 個人投資家は損失
操作の手法2:「売り崩し」
逆に、株価を下げる操作もあります。
目的:
- 信用取引している個人投資家を追証に追い込む
- 安く買い戻す
ステップ1:大量の売り注文
突然、大量の売り注文を出します。
- 1日で10万株を売る
- 普段の出来高(2万株)の5倍!
- 株価が急落(-20%、-30%)
ステップ2:個人投資家がパニック売り
株価が下がると、個人投資家がパニックになります。
- 「やばい!損切りしよう」
- さらに売りが売りを呼ぶ
- 株価がさらに下落
ステップ3:信用取引の追証発生
信用取引をしている人に追証が発生。
- 強制決済
- さらに株価が下がる
ステップ4:機関投資家が安く買い戻す
十分に下がったところで、機関投資家が買い戻します。
- 安値で購入
- 大きな利益
出来高が少ない株を見分ける方法
では、どうやって「出来高が少ない危険な株」を見分けるのでしょうか?
基準1:1日の出来高が10万株未満
危険ライン:
- 1日の出来高が10万株未満
- 特に、5万株以下は要注意
- 1万株以下は、超危険
なぜ10万株が基準か?
個人投資家が1,000株を売買する場合:
- 出来高10万株:全体の1%(ほとんど影響なし)
- 出来高1万株:全体の10%(かなり影響する)
つまり、出来高10万株以上あれば、
個人投資家の売買でも株価が急激には動きません。
基準2:1日の売買代金が1億円未満
出来高だけでなく、金額でも判断できます。
計算方法:
1日の売買代金 = 株価 × 出来高
例:
- 株価500円、出来高10万株 → 売買代金5,000万円
- 株価1,000円、出来高20万株 → 売買代金2億円
危険ライン:
- 1日の売買代金が1億円未満は要注意
- 5,000万円以下は危険
- 1,000万円以下は超危険
基準3:発行済み株式数が少なすぎる
発行済み株式数も重要な指標です。
危険ライン:
- 発行済み株式数が3,000万株未満は要注意
- 1,000万株以下は危険
なぜなら、発行株式数が少ないと:
- 市場に出回っている株が少ない
- 少しの売買で株価が大きく動く
- 操作されやすい
株研メソッドでの出来高の扱い方
では、株研メソッドでは、出来高をどう扱うのでしょうか?
基本方針:適度な出来高を求める
理想的な出来高の範囲:
- 1日の出来高:10万株〜100万株
- 1日の売買代金:1億円〜10億円
- 発行済み株式数:5,000万株〜5億株
この範囲なら:
- 買いたい時に買える
- 売りたい時に売れる
- 操作されにくい
- でも、適度に動く(利益を取れる)
例外:上場間もない銘柄
株研メソッドは「上場10年未満」を推奨していますが、
上場間もない会社は、出来高が少ない場合があります。
この場合の対処法:
- 2ヶ月連続陽線を厳格に待つ
- 上昇が始まったことを確実に確認
- これで、操作のリスクを減らせる
- 月足チャートで判断する
- 日足の動きに惑わされない
- 大きな流れだけを見る
- 購入後は放置
- 日々の値動きを気にしない
- 月に1回だけチェック
- 少額から始める
- 最初は、資金の10〜20%程度
- 慣れてから増やす
出来高が増えてきたらチャンス
逆に、普段は出来高が少ない株でも、
2ヶ月連続陽線が出た時に出来高が増えている場合は、良いサインです。
例:
D社の出来高推移:
1月:出来高5万株(株価400円)
2月:出来高5万株(株価380円)
3月:出来高5万株(株価350円)← 最安値
4月:出来高8万株(株価420円、陽線)← 出来高増加
5月:出来高12万株(株価500円、陽線)← さらに増加、2ヶ月連続陽線
6月:出来高15万株(株価580円)
このパターンは:
- 注目され始めている
- 本格的な上昇の兆し
- 良い買いタイミング
出来高が少ない株を買ってしまったら?
もし、すでに出来高が少ない株を買ってしまった場合、
どうすればいいでしょうか?
対処法1:含み益が出たらすぐ売る
欲張らずに、少しでも利益が出たら売却しましょう。
- 10%の利益で満足する
- 「もっと上がるかも」と思わない
- 確実に利益確定
対処法2:損切りラインを決める
逆に、含み損が出た場合も、ルールを決めておきます。
- -10%で損切り
- それ以上は持たない
- 傷口を広げない
対処法3:放置して様子を見る
もし、現物取引で買っていて、まだ資金に余裕があるなら、
放置するのも一つの方法です。
- 2ヶ月連続陽線が出るまで待つ
- そこから上昇する可能性がある
- ただし、長期戦覚悟
対処法4:二度と買わない
最も重要なのは、同じ失敗を繰り返さないことです。
- 次回からは、出来高をチェックする
- 10万株以上の銘柄だけを選ぶ
証券会社の画面で出来高を確認する方法
では、実際にどうやって出来高を確認するのでしょうか?
確認場所
どの証券会社でも、銘柄の詳細ページに出来高が表示されています。
確認項目:
- 当日の出来高:今日、何株売買されたか
- 平均出来高:過去の平均(10日平均、25日平均など)
- 出来高チャート:下部の棒グラフ
チェックポイント
チェック1:平均出来高を見る
- 1日だけの出来高ではなく、平均を見る
- たまたまその日だけ多い場合もあるので
チェック2:継続して確認
- 1週間、1ヶ月の推移を見る
- 安定して10万株以上あるか
チェック3:2ヶ月連続陽線の時の出来高
- 2ヶ月連続陽線が出た時、出来高が増えているか
- 増えていれば、注目され始めているサイン
まとめ:出来高は株の「人気度」
今日学んだ重要ポイント
- 出来高が少ない株は危険
- 買えても売れない
- 株価を操作されやすい
- 情報操作の標的になりやすい
- 機関投資家は株価を操作できる
- 出来高が少ない株では、自由に動かせる
- 個人投資家はカモにされる
- 安全な出来高の基準
- 1日10万株以上
- 1日の売買代金1億円以上
- 発行済み株式数5,000万株以上
- 株研メソッドでは適度な出来高を求める
- 10万株〜100万株が理想
- 2ヶ月連続陽線の時に出来高が増えていれば良いサイン
- 出来高は必ずチェックする習慣を
- 銘柄選びの際、必ず確認
- 平均出来高を見る
- 継続してチェック
投資情報サービスに騙されないために
覚えておいてほしいこと:
- 「この銘柄が上がる!」という情報は疑う
- 特に、出来高が少ない銘柄を推奨している場合は要注意
- 自分で判断できるようになることが大切
最後に:出来高は「安全性の指標」
出来高は、単なる数字ではありません。
それは、その株の安全性を示す重要な指標なんです。
出来高が多い = たくさんの人が売買している = 流動性が高い = 安全
出来高が少ない = あまり売買されていない = 流動性が低い = 危険
株を買う前に、必ず出来高をチェックする習慣をつけてください。
これだけで、多くの詐欺や損失から身を守ることができます。
今日のポイント:
- 出来高が少ない株は買えても売れない
- 機関投資家に株価を操作されやすい
- 投資情報サービスの標的になりやすい
- 安全な出来高は1日10万株以上
- 株研メソッドでは適度な出来高を求める
- 出来高は必ずチェックする習慣を

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