株価が上がる会社、下がる会社の見分け方
こんにちは!今日は、
多くの投資家が知りたがっている
「どの会社の株が上がるのか?」という疑問に答えます。
ただし、最初にはっきり言っておきます。
100%確実に当てる方法は存在しません。
でも、上がりやすい会社と下がりやすい会社の特徴は、確実にあります。
大前提:株価は「期待」で動く
まず、株価が動く本質を理解しましょう。
株価を動かす2つの要素
株価は、以下の2つで決まります:
- 思惑(期待):将来、この会社はどうなるか?
- 実績(現実):実際に、この会社はどうだったか?
そして、思惑の方が実績よりも重要なんです。
具体例:好決算なのに株価が下がる
よくあるパターン:
A社の決算発表:
- 前期の売上:100億円(予想通り)
- 前期の利益:10億円(予想通り)
- 今期の予想:売上120億円、利益12億円
「好決算じゃん!」
でも、株価は下がりました。
なぜ?
市場は、「売上150億円、利益15億円くらいいくだろう」と期待していたからです。
実績は良かったけど、期待には届かなかった。
だから、株価が下がるんです。
逆のパターン:赤字なのに株価が上がる
B社の決算発表:
- 前期の売上:50億円
- 前期の利益:-5億円(赤字)
- 今期の予想:売上80億円、利益3億円
「赤字じゃん!」
でも、株価は上がりました。
なぜ?
市場は、「この会社、ずっと赤字が続くだろう」と期待していなかったからです。
実績は赤字だけど、黒字転換の兆しが見えた。
だから、株価が上がるんです。
重要な教訓
株価は、「今、どうか」ではなく、「将来、どうなるか」で動く
だから、私たちが見るべきは:
- 今、赤字か黒字か(過去)
- ではなく、将来、成長するか(未来)
上がりやすい会社の7つの特徴
では、株価が上がりやすい会社の特徴を見ていきましょう。
特徴1:まだ成長途中の会社
キーワード:「これから」
具体例:
- 上場したばかり(上場10年未満)
- まだ全国展開していない
- 海外進出はこれから
- 新規事業を始めたばかり
なぜ上がりやすいか:
- 成長余地が大きい
- 2倍、3倍になる可能性がある
- 期待が持てる
NGな例:
- セブン&アイ:もう全国にある、成長余地が少ない
- トヨタ:すでに世界的企業、2倍は難しい
特徴2:時代の流れに乗っている
キーワード:「トレンド」
2024年のトレンド例:
✅ AI・機械学習
- ChatGPTの登場で注目
- AI関連企業は軒並み上昇
✅ DX(デジタルトランスフォーメーション)
- 企業のデジタル化を支援
- クラウドサービスなど
✅ 半導体
- AI、自動運転で需要増
- 半導体製造装置も注目
✅ 再生可能エネルギー
- 脱炭素の流れ
- 太陽光、風力発電関連
✅ 宇宙ビジネス
- 衛星通信、宇宙旅行
- 新しい市場
❌ 時代遅れの例:
- CD・DVD製造
- 従来型の新聞印刷
- ガソリン車のみの自動車部品
特徴3:独自性がある(オンリーワン)
キーワード:「他にない」
競合が少ない、または独自技術を持っている会社は強いです。
具体例:
✅ 特許技術を持っている
- 他社が真似できない
- 価格競争に巻き込まれない
✅ ニッチ市場でトップ
- 小さな市場だけど、シェア70%
- 安定した収益
✅ ブランド力がある
- ファンがいる
- リピーターが多い
❌ NGな例:
- コンビニのパン製造(どこでも作れる)
- 一般的な部品製造(価格競争激しい)
特徴4:ビジネスモデルが分かりやすい
キーワード:「シンプル」
複雑なビジネスより、
シンプルなビジネスの方が理解しやすく、評価されやすいです。
良い例:
✅ サブスクリプション
- 月額課金で安定収益
- 予測しやすい
✅ マッチングビジネス
- 場を提供するだけ
- 在庫リスクなし
✅ プラットフォームビジネス
- 多くの人が使うほど価値が上がる
- ネットワーク効果
分かりにくい例:
❌ 複雑な金融商品
❌ 多角化しすぎて何の会社か分からない
❌ B2B2Cの複雑な構造
特徴5:利益率が高い、または改善中
キーワード:「効率」
売上が多くても、利益が出ていなければ意味がありません。
チェックポイント:
✅ 営業利益率:
- 10%以上なら優秀
- 20%以上なら超優秀
- 改善傾向にあればなお良い
✅ 粗利率(売上総利益率):
- 50%以上なら健全
- 70%以上なら非常に良い
計算例:
C社:
- 売上:100億円
- 営業利益:15億円
- 営業利益率:15%(優秀)
D社:
- 売上:100億円
- 営業利益:3億円
- 営業利益率:3%(厳しい)
同じ売上でも、利益率で大きな差があります。
特徴6:負債が少ない(財務が健全)
キーワード:「安全」
借金が多い会社は、金利上昇などで苦しくなります。
チェックポイント:
✅ 自己資本比率:
- 40%以上なら安全
- 60%以上なら非常に安全
- 20%以下は要注意
✅ 有利子負債:
- 少ないほど良い
- 年間利益の3倍以内なら許容範囲
なぜ重要か:
金利が上がると:
- 借金の返済が増える
- 利益が減る
- 投資余力がなくなる
特徴7:経営陣が優秀
キーワード:「リーダーシップ」
これは数字では測りにくいですが、重要です。
チェックポイント:
✅ 創業者がまだ経営している
- 情熱がある
- 長期的視点
✅ 株主への還元姿勢
- 配当を増やしている
- 株主総会での説明が丁寧
✅ ビジョンが明確
- どこを目指しているか分かる
- 戦略が一貫している
❌ NGなサイン:
- 経営陣がコロコロ変わる
- 不祥事が多い
- 株主を軽視している
下がりやすい会社の7つの特徴
次に、逆に株価が下がりやすい会社の特徴です。
特徴1:成長しきっている
キーワード:「もう頭打ち」
- 全国に展開済み
- シェアも十分高い
- これ以上の成長が見込めない
例:
- 大手コンビニ(もう飽和状態)
- 大手スーパー(ネット通販に押されている)
- 従来型の新聞社(購読者減少)
特徴2:時代に取り残されている
キーワード:「斜陽産業」
- デジタル化に対応できていない
- 若者離れが進んでいる
- 市場自体が縮小している
例:
- ガソリンスタンド(EV化)
- パチンコ関連(規制強化、娯楽の多様化)
- 従来型の出版社(電子書籍化)
特徴3:競争が激しい
キーワード:「価格競争」
- 参入障壁が低い
- どこでも真似できる
- 価格でしか差別化できない
例:
- 一般的な飲食チェーン
- 汎用的な製造業
- 差別化できないサービス業
特徴4:赤字が続いている
キーワード:「構造的問題」
一時的な赤字ならOK(むしろチャンス)。
でも、構造的に利益が出ない会社は危険。
見分け方:
❌ 3年以上連続赤字
- ビジネスモデルに問題がある可能性
❌ 売上も減少中
- 市場から見放されている
❌ 改善策が見えない
- 経営陣も打つ手なし
特徴5:借金が多い
キーワード:「財務リスク」
特に、不動産業は要注意。
危険なサイン:
❌ 自己資本比率10%以下
❌ 有利子負債が年間利益の10倍以上
❌ 金利上昇局面で借入が多い
金利が上がると:
- 返済負担増加
- 新規投資できない
- 最悪、倒産リスク
特徴6:不祥事が多い
キーワード:「信頼喪失」
不祥事は、株価に直撃します。
例:
- 粉飾決算
- 品質偽装
- ハラスメント問題
- 情報漏洩
一度失った信頼を取り戻すのは、非常に難しいです。
特徴7:単一事業に依存
キーワード:「リスク集中」
1つの事業だけで成り立っている会社は、
その事業がダメになると終わりです。
危険な例:
❌ 特定の取引先に依存(売上の50%以上)
- その取引先が離れたら終わり
❌ 特定の商品に依存
- その商品が売れなくなったら終わり
❌ 特定の地域に依存
- その地域の景気が悪化したら終わり
株研メソッドでの銘柄選び
では、株研メソッドでは、どうやって銘柄を選ぶのでしょうか?
ステップ1:条件で絞り込む
まず、機械的に条件で絞り込みます。
必須条件:
- 上場10年未満
- 株価1,000円以下
- 月足チャートで-2σまたは-3σをタッチ
- 2ヶ月連続陽線が出た
これで、候補が10〜20銘柄くらいに絞られます。
ステップ2:業種をチェック
次に、その会社が何をやっているかチェックします。
避けるべき業種:
❌ 創薬メーカー
❌ 不動産業(金利上昇局面では)
❌ 斜陽産業
好ましい業種:
✅ IT・ソフトウェア
✅ DX支援
✅ AI関連
✅ 新しいサービス業
ステップ3:ビジネスモデルをチェック
会社のホームページや四季報で、何をやっている会社か確認します。
確認ポイント:
- 何を売っているか?
- 誰に売っているか?
- どうやって儲けているか?
- 競合はいるか?
5分でOK。深く調べる必要はありません。
ステップ4:簡単な財務チェック
証券会社のサイトで、以下だけチェック:
✅ 自己資本比率:30%以上あるか?
✅ 営業利益率:改善傾向にあるか?
✅ 売上推移:増加傾向にあるか?
これも5分でOK。
ステップ5:最終判断
ここまでで、候補が2〜3銘柄に絞られているはずです。
最後は、自分が理解できて、応援したくなる会社を選びます。
判断基準:
- このビジネスは理にかなっているか?
- 自分が社長なら、この会社で働きたいか?
- 3年後、5年後も成長していそうか?
実際の銘柄選び事例
具体例を見てみましょう。
事例1:E社(IT企業、仮名)
基本情報:
- 上場:3年前
- 株価:650円
- 事業:中小企業向けクラウドサービス
- チャート:-3σタッチ後、2ヶ月連続陽線
ステップ2:業種チェック ✅ IT・ソフトウェア → 好ましい業種
ステップ3:ビジネスモデル
- 月額課金のサブスク → 安定収益
- 中小企業のDX支援 → 需要増加中
- 競合はいるが差別化できている → OK
ステップ4:財務チェック
- 自己資本比率:45% → OK
- 営業利益率:8% → 改善中
- 売上:前年比+30% → 成長中
ステップ5:最終判断
- ビジネスモデルが分かりやすい ✅
- 時代の流れに乗っている ✅
- 財務も健全 ✅
結論:買い!
事例2:F社(製造業、仮名)
基本情報:
- 上場:5年前
- 株価:580円
- 事業:自動車部品製造
- チャート:-2σタッチ後、2ヶ月連続陽線
ステップ2:業種チェック ⚠️ 自動車部品 → EV化でリスク?
ステップ3:ビジネスモデル
- ガソリン車専用の部品 → EV化で需要減?
- 特定メーカーへの依存度高い → リスク
- 差別化が難しい → 価格競争
ステップ4:財務チェック
- 自己資本比率:25% → ギリギリ
- 営業利益率:3% → 低い
- 売上:横ばい → 成長していない
ステップ5:最終判断
- ビジネスモデルに不安 ❌
- 時代の流れに逆行 ❌
- 財務も強くない ❌
結論:見送り!
よくある質問
Q1:赤字の会社は買わない方がいい?
A:一概には言えません。
- 上場間もない会社は、先行投資で赤字の場合が多い
- 黒字転換の兆しがあれば、大チャンス
- ただし、3年以上赤字が続いている会社は避ける
Q2:有名な大企業の方が安全では?
A:安全かもしれないが、大きく上がらない。
- トヨタが2倍になるのは難しい
- でも、上場3年目のIT企業が2倍になるのは十分あり得る
株研メソッドは、安全性と成長性のバランスを取ります。
Q3:業績予想はどこで見る?
A:証券会社のサイトで見られます。
楽天証券、SBI証券などで、無料で見られます。
- 会社予想
- アナリスト予想
- 過去の実績
これらを見れば、成長しているか分かります。
Q4:チャートだけで判断しちゃダメ?
A:チャートが最優先ですが、最低限の確認は必要。
株研メソッドの優先順位:
- チャート:2ヶ月連続陽線など(最重要)
- 業種:避けるべき業種でないか
- 簡単な財務:極端に悪くないか
深い分析は不要ですが、最低限のチェックはしましょう。
まとめ:完璧な銘柄はない
今日学んだ重要ポイント
- 株価は「期待」で動く
- 過去より未来
- 実績より思惑
- 上がりやすい会社の特徴
- まだ成長途中
- 時代の流れに乗っている
- 独自性がある
- ビジネスが分かりやすい
- 利益率が高い
- 財務が健全
- 経営陣が優秀
- 下がりやすい会社の特徴
- 成長しきっている
- 時代に取り残されている
- 競争が激しい
- 赤字が続いている
- 借金が多い
- 不祥事が多い
- 単一事業に依存
- 株研メソッドの銘柄選び
- チャートで絞り込む(最重要)
- 業種をチェック
- ビジネスモデルを理解
- 簡単な財務チェック
- 最後は自分の判断
- 完璧な銘柄はない
- どの銘柄にもリスクはある
- だから、2ヶ月連続陽線を待つ
- 分散投資も大切
実践のためのチェックリスト
銘柄を選ぶ時、このチェックリストを使ってください:
必須チェック:
□ 上場10年未満?
□ 株価1,000円以下?
□ 2ヶ月連続陽線が出た?
□ まだ-1σ付近?
推奨チェック:
□ 避けるべき業種ではない?
□ ビジネスモデルが理解できる?
□ 自己資本比率30%以上?
□ 売上が増加傾向?
プラスアルファ:
□ 時代の流れに乗っている?
□ 独自性がある?
□ 自分が応援したくなる?
最後に:分析より実践
銘柄選びに完璧を求めすぎると、買えなくなります。
大切なのは:
- 80点の銘柄を見つける
- 2ヶ月連続陽線を確認する
- 買う
- 待つ
完璧な銘柄を探すより、
良い銘柄を見つけて、適切なタイミングで買う方が重要です。
そして、そのタイミングを教えてくれるのが、2ヶ月連続陽線なんです。
今日のポイント:
- 株価は「期待」で動く
- 上がりやすい会社には共通点がある
- 下がりやすい会社も見分けられる
- チャートが最優先、その後に簡単な確認
- 完璧を求めず、80点の銘柄を選ぶ
- 2ヶ月連続陽線が最終判断

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