「株式分割」の魔法とは?1株が7200株に化ける長期投資の威力
「買った株が、気づいたら勝手に増えていた」
「100万円が、何もせずに数千万円になっていた」
そんな夢のような話が現実に起こり得るのが、
株式投資における「株式分割」という仕組みです。
短期売買で小さな利益を積み上げるのも良いですが、
本当の資産形成は「時間を味方につけて、株数そのものを増やすこと」にあります。
今回は、数年〜数十年単位で資産を爆発的に増やす「株式分割」の活用法について解説します。
1. そもそも「株式分割」とは?
株式分割とは、企業がすでに発行している株式を細かく分けることです。
例えば、「1株を2株に分割する(1対2分割)」となると、
あなたが100株持っていた場合、自動的に200株になります。
資産価値はどうなる?
「株数が倍になるなら、資産も倍?」と思われがちですが、
分割された直後は株価も半分になるため、資産総額は変わりません。
• 分割前: 株価1000円 × 100株 = 資産10万円
• 分割後: 株価500円 × 200株 = 資産10万円(±0)
しかし、ここからが「魔法」の始まりです。
株価が安くなると、「これなら買える!」と新規の投資家が参入しやすくなります。
その結果、人気が出て株価が再び上昇し、元の1000円に戻っていきます。
すると…
• 数年後: 株価1000円(戻った) × 200株 = 資産20万円(2倍!)
このように、**「株数が増えた状態で株価が戻る」**ことで、資産が掛け算式に増えていくのです。
2. 伝説の事例:1株が7200倍になった「M3」
資料には、株式分割によって驚異的な資産増加を遂げた実例がいくつか挙げられています。
その中でも衝撃的なのが、
医療情報サイトを運営する「エムスリー(M3)」の例です。
この会社は、上場してから計6回の株式分割を行いました。
もし、2004年に1株(約70万円)を買って、
ずっと放置していたらどうなったでしょうか?
1. 1対3分割
2. 1対2分割
3. …(中略)…
4. 1対100分割(!)
なんと、たった1株が最終的に7200株にまで増えました。
2021年の高値(約1万円)で計算すると、7200株 × 1万円 = 7200万円。
70万円の元手が、売買をせずに持っていただけで7200万円(約100倍)になったのです。
これが、成長企業の株式分割を長期で保有する威力です。
その他の事例
• セガサミーHD: 5年間の保有で4回の分割を経て、100株が1200株に(資産約11倍)。
• ベネフィット・ワン: 100万円分買っていたら、2回の分割を経て最大2400万円に(資産約24倍)。
3. 「分割する株」を見つける3つの条件
では、これから分割しそうな「お宝銘柄」はどうやって探せばよいのでしょうか?
資料では、以下の条件に当てはまる銘柄が狙い目とされています。
① 株価がある程度高い(1000円以上)
これまで推奨してきた「1000円以下の低位株」は、
すでに買いやすいため分割の必要があまりありません。
株式分割を狙うなら、「3000円〜5000円」といった、
個人投資家が少し手を出しにくい価格帯の銘柄が、
「買いやすくするために分割しよう」と動く可能性が高くなります。
② 上場してから日が浅い(10年未満)
歴史ある大企業よりも、これから成長していく若い企業の方が、
資金調達や株主数増加のために積極的に分割を行います。
「上場10年未満」の成長株をチェックしましょう。
③ 発行済株式数が少ない
市場に出回っている株数が少ない(レアである)会社ほど、
流動性を高めるために分割を行う傾向があります。
4. 買いのタイミングは「月足2ヶ月連続陽線」
いくら分割が期待できるといっても、高値掴みは厳禁です。
エントリーのタイミングは、これまで学んだ基本ルール通り「月足チャート」で判断します。
1. 月足で「2ヶ月連続陽線」が出ていること。
2. 右肩上がりの上昇トレンドであること。
このサインが出た成長株を購入し、
あとは数年単位(3年〜5年)でじっくり寝かせる。
その間に株式分割が発表されれば、株価が急騰するボーナスも期待できます。
まとめ:時間は投資家の最大の味方
株式分割を活用した戦略は、今日買って明日儲かるような手法ではありません。
しかし、5年、10年というスパンで見れば、
銀行預金では絶対にあり得ないリターンをもたらす可能性があります。
• 成長しそうな企業(上場10年未満)を選ぶ。
• 月足チャートでトレンドに乗る。
• 株式分割で株数が増えるのを待つ。
「果報は寝て待て」という言葉通り、
日々の値動きに一喜一憂せず、企業の成長と共に自分の資産(株数)が育つのを楽しむ。
そんな「農耕型」の投資を、
ポートフォリオの一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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