信用取引で個人投資家が負ける仕組み
こんにちは!今日は、多くの個人投資家を破産に追い込んできた
「信用取引」の危険性についてお話しします。
私自身も信用取引で大きな損失を出した経験があります。
この記事を読んで、同じ失敗をしないでください。
信用取引とは何か?
まず、信用取引の基本を説明します。
現物取引と信用取引の違い
現物取引:
- 自分が持っているお金の範囲内で株を買う
- 100万円持っていたら、100万円分まで買える
- 買った株は自分のもの
- いつ売るかは自分で決められる
信用取引:
- 証券会社からお金を借りて株を買う(レバレッジ)
- 100万円持っていたら、約300万円分まで買える(約3倍)
- 株は担保として預けている状態
- 期限がある(6ヶ月以内に決済)
- 追加でお金を入れないといけない場合がある(追証)
一見、魅力的に見える信用取引
証券会社の広告を見ると、こんな風に書いてあります:
「少ない資金で大きな利益!」
「レバレッジで資金効率アップ!」
「空売りで下落相場でも稼げる!」
確かに、理論上は魅力的です。
例えば:
- 現物取引:100万円で100万円分の株を買う → 株価が10%上昇 → 利益10万円
- 信用取引:100万円で300万円分の株を買う → 株価が10%上昇 → 利益30万円
同じ10%の上昇でも、利益が3倍になる!
「これはいい!」と思いますよね。
でも、ここには恐ろしい罠が隠されているんです。
信用取引が個人投資家を破産させる仕組み
ここからが本題です。なぜ信用取引で個人投資家は負けるのか?
仕組み1:追証(おいしょう)という悪魔のシステム
信用取引には、追証(おいしょう)という仕組みがあります。
追証とは: 株価が下がって、一定の損失が出ると、
証券会社から「追加でお金を入れてください」と言われること。
具体例で見てみましょう
あなたが100万円の資金で、信用取引で300万円分の株を買ったとします。
1日目:
- 株価:1000円
- 購入数:3000株
- 総額:300万円
- 担保(委託保証金):100万円
5日後:
- 株価:800円に下落(-20%)
- 現在の評価額:240万円
- 含み損:60万円
- 担保維持率:約66%(計算:(100万円-60万円)/240万円×100)
ここで証券会社から連絡が来ます:
「お客様、担保維持率が最低維持率(通常30%)を下回る恐れがあります。
追加で保証金を入金してください。期限は2営業日後です。」
もし追加入金できなければ、
強制的に売却(ロスカット)されます。
つまり、あなたの意思とは関係なく、損失が確定してしまうんです。
仕組み2:機関投資家は「損切りライン」を知っている
ここからが、本当に恐ろしい話です。
機関投資家や証券会社の売買部門は、
個人投資家の損切りライン(追証が発生する価格)が
だいたい分かっているんです。
なぜ分かるかというと:
- 証券会社には、顧客の信用取引の情報がある
- どの価格帯に、どれくらいの信用買いが入っているか分かる
- だから、どこまで株価を下げれば追証が発生するか計算できる
狙い撃ちされる個人投資家
機関投資家の戦略:
- 個人投資家が信用取引で買っていることを確認
- わざと株価を下げる(大量の売り注文を出す)
- 個人投資家の追証ラインまで株価を下げる
- 個人投資家が強制ロスカットされる
- 強制ロスカットで大量の売りが出て、さらに株価が下がる
- 機関投資家は、その下がった価格で買い戻す
- その後、株価を戻す
結果:
- 機関投資家:安く買えて利益
- 個人投資家:損失確定
これが、「損切りした途端に株価が戻る」現象の正体です。
仕組み3:金利と手数料で確実に減っていく
信用取引には、様々なコストがかかります。
かかる費用:
- 金利(買方金利):年利約2.8〜3.9%
- 貸株料(売方):年利約1.15〜3.9%
- 管理費:建玉を保有している間ずっとかかる
- 手数料:買う時も売る時もかかる
例えば、300万円の信用買いを3ヶ月保有した場合:
- 金利:約3% × 300万円 × 3ヶ月/12ヶ月 = 約2.25万円
- 手数料:往復で約5000円
- 合計:約2.7万円
つまり、株価が変動しなくても、3ヶ月で約2.7万円の損失が出るんです。
株価が上がらなければ、持っているだけで損をする仕組みになっています。
仕組み4:6ヶ月という期限のプレッシャー
信用取引には、期限があります。
通常、買った日から6ヶ月以内に決済(売却)しなければなりません。
現物取引の場合:
- 株価が下がっても、持ち続けられる
- 3年後、5年後に株価が回復するのを待てる
- 塩漬けにしても、いつか上がるかもしれない
信用取引の場合:
- 6ヶ月以内に必ず決済しなければならない
- 株価が下がっていても、期限が来たら損失確定
- 「もう少し待てば上がるのに…」と思っても売らざるを得ない
この期限のプレッシャーが、冷静な判断を妨げるんです。
仕組み5:精神的に追い詰められる
信用取引をすると、精神的に大きな負担がかかります。
毎日のプレッシャー:
- 「今日も下がったらどうしよう」
- 「追証が来たらどうしよう」
- 「いつ売ればいいんだろう」
- 「もっと下がったら、追加でお金を入れないと…」
このプレッシャーの中では、冷静な判断ができなくなります。
結果:
- パニック売り:底値で売ってしまう
- 損切りできない:もっと損失が拡大
- さらに買い増し:傷口を広げる
私の失敗体験:信用取引で数百万円の損失
ここで、私自身の失敗談をお話しします。
2016年、信用取引に手を出した私
株式投資を始めたばかりの私は、
「もっと早く稼ぎたい」という欲に駆られて信用取引を始めました。
最初の1ヶ月:
- 資金:200万円
- 信用取引で600万円分の株を購入
- 運良く株価が上昇
- 利益:60万円
「これは簡単だ!」と思った私は、調子に乗りました。
地獄の始まり
2ヶ月目:
- 前月の利益60万円を含めて、260万円に増えた
- さらに大きく稼ごうと、約780万円分の株を信用買い
- ところが、株価が下落
- 含み損:-120万円
証券会社から連絡:
「お客様、追証が発生しています。2営業日以内に80万円を入金してください。」
慌てた私は、なんとか80万円を工面して入金しました。
その後:
- 株価はさらに下落
- 含み損:-180万円
- また追証発生
- さらに60万円を入金
結局:
- 追加入金の合計:140万円
- 最初の資金:200万円
- 追加入金:140万円
- 合計:340万円を投入
それでも株価は戻らず、
最終的に損失約250万円で強制決済されました。
損切りの翌日、株価が急騰
そして、信じられないことが起きました。
強制決済された翌日、その株の株価が急激に上昇したんです。
もし、あと1日持ちこたえていれば、損失はゼロ。
もし、現物取引だったら、もっと長く持てたのに。
これが、機関投資家の戦略だったんです。
わざと株価を下げて個人投資家を追証に追い込み、
強制決済させてから株価を戻す。
私は完全にカモにされていました。
なぜ証券会社は信用取引を勧めるのか?
ここで疑問が湧きますよね。
「なぜ証券会社は、個人投資家が負けやすい信用取引を積極的に勧めるのか?」
答えは簡単です。証券会社が儲かるからです。
証券会社の収益源
- 取引手数料:
- 信用取引は現物取引より手数料が高い
- 追証で追加取引が増えると、さらに手数料収入
- 金利収入:
- 個人投資家に貸し付けたお金の金利
- 年利約3%として、100億円貸せば年間3億円の収入
- 貸株料:
- 空売りする人から徴収する貸株料
つまり、個人投資家が信用取引をすればするほど、
証券会社は儲かる仕組みになっているんです。
個人投資家が損をしても、証券会社は困りません。
むしろ、損をして追証を払ってくれる方が、
手数料収入が増えて嬉しいくらいです。
信用取引のリスクまとめ
信用取引の危険性をまとめます:
金銭的リスク
- レバレッジによる損失拡大:
- 利益も3倍だが、損失も3倍
- 追証による追加資金の必要性:
- 予定外の出費が発生
- 金利・手数料のコスト:
- 持っているだけでお金が減る
構造的リスク
- 機関投資家に狙い撃ちされる:
- 損切りラインが筒抜け
- 6ヶ月の期限:
- 時間をかけて待つことができない
心理的リスク
- 精神的プレッシャー:
- 毎日株価が気になる
- 冷静な判断ができなくなる
株研メソッドが現物取引だけを推奨する理由
これらの理由から、株研メソッドでは現物取引のみを推奨しています。
現物取引のメリット
- 追証がない:
- 強制決済されない
- 自分のタイミングで売れる
- 時間をかけられる:
- 3年でも5年でも持ち続けられる
- 塩漬けにしても、いつか回復する可能性
- 金利・手数料がかからない:
- 買う時の手数料だけ
- 持っている間のコストはゼロ
- 精神的に楽:
- 日々の値動きに一喜一憂しなくていい
- 月に1回チェックするだけ
- 狙い撃ちされない:
- 損切りラインがないので、操作されにくい
現物取引でも十分に稼げる
「でも、レバレッジがないと、大きく稼げないのでは?」
そう思うかもしれませんが、実はそうではありません。
株研メソッドの実績:
- 1000円以下の銘柄を選ぶ
- 2ヶ月連続陽線で買う
- 平均して1年で株価が2倍になる銘柄が多い
つまり、レバレッジなしでも、年利100%が可能なんです。
比較:
- 信用取引:レバレッジ3倍で年利30% → 実質年利90%(でもリスク大)
- 現物取引:レバレッジなしで年利100% → リスク小
レバレッジをかけなくても、正しい方法で投資すれば、十分に稼げるんです。
まとめ:信用取引には絶対に手を出さない
信用取引が個人投資家を負けさせる仕組み
- 追証で強制決済させられる
- 機関投資家に損切りラインを読まれる
- 金利と手数料で確実にお金が減る
- 6ヶ月の期限で焦らされる
- 精神的に追い詰められて冷静な判断ができなくなる
証券会社の本音
証券会社は、個人投資家に信用取引をしてもらいたい。
なぜなら、手数料と金利で儲かるから。
個人投資家が損をしても、証券会社は困らない。
株研メソッドの結論
現物取引のみ!信用取引は絶対にダメ!
現物取引なら:
- 追証なし
- 期限なし
- コストなし
- 精神的に楽
- それでも十分に稼げる
最後に:欲に負けないで
信用取引は、「もっと早く、もっと大きく稼ぎたい」
という欲が生み出した悪魔の取引です。
でも、その欲に負けて信用取引に手を出すと、
多くの人が破産への道を歩むことになります。
投資は、マラソンです。短距離走ではありません。
焦らず、着実に、現物取引で資産を増やしていきましょう。
私のような失敗をする人が、一人でも減ることを願っています。
今日のポイント:
- 信用取引は個人投資家が負ける仕組みになっている
- 追証、金利、期限、狙い撃ちのリスク
- 証券会社が儲かるから勧められる
- 現物取引だけで十分に稼げる
- 欲に負けず、着実な投資を
次回は、「他人の投資成功話に惑わされない方法」で、
正しい投資判断の方法をお話しします!

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