ステップ3:ボリンジャーバンドって何?【初心者向け解説】
こんにちは!今日は、株研メソッドの最重要ツールを解説します。
「ボリンジャーバンド」
「ボリンジャーバンドって、何?」
「難しそう…」
「どうやって使うの?」
安心してください。
今日は、数学が苦手な人でも完全に理解できるよう、
図解付きで徹底解説します。
ボリンジャーバンドとは?
基本的な定義
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands): 株価の変動範囲を統計的に示す指標
開発者:
ジョン・ボリンジャー(John Bollinger)
1980年代に開発
世界中で使われている
簡単に言うと:
「株価が、だいたいこの範囲内で動きますよ」
というバンド(帯)を表示する
視覚的に分かりやすい
見た目
チャート上での表示:
株価
↑
1200 ┤ ──────── ← +3σ(上限の上限)
1150 ┤ ──────── ← +2σ(上限)
1100 ┤ ──────── ← +1σ
1000 ┤ ──────── ← 中央値(移動平均線)
900 ┤ ──────── ← -1σ
850 ┤ ──────── ← -2σ(下限)
800 ┤ ──────── ← -3σ(下限の下限)
└──────────────→ 時間
株価がこの範囲内で動く
実際のチャート:
株価のローソク足 + 7本の線
= ボリンジャーバンド
視覚的に分かりやすい
ボリンジャーバンドの構成要素
中央の線:移動平均線
中央値:
20日移動平均線(一般的)
または
60日移動平均線(株研メソッドでは)
過去の株価の平均値
意味:
株価の「普通の値段」
この線より上:
株価が高め
この線より下:
株価が安め
上下の線:標準偏差(σ、シグマ)
σ(シグマ)とは:
標準偏差(Standard Deviation)
統計学の用語
簡単に言うと:
「ばらつき具合」
株価が、平均からどれくらいズレるか
+1σ、+2σ、+3σ:
中央値から上に:
+1σ:少し高い
+2σ:かなり高い
+3σ:非常に高い
上に行くほど、高すぎる
-1σ、-2σ、-3σ:
中央値から下に:
-1σ:少し安い
-2σ:かなり安い
-3σ:非常に安い
下に行くほど、安すぎる
統計的な意味
株価がこの範囲内に収まる確率:
±1σの範囲内:
約68.3%の確率
±2σの範囲内:
約95.4%の確率
±3σの範囲内:
約99.7%の確率
つまり:
ほぼ確実に±3σ内に収まる
図解:
確率
↑
│ ╱╲
│ ╱ ╲
68% │ ╱ ±1σ ╲
│╱ ╲
95% ├──±2σ────┤
│
99% ├───±3σ───┤
└──────────→ 株価
釣鐘型(正規分布)
ボリンジャーバンドの見方
パターン1:株価が-2σ付近
状況:
株価:850円
-2σ:860円
中央値:1,000円
株価が-2σ付近
意味:
統計的に「安すぎる」
95%の確率で、
±2σ内に収まるはず
今、-2σにいる
→ 今後、中央値に戻る可能性が高い
→ 上がる可能性が高い
買いのチャンス
パターン2:株価が+2σ付近
状況:
株価:1,150円
+2σ:1,140円
中央値:1,000円
株価が+2σ付近
意味:
統計的に「高すぎる」
今後、中央値に戻る可能性が高い
→ 下がる可能性が高い
売りのチャンス
パターン3:株価が中央値付近
状況:
株価:1,000円
中央値:1,000円
株価が中央値付近
意味:
「普通の値段」
どちらに動くか分からない
様子見
パターン4:株価が-3σ付近
状況:
株価:800円
-3σ:810円
中央値:1,000円
株価が-3σ付近
意味:
統計的に「異常に安い」
99.7%の確率で±3σ内のはず
今、-3σにいる
これは:
- 大きな悪材料があった
- パニック売りが起きた
- 市場の過剰反応
今後:
反転する可能性が非常に高い
大きな買いのチャンス
(ただし、リスクも高い)
株研メソッドでの使い方
買いのタイミング
条件:
ステップ1:
株価が-2σまたは-3σ付近まで下落
ステップ2:
2ヶ月連続陽線が出る
ステップ3:
2ヶ月連続陽線が出た時点で、
まだ-1σまたは中央値付近
→ 買い
理由:
-2σ/-3σまで下落:
底値圏
2ヶ月連続陽線:
反転のサイン
まだ-1σ/中央値:
上昇余地が大きい
条件が揃った
→ 買い
例:
過去のチャート:
4月:-3σにタッチ(底値圏)
5月:陽線(反転)
6月:陽線(2ヶ月連続陽線)
6月末の位置:-1σ付近
判断:
7月初旬に購入
購入後:
7月:中央値に到達
8月:+1σに到達
9月:+2σに到達(売却)
利益:+30%以上
売りのタイミング
条件1:+2σ到達
株価が+2σに到達
→ 統計的に「高すぎる」
→ 売却
これが基本
条件2:+3σ到達
株価が+3σに到達
→ 統計的に「異常に高い」
→ 即座に売却
これは確実
例:
購入:850円(-1σ付近)
↓
3ヶ月後:1,000円(中央値)
↓
6ヶ月後:1,150円(+2σ)
売却:1,150円
利益:+300円(+35.3%)
+2σで売却して正解
避けるべきパターン
パターン1:すでに+2σ付近で2ヶ月連続陽線
状況:
2ヶ月連続陽線が出た
でも、すでに+2σ付近
判断:
買わない
理由:
上昇余地が小さい
下落リスクが高い
パターン2:中央値付近で2ヶ月連続陽線
状況:
2ヶ月連続陽線が出た
位置は中央値付近
判断:
買ってもいいが、ベストではない
理由:
上昇余地は中程度
リスクとリターンのバランスが悪い
もっと良い銘柄を探す
ボリンジャーバンドの設定方法
チャートギャラリーでの設定
ステップ1:チャートギャラリーを開く
無料ソフト「チャートギャラリー」
株研メソッドで推奨
ステップ2:銘柄を表示
銘柄コードを入力
チャートを表示
ステップ3:ボリンジャーバンドを追加
メニュー:
「指標」→「ボリンジャーバンド」
設定:
期間:60日(株研メソッド推奨)
標準偏差:1, 2, 3
色:
+1σ/-1σ:同じ色(例:オレンジ)
+2σ/-2σ:同じ色(例:紫)
+3σ/-3σ:同じ色(例:黒)
適用
ステップ4:月足チャートに切り替え
「月足」をクリック
月足チャート + ボリンジャーバンド
= 株研メソッドの基本
証券会社アプリでの設定
楽天証券(iSPEED)
チャートを表示
↓
「指標」をタップ
↓
「ボリンジャーバンド」を選択
↓
設定:期間60、偏差1,2,3
↓
完了
SBI証券(株アプリ)
チャートを表示
↓
「テクニカル」をタップ
↓
「ボリンジャーバンド」を選択
↓
設定を確認
↓
完了
実例:GG社のチャート分析
架空の事例
GG社(IT企業)の2023年の動き
1月〜4月:下降トレンド
1月:1,000円(中央値付近)
2月:950円(-1σ付近)
3月:900円(-2σ付近)
4月:850円(-3σにタッチ)
4ヶ月連続で下落
-3σに到達
ボリンジャーバンドの位置:
+3σ:1,200円
+2σ:1,150円
+1σ:1,100円
中央値:1,000円
-1σ:900円
-2σ:850円
-3σ:800円
4月の株価:850円
→ -2σと-3σの間
→ 底値圏
5月〜6月:反転
5月:900円(陽線)
「おっ、反転の兆し」
6月:950円(陽線)
「2ヶ月連続陽線!」
6月末の位置:
-1σ付近(900円のライン)
確認:
✅ -3σまで下落していた
✅ 2ヶ月連続陽線
✅ まだ-1σ付近(上昇余地がある)
すべての条件を満たす
→ 買い
購入(7月初旬)
購入価格:970円
(6月末から少し上がっている)
位置:-1σと中央値の間
購入理由:
ボリンジャーバンド分析で条件を満たす
7月〜9月:上昇
7月:1,020円(中央値突破)
8月:1,100円(+1σ到達)
9月:1,150円(+2σ到達)
順調な上昇
売却(9月末)
9月末:1,150円
+2σにタッチ
株研メソッドのルール:
+2σで売却
売却実行:1,150円
損益:
購入:970円
売却:1,150円
利益:+180円(+18.6%)
保有期間:3ヶ月
年利換算:約+74%
ボリンジャーバンド分析が功を奏した
ボリンジャーバンドのよくある誤解
誤解1:「バンドを超えたら、必ず戻る」
間違い
「+2σを超えたから、必ず下がる」
→ これは間違い
実際:
+2σを超えても、さらに上昇することもある
強いトレンドの時は、バンドに沿って上昇
正しい理解
+2σ:
「統計的に高い」というサイン
「売却を検討するタイミング」
でも:
必ず下がるわけではない
他の指標も確認する
誤解2:「-3σで買えば、絶対儲かる」
間違い
「-3σまで下がったから、必ず上がる」
→ これも間違い
実際:
-3σでも、さらに下がることもある
(企業の倒産リスクなど)
正しい理解
-3σ:
「統計的に安い」というサイン
「買いを検討するタイミング」
でも:
企業の業績、ビジネスモデルも確認する
ボリンジャーバンドだけでは不十分
誤解3:「すぐに中央値に戻る」
間違い
「-2σにいるから、明日には中央値に戻る」
→ 時間軸の誤解
実際:
月足チャートでは、数ヶ月かかる
正しい理解
月足チャート:
-2σから中央値まで:2〜6ヶ月程度
すぐには戻らない
忍耐が必要
株研メソッドは中長期投資
よくある質問
Q1:日足でもボリンジャーバンドは使える?
A:使えますが、株研メソッドでは月足を推奨。
日足:
ノイズが多い
ダマシが多い
月足:
精度が高い
信頼性が高い
株研メソッドでは月足
Q2:期間は60日じゃないとダメ?
A:20日でも使えますが、60日の方が安定。
一般的:20日
株研メソッド:60日
60日の方が:
- 長期トレンドが見える
- ダマシが少ない
- 中長期投資に向いている
60日推奨
Q3:+2σと+3σ、どちらで売る?
A:基本は+2σ。+3σは確実に売る。
+2σ:
基本の売却タイミング
+3σ:
確実に売る
(ここまで来ることは稀)
+2σで売却がベスト
Q4:ボリンジャーバンドだけで勝てる?
A:いいえ、他の条件も必要です。
株研メソッドの条件:
✅ 上場10年未満
✅ 株価1,000円以下
✅ 2ヶ月連続陽線
✅ ボリンジャーバンド-2σ付近
✅ 出来高10万株/日以上
✅ ビジネスモデル理解
すべて揃って初めて買い
ボリンジャーバンドは一要素
まとめ:ボリンジャーバンドは強力なツール
今日の重要ポイント
- ボリンジャーバンドとは
- 株価の変動範囲を統計的に示す
- 中央値 + 6本の線(±1σ、±2σ、±3σ)
- 視覚的に分かりやすい
- 統計的な意味
- ±2σ内:95.4%の確率
- ±3σ内:99.7%の確率
- 範囲外は異常
- 株研メソッドでの使い方
- 買い:-2σ/-3σ付近で2ヶ月連続陽線
- 売り:+2σ到達
- 中長期保有
- 実例:GG社
- -3σから+2σまで
- 3ヶ月で+18.6%
- ボリンジャーバンド分析が有効
- 誤解を避ける
- バンド超えても必ず戻るわけではない
- -3σでも下がることもある
- すぐには戻らない(数ヶ月かかる)
- 設定
- 期間:60日推奨
- 偏差:1, 2, 3
- 月足チャートで使用
実践のためのワークシート
今週末やること:
□ チャートギャラリーをインストール
□ ボリンジャーバンドを設定
□ 10銘柄で表示してみる
□ -2σ、+2σの位置を確認
来週末やること:
□ -2σ付近の銘柄を探す
□ 2ヶ月連続陽線が出ているか確認
□ 条件を満たす銘柄をリストアップ
再来週末やること:
□ リストの銘柄を再確認
□ まだ条件を満たしているか
□ 購入を検討
最後に:統計は嘘をつかない
ボリンジャーバンドは、統計に基づいた強力なツールです。
感覚ではなく、統計
主観ではなく、客観
これが勝てる理由
でも、万能ではありません。
ボリンジャーバンド:
売買のタイミングを示す
他の条件:
銘柄選び、損切り、資金管理
すべてを組み合わせて初めて勝てる
ボリンジャーバンドをマスターすれば、投資の勝率が大きく上がります。
一緒に、ボリンジャーバンドを使いこなして、確実に利益を積み重ねていきましょう!
今日のポイント:
- ボリンジャーバンド = 株価の変動範囲を統計的に表示
- 構成:中央値(移動平均線)+ ±1σ, ±2σ, ±3σ
- 統計:±2σ内に95.4%、±3σ内に99.7%の確率
- 買い:-2σ/-3σ付近で2ヶ月連続陽線、まだ上昇余地
- 売り:+2σ到達で売却検討
- 設定:期間60日、偏差1,2,3、月足で使用
- 他の条件と組み合わせて使うことが重要

コメント