損切りできない人の心理と対策
こんにちは!今日は、
投資家の最大の悩みについて、徹底的に解説します。
「損切りができない」
これは、多くの投資家が抱える問題です。
実は、私も昔は損切りができませんでした。
その結果、400万円以上の損失を出しました。
今日は、なぜ損切りができないのか、
その心理を科学的に解説し、
どうすれば損切りできるようになるかをお伝えします。
はじめに:損切りとは?
定義
損切り(そんぎり): 含み損がある状態で株を売却し、損失を確定させること
例:
購入:1,000円
現在:800円(-200円、-20%)
売却:800円
→ -200円の損失確定
これが損切り
なぜ損切りが必要なのか?
理由1:損失の拡大を防ぐ
-10%の段階で損切り:
損失:-10%
損切りせず、-50%まで下落:
損失:-50%
差:40ポイント
理由2:資金の有効活用
塩漬け株:
資金が固定される
→ 他のチャンスに使えない
損切り:
資金が解放される
→ 次のチャンスに使える
理由3:精神的な負担を軽減
塩漬け株:
毎日、不安
「いつ戻るんだろう...」
損切り後:
気持ちがスッキリ
前を向ける
なぜ損切りができないのか?【心理分析】
心理1:損失回避バイアス(最強の敵)
最も強力な心理メカニズム
ダニエル・カーネマン(ノーベル経済学賞)の研究:
「プロスペクト理論」
人間は:
利益の喜び < 損失の痛み(2倍)
つまり:
+100万円の喜び < -100万円の痛み
損失の方が、2倍辛い
投資への影響:
+10%の利益:
「よし、利確しよう」
→ すぐに売る
-10%の損失:
「損したくない...」
「戻るまで待とう...」
→ 売らない
結果:
小さな利益、大きな損失(損大利小)
実験データ:
質問:どちらを選びますか?
A:確実に100万円もらえる
B:50%の確率で200万円、50%で0円
結果:
80%の人がAを選ぶ(リスク回避)
質問2:どちらを選びますか?
C:確実に100万円失う
D:50%の確率で200万円失う、50%で0円
結果:
70%の人がDを選ぶ(リスク追求)
損失を避けるために、リスクを取る
投資での現れ方:
+10%の利益:
「確実に利確しよう」
→ すぐ売る(安全志向)
-10%の損失:
「損切りしたくない」
「ギャンブルしてでも回避したい」
→ 保有継続(リスク志向)
逆になっている
心理2:サンクコスト効果
すでに投じたコストが判断を歪める
定義:
サンクコスト(埋没費用):
すでに支払ってしまい、取り戻せない費用
これにとらわれて、間違った判断をする
投資での例:
購入:1,000円(100万円投資)
現在:500円(-50万円)
心理:
「もう50万円も投資した」
「ここで売ったら、その50万円が無駄になる」
「だから、保有し続けよう」
→ 損切りできない
正しい考え方:
「もう50万円は戻らない」
「これ以上損失を拡大させないために、今売る」
「次のチャンスに使う方が合理的」
→ 損切りする
映画の例:
映画を見始めて30分:
「つまらない...」
でも:
「1,800円払ったから、最後まで見ないと」
→ 2時間苦痛
正しい判断:
「1,800円はもう戻らない」
「これ以上、時間を無駄にしない」
→ 退場
投資も同じ
心理3:現状維持バイアス
変化を避けたい心理
定義:
現状維持バイアス:
変化を避け、現状を維持したい心理
投資での現れ方:
塩漬け株を保有中:
「このまま持っていれば、戻るかも」
「売るという変化をしたくない」
「何もしない方が楽」
→ 保有継続(現状維持)
実験データ:
年金プランの選択:
デフォルト(初期設定)のプラン:選択率80%
他のプラン:選択率20%
変更するのが面倒
現状維持したい
投資への影響:
売却 = 変化 = 面倒 = したくない
保有 = 現状維持 = 楽 = このまま
→ 損切りできない
心理4:認知的不協和
自分の判断を正当化したい
定義:
認知的不協和:
自分の行動と矛盾する情報を受け入れられない
自分の行動を正当化しようとする
投資での例:
「この株は絶対上がる!」と判断して購入
株価下落:
「自分の判断が間違っていた」
→ これを認めたくない
正当化:
「いや、まだ分からない」
「一時的な下落だ」
「必ず戻る」
→ 保有継続
→ 損切りできない
実例:
A社株を購入:
「AI企業で成長する」と判断
3ヶ月後、-30%:
客観的事実:「判断ミス」
でも:
「いや、AIは今後伸びる」
「この会社もいずれ伸びる」
「今は運が悪いだけ」
→ 間違いを認めない
→ 損切りできない
心理5:希望的観測(楽観バイアス)
「戻るだろう」という根拠のない期待
定義:
希望的観測:
根拠なく、良い方向に進むと信じること
投資での現れ方:
株価-20%:
「来月には戻るだろう」
-30%:
「来年には戻るだろう」
-40%:
「いつか戻るだろう」
根拠ゼロの期待
データで反証:
株価が-50%下落した銘柄:
1年後に回復:30%
3年後に回復:45%
5年後に回復:55%
つまり:
45%は3年経っても戻らない
「必ず戻る」は幻想
心理6:後悔回避
「売った後に上がったら嫌だ」
心理:
損切りした後に株価が上がったら:
「なんで売ったんだ...」
「保有していれば...」
→ 激しい後悔
この後悔を避けたい
→ 売らない
→ 損切りできない
でも、現実は:
損切りしなかった場合:
さらに下落
-30% → -50% → -70%
損切りした場合:
-30%で済む
どちらが後悔が少ないか?
心理7:時間的コミットメント
「長く保有したから手放したくない」
心理:
保有期間:2年
「2年も持っていた」
「ここで手放すのはもったいない」
→ 保有継続
→ 損切りできない
でも、時間は関係ない:
保有期間:2年
損失:-40%
保有期間:1日
損失:-40%
損失は同じ
時間は関係ない
損切りできない人の典型的パターン
パターン1:「戻るまで待つ」派
最も多いパターン
行動:
購入:1,000円
↓
-10%(900円):
「一時的な下落だ」
「戻るまで待とう」
-20%(800円):
「まだ戻る」
「待とう」
-30%(700円):
「いつか戻る」
「待とう」
-50%(500円):
「もう半分だし...」
「待つしかない」
→ 塩漬け
結果:
5年後も500円
戻らない
資金が固定される
精神的にも辛い
パターン2:「ナンピン買い」派
危険なパターン
行動:
購入:1,000円(100株)
↓
-20%(800円):
「安くなった!買い増しのチャンス!」
→ 追加購入100株
平均取得価格:900円
「900円まで戻れば±0だ」
-30%(700円):
「さらに安い!」
→ 追加購入100株
平均取得価格:833円
-40%(600円):
「もっと買おう」
→ 追加購入100株
平均取得価格:800円
結果:
投資額:
1,000円 × 100株 = 10万円
800円 × 100株 = 8万円
700円 × 100株 = 7万円
600円 × 100株 = 6万円
合計:31万円投入
現在価値:
600円 × 400株 = 24万円
損失:-7万円(-22.6%)
損失額が拡大
さらに危険:
600円から500円に下落:
損失:-7万円 → -11万円
ナンピンは、リスクを拡大させる
パターン3:「塩漬けにして忘れる」派
逃避パターン
行動:
購入:1,000円
↓
-30%(700円):
「もう見たくない」
「忘れよう」
→ 証券アプリを削除
→ 株のことを考えない
5年後:
ふと確認
→ 400円(-60%)
大損失
結果:
問題を先送りしただけ
損失は拡大
パターン4:「いつか戻る」妄想派
根拠なき楽観
行動:
-40%まで下落
心理:
「この会社は良い会社」
「いつか評価される」
「必ず戻る」
根拠:ゼロ
ただの期待
→ 保有継続
結果:
戻らない
損切りができるようになる10の対策
対策1:損切りラインを事前に決める(最重要)
最も効果的な対策
株研メソッドのルール:
購入価格から-15%で自動的に損切り
例:
購入:1,000円
損切りライン:850円
850円になったら、問答無用で売る
なぜ-15%?
-10%:早すぎる(一時的な変動の範囲)
-20%:遅い(回復が困難)
-15%:バランスが良い
紙に書いて貼る:
【損切りルール】
購入価格から-15%で損切り
絶対に守る
これを見えるところに貼る
対策2:逆指値注文を設定する
機械的に損切り
逆指値注文とは:
「○○円以下になったら、自動的に売る」という注文
感情を排除できる
設定方法:
購入:1,000円
↓
すぐに逆指値注文を設定:
売却条件:850円以下になったら成行売り
これで:
850円に達したら、自動的に売却される
感情が入る余地なし
証券会社の機能:
楽天証券:「逆指値注文」
SBI証券:「逆指値注文」
マネックス証券:「ツイン指値」
ほとんどの証券会社で使える
対策3:「損失は授業料」と考える
考え方を変える
従来の考え方:
損失 = 失敗 = 悪いこと
→ 認めたくない
→ 損切りできない
新しい考え方:
損失 = 授業料 = 学びのコスト
学校の授業料:払う
投資の授業料:払う
同じこと
具体的に:
-15万円の損失:
「15万円で学んだ」
「これで次は勝てる」
「安い授業料だった」
→ 前向きに捉える
→ 損切りできる
対策4:サンクコストを切り捨てる
「すでに使ったお金は戻らない」
意識的に唱える:
損失が出たら:
「すでに使ったお金は戻らない」
「これ以上損失を拡大させない」
「次のチャンスに使う」
これを3回唱える
→ 売る
紙に書いて貼る:
【サンクコストの呪いから逃れる】
すでに使ったお金は戻らない
過去ではなく、未来を見る
これを見えるところに貼る
対策5:「機会損失」を意識する
塩漬け株のコスト
塩漬け株のコスト:
直接的な損失:-30%
機会損失:他の株で得られたはずの利益
例:
塩漬け株:100万円、-30%
他の株で運用:100万円 → 130万円(+30%)
実質的な損失:
-30万円 + 30万円の機会損失 = -60万円
意識する:
「この塩漬け株を持ち続けることで」
「他のチャンスを逃している」
「今すぐ損切りして、次に進もう」
→ 損切りできる
対策6:第三者の意見を聞く
自分だけで判断しない
方法:
信頼できる人に相談:
「この株、-30%なんだけど、どう思う?」
第三者の視点:
「それ、損切りした方がいいよ」
→ 客観的な判断
→ 損切りできる
株研コミュニティの活用:
株研メンバーに相談
「この銘柄、-25%です。どうすべきでしょうか」
メンバーの意見:
「-15%ルールを超えてる。損切りしよう」
→ 背中を押してもらえる
→ 損切りできる
対策7:「損切りは勝者の証」と認識する
考え方を180度変える
従来の認識:
損切り = 負け = 恥ずかしい
新しい認識:
損切り = 勝者の行動 = かっこいい
プロの投資家:みんな損切りする
アマチュア:損切りしない
損切りできる人 = プロ
データ:
プロのトレーダーの勝率:
50〜60%
つまり:
40〜50%は負けている
でも、トータルで勝っている
なぜ?
負ける時は小さく(損切り)
勝つ時は大きく
損切りがプロの証
対策8:損切り後のルーチンを作る
損切りを前向きな行動に
ルーチン例:
損切りした日:
1. おいしいものを食べる
「よく決断した。ご褒美だ」
2. 次の銘柄を探す
「さあ、次で取り戻そう」
3. 投資日記に記録
「なぜ損失が出たか」
「次に活かせることは?」
4. 1週間は新規投資しない
「冷静になる期間」
→ 損切りが、前向きな行動に変わる
対策9:「損小利大」を目指す
トータルで勝てばいい
考え方:
10回の投資:
7回:負け(-10%ずつ)
3回:勝ち(+50%ずつ)
損失:-70%
利益:+150%
トータル:+80%
負けが多くても、トータルで勝つ
損切りが可能にする:
損切りしない:
7回:負け(-50%ずつ)
3回:勝ち(+50%ずつ)
損失:-350%
利益:+150%
トータル:-200%
損切りしないと、トータルで負ける
対策10:損切り訓練をする
過去チャートで練習
方法:
チャートギャラリーで過去チャートを見る
1. 購入ポイントを決める
2. -15%のラインを引く
3. そこに到達したら「損切り」と宣言
4. その後の値動きを確認
これを100回繰り返す
効果:
損切りの感覚が身につく
「損切りしても、次がある」と実感
心理的な抵抗が減る
実例:損切りできなかった私、できるようになった私
Before:損切りできなかった時代(2016〜2018年)
典型的な失敗:
2017年、A社株:
購入:800円
-10%(720円):
「一時的だ、待とう」
-20%(640円):
「まだ大丈夫、戻る」
-30%(560円):
「いつか戻るはず」
-40%(480円):
「もう半分近いし...」
結果:
2年後も480円
損失:-40%
トータル成績:
2年間で:-400万円以上
勝率:30%以下
負け続けた
After:損切りできるようになった後(2019年〜)
同じような状況:
2020年、B社株:
購入:1,000円
-15%(850円):
「損切りラインだ」
→ 即座に売却
損失:-15万円
でも:
その資金で別の銘柄に投資:
+30%
実質:
-15万円 + 30万円 = +15万円
損切りしたから、次で勝てた
トータル成績:
3年間で:+700万円以上
勝率:70%以上
勝てるようになった
何が変わったか?
Before:損切りできない
After:-15%ルールを徹底
この1つの変化だけで:
負け組 → 勝ち組
よくある質問
Q1:損切り後、株価が戻ったら悔しくない?
A:悔しいけど、それでいいんです。
損切り後に株価が戻る:30%
損切り後にさらに下がる:70%
70%の確率で正しい判断
30%で悔しい思いをしても
70%で資金を守れる
トータルで勝てばいい
Q2:-15%じゃなくて、-20%じゃダメ?
A:-20%は遅いです。
-15%から-20%:さらに-5.9%の下落
-20%から元に戻す:+25%必要
-15%の方が回復しやすい
Q3:損切りばかりで、お金が減る…
A:買い方が間違っています。
損切りが頻繁 = 買うタイミングが悪い
対策:
株研メソッドを徹底
2ヶ月連続陽線で買う
→ 損切りが減る
Q4:どうしても損切りできない…
A:逆指値注文を強制的に設定してください。
購入と同時に:
逆指値注文を設定
感情を介入させない
機械的に損切り
これが最強
まとめ:損切りは、勝者のスキル
今日の重要ポイント
- 損切りできない7つの心理
- 損失回避バイアス(最強)
- サンクコスト効果
- 現状維持バイアス
- 認知的不協和
- 希望的観測
- 後悔回避
- 時間的コミットメント
- 損切りできない4つのパターン
- 「戻るまで待つ」派
- 「ナンピン買い」派
- 「塩漬けにして忘れる」派
- 「いつか戻る」妄想派
- 損切りできるようになる10の対策
- 損切りラインを事前に決める(-15%)
- 逆指値注文を設定
- 損失は授業料と考える
- サンクコストを切り捨てる
- 機会損失を意識
- 第三者の意見を聞く
- 勝者の証と認識
- 損切り後のルーチン
- 損小利大を目指す
- 損切り訓練をする
- データが証明
- 損切りできない:-400万円(2年間)
- 損切りできる:+700万円(3年間)
- 差:1,100万円
- 最強の対策
- 逆指値注文の強制設定
- 感情を排除
- 機械的に損切り
実践のための宣言
今日、ここで宣言してください:
「私は、-15%で損切りします」
「逆指値注文を必ず設定します」
「損切りは、勝者の証です」
「感情ではなく、ルールで動きます」
紙に書いて、署名して、見えるところに貼る
最後に:損切りが、人生を変える
損切りできるかどうかで、投資人生が変わります。
損切りできない人:
小さな損失を恐れる
→ 大きな損失を被る
→ 負け続ける
→ 退場
損切りできる人:
小さな損失を受け入れる
→ 大きな損失を防ぐ
→ トータルで勝つ
→ 資産を増やす
損切りは、痛いです。
でも、その痛みが、あなたを守ります。
今日から、-15%ルールを守ってください。
逆指値注文を設定してください。
そして、小さな損失を恐れないでください。
小さな損失を受け入れる勇気が、大きな勝利を生みます。
一緒に、損切り上手になって、トータルで勝っていきましょう!
今日のポイント:
- 損切りできない理由:7つの心理バイアス
- 最強の敵:損失回避バイアス(損失の痛みは利益の2倍)
- サンクコスト、現状維持、認知的不協和も敵
- 対策:-15%で損切り、逆指値注文、授業料思考
- データ証明:損切りで-400万→+700万に
- 損切りは勝者の証、プロのスキル
- 逆指値注文の強制設定が最強

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