みなさんこんにちは。
「景気がいい」「景気が悪い」というニュースを聞いたことがあると思います。
実は、この景気には規則的な波があることをご存知でしょうか?
今回は、この「景気の波(景気サイクル)」について、
株式投資初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
本記事の目次
景気の波って何だろう?
景気の波とは、私たちの経済活動が良くなったり悪くなったりを繰り返すことです。
たとえば、街に新しいお店がどんどんオープンしたり、
逆に閉店するお店が増えたりする現象も、この景気の波の一つと言えます。
この波には4つの時期があります。
まず、景気が悪かった状態から少しずつ良くなっていく「回復の時期」。
次に、多くの会社が利益を出して、人々の財布のヒモも緩む「景気が良い時期」。
その後、徐々に景気が下り坂になる「後退の時期」。
そして、会社の業績も悪く、消費も減る「景気が悪い時期」です。
このサイクルが繰り返されているのです。
それぞれの時期ではどんなことが起きるの?
回復の時期
街に少しずつ活気が戻ってくる時期です。
銀行からお金を借りやすくなり、株価も少しずつ上がり始めます。
「景気が良くなりそうだ」という期待が広がり、人々の消費意欲も少しずつ高まってきます。
景気が良い時期
会社が工場や設備を新しくしたり、新しい社員を採用したりする動きが活発になります。
給料が上がる会社も増え、株価も大きく上昇することが多いです。
デパートやショッピングモールもにぎわい、街全体が活気にあふれます。
後退の時期
会社の売上や利益が減り始め、在庫が徐々に増えていきます。
新しい投資を控える会社が増え、株価も下がり気味になります。
消費者も「もしかしたら先行き不安かも」と感じ始める時期です。
景気が悪い時期
残念ながら倒産する会社が増え、失業率も上がります。
物の値段が下がり続けたり(デフレ)、株価も下がったりします。
消費者は必要最小限の買い物しかしなくなり、街から活気が失われていきます。
投資にどう活かせばいいの?
景気の波を知ることで、どんな業種の株を買うのが良いのかの参考になります。
例えば、景気の回復が始まる時期には、鉄鋼や化学などの素材を作る会社や、
銀行などの金融関係の会社の株が上がりやすい傾向があります。
景気が良い時期には、自動車や家電などの消費者向け製品を作る会社や、
IT関連の会社の株が強くなりやすいです。
一方、景気が悪くなり始める時期には、食品や医薬品など、
景気に左右されにくい生活必需品を作る会社の株が比較的安定します。
また、株式投資と一緒に、国債などの安全性の高い商品を組み合わせることで、
景気の波による影響を少なくすることもできます。
景気の波をどうやって判断するの?
景気の動きを知るためのヒントはたくさんあります。
例えば、街の様子を観察するだけでも、多くのことがわかります。
新しい店が増えているか、求人広告は増えているか、人々の買い物の様子はどうかなどです。
また、テレビや新聞のニュースで報道される経済指標も参考になります。
例えば、物価の変動や、失業率の変化、会社の業績予想なども、景気を判断する大切な情報です。
まとめ:投資を始める前に知っておきたいこと
景気の波を理解することは、株式投資の成功につながる大切な知識の一つです。
ただし、次のことは覚えておく必要があります。
景気の波は、完璧に予測することは難しいものです。
また、良い時期が何年続くのか、悪い時期がいつまで続くのかも、はっきりとは分かりません。
さらに、今では世界の経済がつながっているため、外国の景気の影響も受けやすくなっています。
そのため、景気の波は投資の判断材料の一つとして考え、
他の情報も合わせて総合的に判断することが大切です。
株式投資は自己責任で行う必要があり、この記事の内容はあくまでも基礎知識の提供が目的です。
実際の投資を始める際は、必ず自分で慎重に検討し、
分からないことは証券会社に相談するようにしましょう。
【リスク開示】
本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。
投資は自己責任で行いますようお願いいたします。
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