最安値で買おうとしない!最高値で売ろうとしない!
こんにちは!今日は、多くの投資初心者が陥る
「完璧主義の罠」についてお話しします。
株式投資で失敗する人の多くが、この罠にはまっているんです。
「一番安い時に買って、一番高い時に売りたい」
株式投資を始めたばかりの頃、私もこう思っていました。
「どうせ買うなら、一番安い時に買いたい」
「せっかく売るなら、一番高い時に売りたい」
これって、当たり前のように思えますよね?
でも、実はこの考え方こそが、個人投資家が損をする最大の原因なんです。
ある初心者投資家の失敗例
Aさん(30代男性)の話です。
2023年1月: ある会社の株が気になったAさん。その時の株価は500円でした。
「でも、もっと下がるかもしれない。もう少し待とう」
2023年2月: 株価は450円に下落。
「よし、下がってきた!でも、まだ下がるかも。
最安値で買いたいから、もう少し待とう」
2023年3月: 株価は420円に下落。
「やっぱりまだ下がった!最安値はもっと下かもしれない。まだ待とう」
2023年4月: 株価は480円に反転上昇。
「あれ?上がってきた。でも、また下がるかもしれない…」
2023年5月: 株価は550円にさらに上昇。2ヶ月連続陽線を記録。
「もう500円を超えた。高くなりすぎた。もう買えない…」
2023年10月: 株価は1,200円に到達。
「あの時420円で買っていれば、2.8倍になってたのに…」
Aさんは結局、一度も買えませんでした。
なぜ買えなかったのか?
答えは簡単です。
「最安値で買おう」と思っていたからです。
でも、考えてみてください。
その時点で「ここが最安値だ」と、誰が分かるんですか?
最安値は、後から見て初めて分かる
これが、株式投資の大原則です。
チャートで確認してみましょう
過去のチャートを見れば、「ここが最安値だった」と分かります。
例えば、ある会社のチャート:
2022年12月:600円
2023年1月:500円
2023年2月:450円
2023年3月:420円 ← 最安値
2023年4月:480円
2023年5月:550円
2023年6月:680円
「ああ、2023年3月の420円が最安値だったんだ」
これは、2023年10月の時点から振り返るから分かるんです。
リアルタイムでは分からない
でも、2023年3月の時点で、あなたはどう思いますか?
「今420円だけど、来月もっと下がるかもしれない」
「もしかしたら300円台まで行くかも」 「まだ待った方がいいかも」
そう思いますよね。
それが普通です。
だって、未来は誰にも分からないからです。
「魚の頭と尻尾はくれてやれ」の本当の意味
株式投資の世界には、有名な格言があります。
「魚の頭と尻尾はくれてやれ」
魚に例えると分かりやすい
魚を食べる時を想像してください。
魚の構造:
- 頭(10%):食べにくい、あまり身がない
- 胴体(80%):美味しい、食べやすい
- 尻尾(10%):食べにくい、あまり身がない
欲張って、頭から尻尾まで全部食べようとすると:
- 時間がかかる
- 骨が多くて大変
- 結局、美味しい部分を味わう余裕がない
だから、美味しい胴体の部分だけを食べて、頭と尻尾は残す。
これが賢い食べ方ですよね。
株式投資も同じ
株価が200円から1,200円まで上昇したとします。
株価の推移:
最安値:200円 ← 頭(ここでは買えない)
↓
300円
400円
500円 ← ここで買う(2ヶ月連続陽線)
600円
700円
800円
900円
1,000円 ← ここで売る(+2σタッチ)
↓
1,100円
1,200円 ← 最高値(尻尾、ここでは売れない)
利益の計算:
- 最安値〜最高値で売買できた場合:1,200円 – 200円 = 1,000円の利益(理想)
- 実際の売買:1,000円 – 500円 = 500円の利益(現実)
確かに、理想の半分の利益です。
でも、この500円の利益は確実に取れるんです。
全部取ろうとすると、何も取れない
逆に、最安値で買って最高値で売ろうとすると:
- 最安値を待ち続ける → 買えない
- 最高値を待ち続ける → 売れない
- 結果:機会を逃す
確実な500円 VS 取れない1,000円
どちらがいいですか?
答えは明らかですよね。
「おこぼれをもらう」という発想
株研メソッドの基本的な考え方は、「おこぼれをもらう」です。
誰のおこぼれ?
機関投資家のおこぼれです。
機関投資家の動き:
- 株価が下がりきった時、静かに買い集める(200円〜400円で購入)
- 十分に買い集めたら、株価を上げ始める
- 個人投資家が気づき始める(500円〜600円)
- さらに株価を上げる
- 多くの個人投資家が飛びつく(900円〜1,000円)
- 機関投資家は売り抜ける(1,000円〜1,200円で売却)
私たち個人投資家の戦略:
- 機関投資家が買い集めた後、上げ始めた時に買う(500円)
- 多くの個人投資家が飛びつく前に売る(1,000円)
つまり、機関投資家が作った上昇相場の「真ん中」だけをいただくんです。
これが「おこぼれをもらう」という意味です。
2ヶ月連続陽線という「確実なサイン」
では、どうやって「もう上がり始めた」と判断するのか?
それが、2ヶ月連続陽線です。
なぜ2ヶ月連続陽線なのか?
1ヶ月だけの陽線:
- たまたま上がっただけかもしれない
- 来月は下がるかもしれない
- まだ確信が持てない
2ヶ月連続の陽線:
- 2ヶ月連続で上がっている
- 上昇のトレンドが始まっている
- 確信を持てる
具体例で見てみましょう
A株の月足チャート:
2023年1月:500円(陰線)まだ下落中
2023年2月:450円(陰線)まだ下落中
2023年3月:420円(陰線)最安値
2023年4月:480円(陽線)おっ、上がった?
2023年5月:550円(陽線)2ヶ月連続!上昇開始!← ここで買う
2023年6月:680円(陽線)
2023年7月:750円(陽線)
3月の420円が最安値でした。
でも、3月の時点では、それが最安値だとは分からないんです。
4月に480円に上がって、「おっ?」と思います。
でも、まだ確信が持てません。
5月も550円に上がって、2ヶ月連続陽線が確定した時、
初めて「上昇が始まった」と確信できるんです。
失った利益とリスクの関係
「でも、420円で買えていれば、550円で買うより130円も安く買えたのに…」
そう思いますよね。
でも、こう考えてください:
420円で買った場合:
- リスク:まだ下がる可能性が高い(実際、350円まで下がるかもしれない)
- もし350円まで下がったら:-70円の損失
- 確信度:低い(上がるかどうか分からない)
550円で買った場合:
- リスク:2ヶ月連続陽線が出ているので、下がる可能性は低い
- もし一時的に500円まで下がっても:-50円の損失
- でも、その後また上がる可能性が高い
- 確信度:高い(上昇トレンドが始まっている)
130円の差 VS 確実性
どちらがいいですか?
私なら、130円を諦めて、確実性の高い550円で買います。
最高値で売ろうとしない理由
買う時と同じで、売る時も「最高値で売ろう」と思ってはいけません。
また別の失敗例
Bさん(40代女性)の話です。
2023年5月: 500円で株を買いました。2ヶ月連続陽線が出た直後です。
2023年10月: 株価は1,000円に到達。+2σにタッチしました。
株研メソッドでは「ここで売る」のがルールです。
でも、Bさんはこう思いました。
「でも、まだ上がるかもしれない。もう少し待とう」
2023年11月: 株価は1,100円に上昇。
「よかった!待って正解だった。まだ上がるかも」
2023年12月: 株価は1,200円に到達。
「やっぱり上がった!これは2,000円くらいまで行くかも」
2024年1月: 株価は1,050円に下落。
「あれ?下がった。でも、また上がるよね」
2024年2月: 株価は900円にさらに下落。2ヶ月連続陰線。
「やばい…でも、1,200円まで戻るまで待とう」
2024年5月: 株価は700円に下落。
「もう我慢できない…損切りしよう」
結局、Bさんは700円で売却。利益は200円でした。
もし、ルール通り1,000円で売っていれば、利益は500円だったのに。
なぜこうなったのか?
答えは簡単です。
「最高値で売ろう」と思っていたからです。
10月の時点で、1,000円が最高値かどうかなんて、誰にも分からないんです。
「もっと上がるかも」という欲に負けて、確実な利益を逃してしまったんです。
株研メソッドの売買ルール
では、株研メソッドでは、どうやって買うタイミングと売るタイミングを決めるのか?
買いのルール
条件1:上場10年未満の会社
条件2:株価1,000円以下
条件3:ボリンジャーバンドの-2σまたは-3σをタッチ
条件4:2ヶ月連続陽線が出た
条件5:2ヶ月連続陽線の時点で、まだ-1σ付近にいる
この5つの条件が揃った時、翌月の最初の営業日に買う。
売りのルール
条件1:ボリンジャーバンドの+2σまたは+3σにタッチ
条件2:2ヶ月連続陰線が出た
条件3:目標株価(2倍など)に到達した
この3つのいずれかの条件を満たした時、翌月の最初の営業日に売る。
なぜこのルールなのか?
客観的で、感情に左右されない
- 「まだ下がるかも」という恐怖で買えなくなることがない
- 「まだ上がるかも」という欲で売れなくなることがない
- ルールに従って、機械的に売買できる
再現性がある
- 誰がやっても、同じタイミングで売買できる
- 運ではなく、ルールで利益を出せる
長期的には最も利益が出る
- 一回一回の取引では、「もっと儲けられたのに」と思うこともある
- でも、10回、20回と繰り返していくと、このルールが最も利益を出せる
完璧主義を捨てる勇気
株式投資で成功するために必要なのは、完璧主義を捨てる勇気です。
完璧主義の問題点
問題1:行動できない
- 最安値を待ち続けて、買えない
- 最高値を待ち続けて、売れない
- 結果:機会損失
問題2:感情に左右される
- 「もっと下がるかも」という恐怖
- 「もっと上がるかも」という欲
- 結果:判断を誤る
問題3:疲れる
- 毎日チャートを見る
- 毎日悩む
- 結果:本業に支障をきたす
「70点主義」のススメ
完璧な100点を目指すのではなく、確実な70点を取り続ける。
これが、株研メソッドの考え方です。
1回の取引:
- 完璧主義:1,000円の利益を狙う → 0円(取れない)
- 70点主義:500円の利益を取る → 500円(確実)
10回の取引:
- 完璧主義:0円 × 10回 = 0円
- 70点主義:500円 × 10回 = 5,000円
どちらが最終的に多く儲かりますか?
答えは明らかですよね。
実際の投資例で確認
実際の数字で、「魚の頭と尻尾はくれてやれ」を確認してみましょう。
C株の実例
過去の株価推移:
最安値:200円(2022年12月)
↓
300円(2023年2月)
↓
350円(2023年3月)← -2σタッチ
↓
400円(2023年4月、陽線)
↓
480円(2023年5月、陽線)← 2ヶ月連続陽線、ここで買う
↓
550円(2023年6月)
↓
680円(2023年7月)
↓
820円(2023年8月)
↓
950円(2023年9月)← +2σタッチ、ここで売る
↓
1,050円(2023年10月)
↓
1,200円(2023年11月)← 最高値
理想の取引(不可能):
- 買い:200円(最安値)
- 売り:1,200円(最高値)
- 利益:1,000円
実際の取引(可能):
- 買い:480円(2ヶ月連続陽線)
- 売り:950円(+2σタッチ)
- 利益:470円
失った利益:
- 頭の部分:480円 – 200円 = 280円
- 尻尾の部分:1,200円 – 950円 = 250円
- 合計:530円
確実に取れた利益:
- 470円
どう考えるか?
「530円も逃した!もったいない!」
そう思いますか?
それとも、
「470円も確実に取れた!素晴らしい!」
そう思いますか?
投資で成功する人は、後者の考え方をします。
まとめ:おこぼれで十分、それでも豊か
今日学んだこと
- 最安値は後から見て初めて分かる
- リアルタイムでは誰にも分からない
- だから、最安値で買おうとしない
- 最高値も後から見て初めて分かる
- リアルタイムでは誰にも分からない
- だから、最高値で売ろうとしない
- 「魚の頭と尻尾はくれてやれ」
- 美味しい部分(真ん中)だけをいただく
- それだけで十分に利益が出る
- 2ヶ月連続陽線という確実なサイン
- 上昇が始まったことを確認してから買う
- 確実性が高い
- 完璧主義を捨てる
- 70点を確実に取り続ける
- それが最終的には一番稼げる
機関投資家のおこぼれで十分
株式市場は、何十兆円という規模です。
機関投資家が1兆円稼いだとして、
そのおこぼれの1%でも、100億円です。
私たち個人投資家が年間100万円、
200万円稼ぐのに、十分すぎる市場なんです。
欲張らず、確実に、コツコツと。
これが、株研メソッドの本質です。
実践のためのアドバイス
今日から実践できること
- 「最安値で買おう」という考えを捨てる
- 2ヶ月連続陽線を待つ
- それまでは買わない
- 「最高値で売ろう」という考えを捨てる
- +2σタッチ、または2ヶ月連続陰線で売る
- それ以上は欲張らない
- ルールを決めて、守る
- 感情ではなく、ルールで判断
- 機械的に売買する
- 取れた利益に満足する
- 「もっと取れたのに」と後悔しない
- 「確実に取れた」と喜ぶ
自分に問いかけてみよう
次に株を買おうとする時、自分にこう問いかけてください:
「今、最安値で買おうとしていないか?」
「確実なサイン(2ヶ月連続陽線)は出ているか?」
次に株を売ろうとする時、自分にこう問いかけてください:
「今、最高値で売ろうと欲張っていないか?」
「ルール通りの売りサインは出ているか?」
この問いかけが、あなたを完璧主義の罠から救ってくれます。
今日のポイント:
- 最安値で買おうとしない(後からしか分からない)
- 最高値で売ろうとしない(後からしか分からない)
- 魚の頭と尻尾はくれてやれ(真ん中だけで十分)
- 2ヶ月連続陽線という確実なサインを待つ
- 完璧主義を捨て、70点主義で確実に稼ぐ
次回は、「株価が上がる会社、下がる会社の見分け方」で、
より良い銘柄選びについてお話しします!

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