Excelで作る投資管理表【テンプレート付き】
こんにちは!今日は、株式投資を管理するためのExcel表の作り方をお教えします。
投資で成功するには、記録を残すことがとても大切です。
なぜ投資管理表が必要なのか?
投資を始めたばかりの人は、こんな風に考えがちです:
「証券会社の画面で見られるから、わざわざExcelに記録しなくてもいいでしょ?」
でも、実はこれが大きな間違いなんです。
投資管理表を作る5つのメリット
- 自分の投資パターンが見える
- どんな時に買っているか
- どんな時に売っているか
- 成功パターンと失敗パターンが分かる
- 感情的な取引を防げる
- 記録を残すことで冷静になれる
- ルール通りに売買しているか確認できる
- 利益と損失が一目で分かる
- トータルでいくら儲かっているのか
- どの銘柄が良くて、どの銘柄がダメだったのか
- 税金の計算が楽になる
- 確定申告の時に便利
- 年間の利益が明確
- スキルアップにつながる
- 過去を振り返って学べる
- 同じ失敗を繰り返さない
私自身も、投資管理表をつけ始めてから、勝率が大きく上がりました。
基本の投資管理表:5つのシート構成
株研メソッド用の投資管理表は、5つのシートで構成します。
シート1:銘柄監視リスト
シート2:購入記録
シート3:売却記録
シート4:保有銘柄一覧
シート5:月次サマリー
それぞれ詳しく説明していきますね。
シート1:銘柄監視リスト
まず、「買いたい銘柄」を監視するシートです。
必要な項目
| 銘柄コード | 銘柄名 | 現在株価 | 監視開始日 | -2σタッチ日 | 1ヶ月目陽線 | 2ヶ月目陽線 | 購入判断 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1234 | ○○株式会社 | 450円 | 2024/01/31 | 2024/02/29 | ○ | ○ | 買い | 上場3年目 |
各項目の説明
銘柄コード・銘柄名:
- 証券コードと会社名を記入
- 例:7203 トヨタ自動車
現在株価:
- 最新の月末株価を記入
- 月に1回更新
監視開始日:
- この銘柄を監視リストに入れた日
- 自分がいつから注目しているか分かる
-2σタッチ日:
- ボリンジャーバンドの-2σまたは-3σをタッチした月
- これが買いのサインの第一段階
1ヶ月目陽線・2ヶ月目陽線:
- 陽線が出たら「○」、陰線なら「×」
- 2つとも「○」になったら買いのサイン
購入判断:
- 「買い」「様子見」「見送り」のいずれかを記入
- 2ヶ月連続陽線が出て、まだ-1σ付近なら「買い」
メモ:
- 上場年数、業種、気になることなどを記入
- 後で見返した時に思い出せるように
使い方のコツ
月末に必ず更新: 毎月月末(最終営業日)に、
監視している全銘柄の株価をチェックして更新します。
色分けする:
- -2σタッチの行:黄色
- 2ヶ月連続陽線の行:緑色
- 購入判断が「買い」の行:赤色
こうすると、パッと見てどの銘柄が買い時か分かります。
シート2:購入記録
実際に株を買った時の記録です。
必要な項目
| 購入No. | 購入日 | 銘柄コード | 銘柄名 | 購入株数 | 購入単価 | 購入金額 | 手数料 | 合計金額 | 購入理由 | ボリンジャー位置 | 目標売却価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 001 | 2024/03/01 | 1234 | ○○株式会社 | 1000株 | 450円 | 450,000円 | 500円 | 450,500円 | 2ヶ月連続陽線 | -1σ | 900円 |
各項目の説明
購入No.:
- 通し番号(001, 002, 003…)
- 購入した順番が分かる
購入日:
- 実際に株を買った日
- 月初の最初の営業日に買うのが基本
購入株数・購入単価・購入金額:
- 何株を、いくらで、合計いくらで買ったか
- 計算式:購入金額 = 購入株数 × 購入単価
手数料:
- 証券会社に支払った手数料
- これも含めて計算しないと正確な利益が分からない
合計金額:
- 実際に口座から引き落とされた金額
- 計算式:合計金額 = 購入金額 + 手数料
購入理由:
- なぜこの銘柄を買ったのか必ず記入
- 「2ヶ月連続陽線」「-2σからの反転」など
ボリンジャー位置:
- 購入時のボリンジャーバンドの位置
- 「-1σ」「中央線」など
目標売却価格:
- いくらになったら売るか、事前に決めておく
- 「2倍の900円」「+2σの1000円」など
購入理由を書く重要性
これが一番大切です。
後で振り返った時に、「なぜこの銘柄を買ったのか」が分からないと、
成功パターンも失敗パターンも学べません。
良い記入例:
- ○:「2ヶ月連続陽線。-3σタッチ後、まだ-1σ。上場2年目で成長期待」
- ×:「なんとなく上がりそう」
感情ではなく、ルールに基づいた理由を書きましょう。
シート3:売却記録
株を売った時の記録です。
必要な項目
| 売却No. | 購入No. | 売却日 | 銘柄コード | 銘柄名 | 売却株数 | 売却単価 | 売却金額 | 手数料 | 受取金額 | 購入単価 | 購入金額 | 損益金額 | 損益率 | 保有期間 | 売却理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 001 | 001 | 2024/09/30 | 1234 | ○○株式会社 | 1000株 | 880円 | 880,000円 | 500円 | 879,500円 | 450円 | 450,500円 | 429,000円 | 95.2% | 7ヶ月 | +2σタッチ |
各項目の説明
売却No.・購入No.:
- 売却の通し番号と、対応する購入番号
- どの購入と紐づいているか分かる
損益金額:
- 実際の利益または損失
- 計算式:受取金額 – 合計購入金額
損益率:
- パーセントで見た利益率
- 計算式:(損益金額 ÷ 購入金額) × 100
保有期間:
- 購入日から売却日までの月数
- どのくらいの期間で利益が出たか分かる
売却理由:
- なぜ売ったのか必ず記入
- 「+2σタッチ」「目標株価到達」「2ヶ月連続陰線」など
Excelの便利な数式
損益金額の計算:
=受取金額のセル - 購入記録シートの合計金額のセル
損益率の計算:
=(損益金額のセル ÷ 購入記録シートの購入金額のセル) × 100
保有期間の計算:
=DATEDIF(購入日のセル, 売却日のセル, "M")
※「M」は月数を表します
シート4:保有銘柄一覧
今、手元にある株の一覧です。
必要な項目
| 購入No. | 銘柄コード | 銘柄名 | 購入日 | 購入株数 | 購入単価 | 購入金額 | 現在株価 | 現在評価額 | 含み損益 | 損益率 | 保有期間 | ボリンジャー位置 | 売却判断 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 001 | 1234 | ○○株式会社 | 2024/03/01 | 1000株 | 450円 | 450,500円 | 650円 | 650,000円 | 199,500円 | 44.3% | 7ヶ月 | +1σ | 保有継続 |
各項目の説明
現在株価:
- 月末時点の株価
- 毎月月末に更新
現在評価額:
- 今売ったらいくらになるか
- 計算式:購入株数 × 現在株価
含み損益:
- 今の時点での利益または損失(まだ確定していない)
- 計算式:現在評価額 – 購入金額
売却判断:
- 「保有継続」「そろそろ売り」「すぐ売る」などを記入
- +2σに近づいたら「そろそろ売り」
月末のルーティン
毎月月末に、このシートを必ず更新します。
- 現在株価を記入
- 評価額と含み損益を計算
- ボリンジャーバンドの位置を確認
- 売却判断を記入
この作業をすることで、「今月はどうだったか」を冷静に見られます。
シート5:月次サマリー
毎月の投資成績をまとめるシートです。
必要な項目
| 年月 | 月初資産 | 追加入金 | 購入額 | 売却額 | 実現損益 | 含み損益 | 月末資産 | 月間収益率 | 累計収益率 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03 | 1,000,000円 | 0円 | 450,500円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,000,000円 | 0% | 0% | 投資開始 |
| 2024/04 | 1,000,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 50,000円 | 1,050,000円 | 5% | 5% | 含み益発生 |
各項目の説明
月初資産:
- その月の最初に持っていた資産
- 前月の月末資産と同じ
追加入金:
- その月に新たに入金した金額
- 給料から追加で投資した分など
実現損益:
- その月に売却して確定した利益または損失
含み損益:
- その月末時点での、まだ売っていない株の損益
月末資産:
- その月の最後の資産
- 計算式:月初資産 + 追加入金 + 実現損益 + 含み損益の変動
月間収益率:
- その月にどれだけ増えたか(パーセント)
- 計算式:((月末資産 – 月初資産 – 追加入金) ÷ 月初資産) × 100
累計収益率:
- 投資を始めてから、トータルでどれだけ増えたか
- 計算式:((月末資産 – 最初の投資額 – 追加入金の合計) ÷ 最初の投資額) × 100
グラフを作って視覚化
このシートのデータを使って、グラフを作りましょう。
作るグラフ:
- 資産推移グラフ:月ごとの資産の増減を折れ線グラフで
- 月間収益率グラフ:毎月どれだけ儲かったかを棒グラフで
- 累計収益率グラフ:トータルでどれだけ増えたかを折れ線グラフで
グラフにすると、自分の投資がうまくいっているか一目で分かります。
実際の使い方:月末のルーティン
では、毎月月末に何をすればいいか、具体的な手順をお話しします。
ステップ1:監視リストの更新(30分)
- シート1「銘柄監視リスト」を開く
- 監視している全銘柄の月末株価を記入
- 陽線か陰線かを記入
- 2ヶ月連続陽線が出た銘柄をチェック
- 買い判断を記入
ステップ2:保有銘柄の更新(20分)
- シート4「保有銘柄一覧」を開く
- 保有している全銘柄の現在株価を記入
- 評価額と含み損益を計算(自動計算式を入れておけば楽)
- ボリンジャーバンドの位置を確認
- 売却判断を記入
ステップ3:月次サマリーの作成(10分)
- シート5「月次サマリー」を開く
- 新しい月の行を追加
- 月初資産、追加入金、実現損益、含み損益を記入
- 月末資産、収益率を計算
- その月の振り返りメモを記入
ステップ4:来月の行動を決める(10分)
- 監視リストで「買い」判断の銘柄を確認
- 来月購入する銘柄を決める
- 保有銘柄で「売り」判断の銘柄を確認
- 来月売却する銘柄を決める
合計:約70分(月に1回だけ!)
これだけです。月に1回、1時間ちょっとの作業で、投資が管理できます。
テンプレートのダウンロード
ここまで説明した投資管理表のExcelテンプレートを、
株研メンバー限定で無料配布しています。
テンプレートの特徴:
- 5つのシートがすべて揃っている
- 必要な計算式がすべて入っている
- サンプルデータが入っているので使い方が分かる
- 色分けやグラフのサンプルも含まれている
※実際の配布方法やURLは、株研の会員掲示板でご確認ください。
よくある質問
Q1:スマホでも使えますか?
A:はい、Excel Online や
Googleスプレッドシートに変換すれば、スマホでも使えます。
ただし、細かい作業はパソコンの方がやりやすいです。
Q2:Googleスプレッドシートでも大丈夫ですか?
A:はい、大丈夫です。
ExcelとGoogleスプレッドシートは、ほぼ同じように使えます。
お好みの方をお使いください。
Q3:もっとシンプルにできませんか?
A:はい。最初は、シート2(購入記録)、シート3(売却記録)、
シート5(月次サマリー)の3つだけでも十分です。
慣れてきたら、他のシートも追加してください。
Q4:過去の取引も入力すべきですか?
A:はい、できれば過去の取引も入力することをお勧めします。
過去のデータから、自分の投資パターンが見えてきます。
まとめ:記録こそが成功の鍵
投資管理表を作ることの本当の意味は、自分自身を知ることです。
記録することで得られるもの
- 客観的な視点:
- 感情ではなく、データで判断できる
- 成功パターンの発見:
- どんな時に利益が出ているか分かる
- 失敗の回避:
- 同じ失敗を繰り返さない
- 自信:
- 記録があると、自分の投資に自信が持てる
- 継続する力:
- 記録をつけること自体が、投資を続ける動機になる
今日から始めよう
「面倒くさい」と思うかもしれません。
でも、月に1回、1時間だけです。
この1時間が、あなたの投資成績を大きく変えます。
今日、この記事を読み終わったら、
すぐにExcelを開いて、テンプレートを作ってみてください。
そして、来月の月末に、最初の記録をつけてみてください。
半年後、1年後に振り返った時、
「あの時、記録をつけ始めて良かった」と必ず思うはずです。
今日のポイント:
- 投資管理表は成功のために必須
- 5つのシートで構成する
- 月に1回、月末に1時間だけの作業
- 記録することで客観的に判断できる
- テンプレートを活用しよう
次回は、「投資利回り計算ツールの使い方」で、
より詳しい計算方法をお話しします!

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