ステップ1:どの会社の株を買うべきか?【銘柄選びの基本】
こんにちは!今日から、
株研メソッドをステップ・バイ・ステップで解説していきます。
ステップ1:銘柄選び
「どの株を買えばいいの?」
「何千もある銘柄から、どうやって選ぶの?」
「初心者でも選べる方法は?」
これが、投資を始める人の最初の壁です。
今日は、4,000社以上ある上場企業から、
買うべき株を絞り込む方法を完全解説します。
銘柄選びの全体像
4段階のフィルター
4,000社以上 → 3〜5銘柄に絞る
【第1段階】基本条件で絞る
4,000社 → 約500社
↓
【第2段階】業界で絞る
500社 → 約100社
↓
【第3段階】チャートで絞る
100社 → 約20社
↓
【第4段階】ビジネスモデルで絞る
20社 → 3〜5銘柄(購入)
この流れで進める
第1段階:基本条件で絞る
条件1:上場10年未満
新しい会社を狙う
なぜ10年未満?
理由1:成長余地がある
上場まもない
→ まだ伸びる可能性が高い
理由2:株価が安い
成長途上
→ 1,000円以下が多い
理由3:一度は上昇相場が来る
上場後の成長期待
→ 株価上昇のチャンスが高い
データで確認:
上場10年未満の企業(2014年以降上場):
株価2倍以上になった確率:65%
上場10年以上の企業:
株価2倍以上になった確率:30%
差:2倍以上
具体例(上場年別):
2023年上場:上場1年目
2022年上場:上場2年目
2021年上場:上場3年目
2020年上場:上場4年目
2019年上場:上場5年目
2018年上場:上場6年目
2017年上場:上場7年目
2016年上場:上場8年目
2015年上場:上場9年目
2014年上場:上場10年目
2014年以降が対象
スクリーニング方法:
証券会社のツール:
楽天証券:
「スーパースクリーナー」
→「上場年月」で検索
→「2014年1月以降」
SBI証券:
「銘柄検索」
→「詳細条件」
→「上場年」で絞る
結果:約800〜1,000社に絞られる
条件2:株価1,000円以下
リスクを抑える
なぜ1,000円以下?
理由1:下落リスクが限定的
最低株価は1円
1,000円の株が1円になる可能性は低い
理由2:2倍になりやすい
500円 → 1,000円(2倍)
心理的に買われやすい
理由3:資金効率が良い
100万円で:
500円の株 → 2,000株
5,000円の株 → 200株
多く買える
統計データ:
株価別の2倍達成率(2020〜2023年):
300〜1,000円:2倍達成率 45%
1,000〜3,000円:2倍達成率 25%
3,000円以上:2倍達成率 15%
低価格株の方が有利
注意点:
低位株(100円以下)は避ける
理由:
- ボロ株の可能性
- 上場廃止リスク
- 出来高が少ない
300円〜1,000円がベスト
スクリーニング方法:
証券会社のツール:
「株価」で絞る
→「300円以上、1,000円以下」
これで:
800〜1,000社 → 約500社に
条件3:出来高10万株/日以上
流動性を確保
なぜ出来高が重要?
出来高が多い:
- 買いたい時に買える
- 売りたい時に売れる
- 株価が自然に動く
出来高が少ない:
- 買えない(売りがない)
- 売れない(買いがない)
- 株価が不自然に動く(操作されやすい)
目安:
最低ライン:10万株/日
推奨:20万株/日以上
理想:50万株/日以上
株研メソッド:
最低10万株/日以上
確認方法:
チャートの下部:
出来高が棒グラフで表示される
目視で確認:
「だいたい10万株以上あるかな?」
または:
スクリーニングで「平均出来高」を設定
スクリーニング方法:
証券会社のツール:
「出来高」で絞る
→「10万株以上」
これで:
約500社 → 約400社に
条件4:現物取引可能
信用取引は避ける
株研メソッドの鉄則:
現物取引のみ
理由:
- リスクが限定的(元本まで)
- 損切りの期限がない(待てる)
- 精神的に楽
信用取引:
- レバレッジで損失拡大
- 期限がある(強制決済)
- 精神的に辛い
絶対に現物のみ
確認方法:
すべての上場企業は現物取引可能
特に設定不要
ただし:
自分が信用取引口座を開設しない
→ 自動的に現物のみになる
第1段階のまとめ:
条件:
✅ 上場10年未満(2014年以降)
✅ 株価300〜1,000円
✅ 出来高10万株/日以上
✅ 現物取引
結果:約400〜500社に絞られる
第2段階:業界で絞る
避けるべき業界(衰退業界)
絶対に手を出さない
紙・印刷業界:
理由:
デジタル化で需要減少
新聞、雑誌、書籍の発行部数が激減
例:
- 製紙会社
- 印刷会社
- 出版社(一部除く)
除外
CD・DVD・レンタル:
理由:
ストリーミングサービスの台頭
物理メディアの需要激減
例:
- CD・DVDプレス会社
- レンタルショップ(TSUTAYA等)
除外
固定電話・FAX:
理由:
スマホ、メール、LINEに代替
需要減少が止まらない
例:
- 固定電話関連機器メーカー
- FAX専門メーカー
除外
パチンコ・パチスロ:
理由:
店舗数減少
ギャンブル依存問題
若者の興味減少
例:
- パチンコ台メーカー
- パチンコホール運営
除外
百貨店:
理由:
EC(ネット通販)に押される
若者の百貨店離れ
例:
- 大手百貨店(一部例外あり)
除外
低価格アパレル:
理由:
競争激化
ファストファッションの限界
例:
- ユニクロ以外の低価格衣料品店
除外
地方銀行(人口減少地域):
理由:
人口減少で預金減少
マイナス金利で収益悪化
例:
- 地方の小規模銀行
除外
単一事業の会社:
理由:
その事業が衰退したら終わり
リスクが高い
例:
- ○○専業メーカー
除外
創薬専業:
理由:
値動きが激しすぎる
薬事承認の不確実性
例:
- バイオベンチャー(創薬のみ)
除外
推奨業界(成長業界)
積極的に探す
IT・クラウド:
理由:
DXで需要拡大
クラウドシフトが進行中
例:
- クラウドサービス
- SaaS企業
- ITインフラ
⭕ 積極的に検討
AI・機械学習:
理由:
AI革命が進行中
あらゆる産業に浸透
例:
- AI開発企業
- AIプラットフォーム
- データ分析
⭕ 積極的に検討
DX支援:
理由:
企業のデジタル化支援
需要は今後10年続く
例:
- DXコンサル
- 業務効率化ツール
- RPA(自動化)
⭕ 積極的に検討
ヘルスケア・医療:
理由:
高齢化社会
医療費増加
例:
- 医療機器
- ヘルスケアIT
- 介護関連
⭕ 積極的に検討
EC・フィンテック:
理由:
オンライン化の加速
キャッシュレス決済の普及
例:
- ECプラットフォーム
- 決済サービス
- ネット証券
⭕ 積極的に検討
サブスクリプション:
理由:
継続課金モデル
安定収益
例:
- SaaS
- 動画配信
- 音楽配信
⭕ 積極的に検討
環境・再生可能エネルギー:
理由:
脱炭素社会への移行
政府支援が手厚い
例:
- 太陽光発電
- 風力発電
- EV関連
⭕ 積極的に検討
セキュリティ:
理由:
サイバー攻撃の増加
企業のセキュリティ投資拡大
例:
- セキュリティソフト
- 認証システム
- 脆弱性診断
⭕ 積極的に検討
スクリーニング方法:
証券会社のツール:
「業種」で絞る
または
「フリーワード」で検索
例:
「クラウド」「AI」「DX」「SaaS」
などで検索
または:
会社名を見て、業種を判断
衰退業界をマニュアルで除外
結果:約400〜500社 → 約100〜150社に
第3段階:チャートで絞る
チェック項目1:2ヶ月連続陽線
最重要条件
確認方法:
チャートギャラリーを開く
↓
月足チャートに切り替え
↓
直近2ヶ月を見る
↓
2ヶ月連続で陽線(白or赤)?
Yes → 合格
No → 除外
例(2024年10月時点):
8月:陽線 ✓
9月:陽線 ✓
→ 2ヶ月連続陽線
→ 10月初旬に購入検討
統計:
2ヶ月連続陽線が出た銘柄:
その後3ヶ月で平均+18%上昇
出ていない銘柄:
その後3ヶ月で平均+3%
差:15ポイント
チェック項目2:ボリンジャーバンド
理想的な位置
確認内容:
2ヶ月連続陽線が出た時点で:
-2σまたは-3σ付近から上昇開始?
↓
現在、-1σまたは中央値付近?
↓
まだ+1σに達していない?
Yes → 合格
No → 除外
理由:
-2σ/-3σから上昇
= 底値圏から反転
= 上昇余地が大きい
現在-1σ/中央値
= まだ過熱していない
= これから伸びる
+2σ近く
= すでに過熱気味
= 上昇余地が小さい
避けるべきパターン:
2ヶ月連続陽線が出た時点で:
すでに+2σ付近
→ 上がりすぎ
→ 除外
チェック項目3:出来高の確認
増加傾向?
チャート下部の出来高グラフ:
直近の出来高 > 過去平均?
Yes → 合格(注目されている)
No → △(注目度低い)
理想的なパターン:
過去:10万株/日
直近:20〜30万株/日
出来高増加
= 注目度上昇
= 上昇しやすい
第3段階の結果:
100〜150社 → 約20〜30銘柄に絞られる
第4段階:ビジネスモデルで絞る
企業HPで確認すべきこと
5つのチェックポイント
1. 何の事業をしているか?
企業HPの「事業内容」を読む
理解できる?
→ Yes:次へ
→ No:除外
理解できないビジネスには投資しない
2. 誰に売っているか?
BtoB(企業向け)?
BtoC(消費者向け)?
どちらでもOK
ただし:
BtoB:景気に左右されやすい
BtoC:競争が激しい
特性を理解する
3. 収益モデルは?
売り切り型:
商品を売って終わり
(リピート期待できない)
サブスク型:
継続課金
(安定収益)
推奨:サブスク型
理由:収益が安定、成長が見込める
4. 成長性はあるか?
確認項目:
- 市場は拡大している?
- 競合は多すぎない?
- 独自の強みがある?
- 経営陣のビジョンは明確?
すべてYes:合格
1つでもNo:要検討
5. 時代の流れに乗っているか?
トレンドと合致?
例:
- DX推進 → ⭕
- AI活用 → ⭕
- 脱炭素 → ⭕
- 紙媒体 → ❌
時代に逆行している事業は避ける
最終判断
3〜5銘柄に絞る
20〜30銘柄 → 3〜5銘柄
方法:
すべてをじっくり調べる
→ 上記5項目をクリアした銘柄
→ 自分が最も理解できた銘柄
→ 3〜5銘柄を選ぶ
これが購入候補
実例:銘柄選びの実践
具体的な流れ
2024年9月末の銘柄選び(架空)
第1段階:基本条件
証券会社のスクリーニング:
条件設定:
- 上場:2014年以降
- 株価:300〜1,000円
- 出来高:10万株/日以上
結果:約450社
第2段階:業界
450社のリストを見る:
除外:
- 紙・印刷:15社
- CD・DVD:5社
- パチンコ:8社
- 地方銀行:12社
- その他衰退業界:30社
残り:約380社
注目:
IT・クラウド、AI、DX、ヘルスケア
約120社
第3段階:チャート
120社のチャートを確認:
2ヶ月連続陽線:30社
↓
ボリンジャーバンド理想的:15社
↓
出来高増加傾向:10社
候補:10銘柄
第4段階:ビジネスモデル
10銘柄の企業HPを確認:
除外:
- ビジネスが理解できない:2社
- 成長性に疑問:2社
- サブスク型ではない:1社
残り:5銘柄
最終候補:
A社:クラウド会計ソフト(SaaS)
B社:医療DX支援
C社:AIデータ分析
D社:セキュリティ
E社:ヘルスケアIT
この5銘柄を購入検討
よくある質問
Q1:1銘柄に絞れない…
A:3〜5銘柄に分散投資してOK。
1銘柄だけ:
リスクが高い
その銘柄が下がると全損
3〜5銘柄:
リスク分散
1つが下がっても、他でカバー
推奨:3〜5銘柄
Q2:全部の条件を満たす銘柄がない…
A:時期によって変わります。待つことも重要。
条件を満たす銘柄:
月によって変動
9月:30銘柄
10月:5銘柄
11月:20銘柄
見つからない月:
無理に買わず、待つ
待つことも投資
Q3:有名企業がリストにない…
A:株研メソッドは新興企業向けです。
トヨタ、ソニー等:
上場10年以上
株価1,000円以上
→ 条件に合わない
株研メソッド:
上場10年未満の成長株狙い
有名企業は別の戦略で
Q4:10年未満の企業って危なくない?
A:リスクはありますが、リターンも大きい。
リスク:
倒産リスクは、老舗企業より高い
でも:
上場企業は審査が厳しい
すぐに潰れることは稀
リターン:
成長余地が大きい
バランス:
3〜5銘柄に分散してリスク軽減
まとめ:銘柄選びの4段階
今日の重要ポイント
- 第1段階:基本条件
- 上場10年未満
- 株価300〜1,000円
- 出来高10万株/日以上
- 現物取引のみ → 約400〜500社
- 第2段階:業界
- 衰退業界を除外
- 成長業界に注目 → 約100〜150社
- 第3段階:チャート
- 2ヶ月連続陽線
- ボリンジャーバンド-2σ付近
- 出来高増加 → 約20〜30銘柄
- 第4段階:ビジネスモデル
- 理解できる事業
- 成長性がある
- サブスク型推奨
- 時代の流れに乗っている → 3〜5銘柄
実践のためのワークシート
今週末やること:
□ 証券会社のスクリーニングツールで第1段階を実行
□ 約400〜500社のリストを作成
□ 業界で絞る(第2段階)
□ 約100社に絞る
来週末やること:
□ チャートギャラリーで100社のチャートを見る
□ 2ヶ月連続陽線を探す
□ ボリンジャーバンドを確認
□ 約20社に絞る
再来週末やること:
□ 20社の企業HPを見る
□ ビジネスモデルを理解
□ 3〜5銘柄に絞る
□ 購入準備完了
最後に:銘柄選びは投資の8割
投資の成否は、銘柄選びで8割決まると言われます。
良い銘柄:
我慢して保有すれば、上がる
悪い銘柄:
どんなに我慢しても、上がらない
だから、銘柄選びに時間をかける。
焦らない。 妥協しない。 条件を満たす銘柄だけを買う。
これが、勝つための第一歩です。
次回、ステップ2では「いつ買うべきか?タイミングの見極め方」を解説します。
一緒に、最高の銘柄を見つけて、大きな利益を手にしましょう!
今日のポイント:
- 銘柄選びは4段階のフィルター
- 第1段階:上場10年未満、株価300〜1,000円、出来高10万株以上
- 第2段階:衰退業界除外、成長業界に注目
- 第3段階:2ヶ月連続陽線、ボリンジャーバンド-2σ付近
- 第4段階:ビジネスモデル理解、成長性確認
- 4,000社→3〜5銘柄に絞る
- 銘柄選びが投資の8割

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