移動平均線5本設定のやり方【5日・20日・60日・120日】
はじめに – 株研メソッドの土台となるツール
「ボリンジャーバンドだけ設定すればいいんじゃないの?」
いいえ、移動平均線も同じくらい重要です。
ハワード・ジョイマン氏の株研メソッドでは、
ボリンジャーバンドと移動平均線の両方を組み合わせることで、
より精度の高い売買判断ができるようになります。
移動平均線の役割:
- 株価の大きなトレンドを把握
- 現在の株価位置を確認
- 買いのタイミングの補助
- 売りのタイミングの補助
今日は、株研メソッド専用の移動平均線4本設定を、
画像なしでも完璧に理解できるよう、詳しく解説します。
移動平均線とは?基礎知識
簡単に言うと「平均値の線」
移動平均線は、一定期間の株価の平均値を線でつないだものです。
例:5日移動平均線
【計算方法】
1日目:100円
2日目:105円
3日目:110円
4日目:108円
5日目:112円
5日移動平均 = (100+105+110+108+112) ÷ 5
= 535 ÷ 5
= 107円
この107円を点で打つ
これを毎日繰り返して線でつなぐ
なぜ移動平均線が重要なのか
理由1:ノイズを除去できる
【日々の株価】
100円 → 105円 → 98円 → 110円 → 95円
乱高下していて判断しにくい
【5日移動平均線】
なめらかな線になる
トレンドが見やすい
理由2:サポート・レジスタンスになる
株価が移動平均線の上 = 強気相場
株価が移動平均線の下 = 弱気相場
移動平均線が:
- 支持線(下支え)として機能
- 抵抗線(上値の重し)として機能
理由3:トレンドの転換点が分かる
移動平均線が上向き = 上昇トレンド
移動平均線が横ばい = レンジ相場
移動平均線が下向き = 下落トレンド
なぜ4本も必要なのか
株研メソッドの4本構成
ハワード氏の設定:
1. 5日移動平均線(超短期)
2. 20日移動平均線(短期)
3. 60日移動平均線(中期)
4. 120日移動平均線(長期)
重要な注意:
講義では「5日、20日、60日、120日」と説明されていますが、
これは日足チャート用の設定です。
株研メソッドは月足チャートが基本なので、
実際の設定では期間の数字は同じでも、月足データに対して適用されます。
それぞれの役割
【5日(5本前)移動平均線】
役割:超短期のトレンド確認
色:赤(推奨)
特徴:
- 最も敏感に反応
- 株価に最も近い
- 短期的な勢いを示す
【20日(20本前)移動平均線】
役割:基準となるトレンド
色:青(推奨)
特徴:
- 最も重要な線
- ボリンジャーバンドの中心
- 標準的な判断基準
【60日(60本前)移動平均線】
役割:中期のトレンド
色:緑(推奨)
特徴:
- 大きな流れを示す
- サポート・レジスタンスとして機能
- 中期的な強弱を判断
【120日(120本前)移動平均線】
役割:長期のトレンド
色:紫(推奨)
特徴:
- 最も大きな流れ
- 動きが緩やか
- 長期的な方向性を示す
なぜこの4本なのか
短期・中期・長期をカバー:
5日 = 超短期(約1週間)
20日 = 短期(約1ヶ月)
60日 = 中期(約3ヶ月)
120日 = 長期(約半年)
すべての時間軸を網羅!
ゴールデンクロス・デッドクロスの確認:
【ゴールデンクロス】
短期線が長期線を下から上に突き抜ける
= 買いのサイン
【デッドクロス】
短期線が長期線を上から下に突き抜ける
= 売りのサイン
設定方法:チャートギャラリー編
前提条件
必要なもの:
- チャートギャラリー(無料版でOK)
- インストール済み
- 最新データに更新済み
まだダウンロードしていない方は:
「チャートギャラリーの無料ダウンロード方法」の記事を先に読んでください。
ステップ1:チャートギャラリーを起動
1. デスクトップのアイコンをダブルクリック
または
スタートメニューから起動
2. データの自動更新が始まる場合は
完了まで待つ(数分)
ステップ2:銘柄を選択
1. 画面左側の銘柄リストから
任意の銘柄をクリック
例:7203(トヨタ自動車)
2. または、上部の検索バーに
証券コードか会社名を入力
ステップ3:月足チャートに変更
重要!株研メソッドは月足が基本
1. 画面右上または上部メニューに
「日足」「週足」「月足」のボタン
2. 「月足」をクリック
3. チャートが月足表示に切り替わる
確認方法:
- ローソク足の本数が少なくなる
- 1本のローソク足 = 1ヶ月間の値動き
ステップ4:移動平均線設定画面を開く
方法1:メニューから
1. 上部メニュー「設定」をクリック
2. 「移動平均線設定」を選択
方法2:右クリックから
1. チャート上で右クリック
2. 「テクニカル設定」→「移動平均線」
方法3:ショートカットキー
(ソフトによって異なる場合あり)
ステップ5:5日移動平均線を追加
設定画面が開いたら:
【入力項目】
期間:5
種類:単純移動平均(SMA)
※他に「指数平滑移動平均(EMA)」などもあるが、
株研メソッドでは「SMA」を使用
色:赤(推奨)
※自分が見やすい色でOK
線の太さ:1 または 2
※見やすさに合わせて調整
線の種類:実線
※点線や破線ではなく実線
「追加」または「OK」ボタンをクリック
画面にオレンジの線が1本表示される
ステップ6:20日移動平均線を追加
同じ設定画面で続けて設定:
【入力項目】
期間:20
種類:単純移動平均(SMA)
色:青(推奨)
線の太さ:2(5日線より太め推奨)
線の種類:実線
「追加」または「OK」ボタンをクリック
重要:20日線は基準となる線なので、やや太めにすると見やすい
ステップ7:60日移動平均線を追加
【入力項目】
期間:60
種類:単純移動平均(SMA)
色:緑(推奨)
線の太さ:2
線の種類:実線
「追加」または「OK」ボタンをクリック
ステップ8:120日移動平均線を追加
【入力項目】
期間:120
種類:単純移動平均(SMA)
色:紫(推奨)
線の太さ:2
線の種類:実線
「追加」または「OK」ボタンをクリック
ステップ9:設定を確認
チャート画面を見て確認:
□ 4本の線が表示されている
□ それぞれ異なる色
□ 株価に最も近いのが5日線(赤)
□ 最も離れているのが120日線(紫)
□ 月足表示になっている
ステップ10:設定を保存
重要!次回も同じ設定を使うために保存
方法1:設定画面で保存
1. 「設定を保存」ボタンをクリック
2. ファイル名を入力
例:「株研メソッド_移動平均線」
3. 「OK」または「保存」
方法2:環境設定から
1. メニュー「ツール」→「環境設定」
2. 「設定の保存」
3. ファイル名を入力して保存
色の選び方のコツ
推奨カラー設定
ハワード氏のアドバイス:
「この色は自分で設定してるんで、
これ私のチャートギャラリーの設定上はこの色であって、
あなたが設定する時は自分が分かりやすい色にして欲しい」
株研メソッド推奨配色:
【移動平均線】
5日線:赤(超短期なので目立つ色)
20日線:青(基準となる落ち着いた色)
60日線:緑(中期の安定した色)
120日線:紫(長期の重厚な色)
【ボリンジャーバンド】
±1σ:オレンジ
±2σ:紫(移動平均線の120日線と同じでもOK)
±3σ:黒または茶色
色選びの注意点
避けるべき組み合わせ:
❌ 赤と緑(色覚異常の方が区別しにくい)
❌ 黄色と白(背景色によっては見えない)
❌ すべて似た色(区別できない)
❌ ボリンジャーバンドと被る色
推奨の考え方:
✅ 短期 = 暖色系(赤、オレンジ)
✅ 中期 = 中間色(緑、青)
✅ 長期 = 寒色系(青、紫)
この順番だと直感的に分かりやすい
線の太さの工夫
推奨設定:
5日線:1(細め)
20日線:2または3(太め)← 最重要
60日線:2(中程度)
120日線:2(中程度)
理由:
20日線が最も重要
↓
太くして目立たせる
↓
判断しやすい
移動平均線の見方と使い方
基本的な見方
【株価と移動平均線の位置関係】
パターン1:株価が全ての線の上
━━━━━━━━━ 120日線
━━━━━━━━━ 60日線
━━━━━━━━━ 20日線
━━━━━━━━━ 5日線
● ← 株価はここ
= 強い上昇トレンド
= 買いの検討可能
パターン2:株価が全ての線の下
● ← 株価はここ
━━━━━━━━━ 5日線
━━━━━━━━━ 20日線
━━━━━━━━━ 60日線
━━━━━━━━━ 120日線
= 強い下落トレンド
= 買いは避ける
パターン3:株価が線の間
━━━━━━━━━ 120日線
━━━━━━━━━ 60日線
● ← 株価はここ
━━━━━━━━━ 20日線
━━━━━━━━━ 5日線
= レンジ相場
= 方向性が定まっていない
= 様子見
ゴールデンクロスとデッドクロス
【ゴールデンクロス】
短期線が長期線を下から上へ突き抜ける
例:
5日線が20日線を上抜け
20日線が60日線を上抜け
= 上昇トレンドの始まりのサイン
= 買いシグナル
【デッドクロス】
短期線が長期線を上から下へ突き抜ける
例:
5日線が20日線を下抜け
20日線が60日線を下抜け
= 下落トレンドの始まりのサイン
= 売りシグナル
株研メソッドでの活用法
2ヶ月連続陽線との組み合わせ:
【買いの条件】
✅ ボリンジャーバンド-2σタッチ
✅ 2ヶ月連続陽線
✅ まだ-1σあたり
さらに移動平均線で確認:
✅ 5日線が20日線をゴールデンクロス
✅ 株価が20日線より上
✅ 60日線、120日線も上向き始めている
= 買いの確信度UP!
売りの条件との組み合わせ:
【売りの条件】
✅ ボリンジャーバンド+2σタッチ
✅ 陰線が出た
さらに移動平均線で確認:
✅ 5日線が20日線をデッドクロス
✅ 株価が20日線より下
✅ 移動平均線が横ばいか下向き
= 売りの確信度UP!
トラブルシューティング
問題1:線が表示されない
原因と対策:
【原因1】設定が反映されていない
対策:
- 「適用」または「OK」ボタンを押す
- ソフトを再起動
【原因2】色が背景と同じ
対策:
- 線の色を変更
- 背景色を変更
【原因3】期間設定が間違っている
対策:
- 期間の数値を確認
- 5、20、60、120になっているか
問題2:線が多すぎて見にくい
対策:
【方法1】一部を非表示に
- 最初は20日線と60日線だけ表示
- 慣れてきたら4本すべて表示
【方法2】線を薄くする
- 透明度を調整
- 太さを細くする
【方法3】表示期間を調整
- チャートの表示期間を広げる
- より広い視野で見る
問題3:月足と日足で線の動きが違う
これは正常です:
【理由】
日足チャート:1日の平均を計算
月足チャート:1ヶ月の平均を計算
計算の対象が違うので、
線の位置や形も異なる
株研メソッドは月足が基本
日足チャートは見ない
問題4:4本の線が絡まっている
これは相場の状態を示しています:
【線が絡んでいる = レンジ相場】
対策:
- この状態では買わない
- 線がきれいに並ぶまで待つ
- 2ヶ月連続陽線が出るのを待つ
きれいに並んだ時 = トレンドが明確
= 買い時または売り時
実践例:楽天グループで確認
2020年の底値圏(買い場面)
【移動平均線の状態】
2020年3月〜7月:
120日線:下向き
60日線:下向き
20日線:下向き
5日線:横ばい
株価:全ての線の下
= 下落トレンド継続中
= まだ買わない
【2020年8月〜9月】
5日線:上向きに転換
20日線:横ばいから上向き
60日線:まだ下向き
120日線:まだ下向き
株価:5日線、20日線より上
= 短期的には上昇開始
= 2ヶ月連続陽線も出た
= 買いのタイミング!
2021年の天井圏(売り場面)
【移動平均線の状態】
2021年2月〜3月:
全ての線:上向き
株価:全ての線の上
= 強い上昇トレンド
でも、+2σにタッチ
= そろそろ天井
【2021年4月】
5日線:横ばいから下向き
株価:5日線を下抜け
= 短期的には下落開始
= 陰線も出た
= 売りのタイミング!
ハワード氏の解説:
「月足チャートと移動平均線を見ることで、大きな流れが分かるんですよね」
応用テクニック
テクニック1:パーフェクトオーダー
最強の買いシグナル:
【パーフェクトオーダー】
上から順に:
5日線
20日線
60日線
120日線
すべてが上向き
かつ、株価が最も上
= 完璧な上昇トレンド
= 高確率で利益が取れる
テクニック2:グランビルの法則
8つの売買パターン:
【買いパターン】
1. 株価が横ばいの移動平均線を上抜け
2. 上向きの移動平均線を一時的に下抜けて反発
3. 上向きの移動平均線に接近して反発
4. 下向きの移動平均線から大きく離れて反発
【売りパターン】
5. 株価が横ばいの移動平均線を下抜け
6. 下向きの移動平均線を一時的に上抜けて反落
7. 下向きの移動平均線に接近して反落
8. 上向きの移動平均線から大きく離れて反落
株研メソッドでは: 主に買いパターン1、2、3を活用
テクニック3:移動平均線の角度
角度で勢いを判断:
【急角度で上昇】
= 強い上昇トレンド
= でも、急すぎると反動も大きい
【緩やかに上昇】
= 安定した上昇トレンド
= 株研メソッド向き
【横ばい】
= レンジ相場
= 様子見
【下降】
= 下落トレンド
= 買わない
よくある質問
Q1: 5本目の移動平均線は必要?
A: 4本で十分です。
【4本で十分な理由】
5日、20日、60日、120日で:
- 短期・中期・長期をカバー
- 画面が見やすい
- 判断しやすい
5本目を追加すると:
- 画面が複雑に
- 判断が難しく
- 混乱の元
ハワード氏の設定も4本のみです。
Q2: 月足チャートで5日線って変じゃない?
A: 「5本前のローソク足まで」という意味です。
【日足チャート】
5日線 = 過去5日間の平均
【月足チャート】
5日線 = 過去5ヶ月の平均
名前は「5日線」だけど、
実際は「5本前までの平均線」
Q3: SMAとEMAの違いは?
A: 計算方法が違います。
【SMA(単純移動平均)】
すべての日を同じ重みで平均
株研メソッドではこちらを使用
【EMA(指数平滑移動平均)】
最近の日に重みを置いて平均
より敏感に反応する
【株研メソッドでSMAを使う理由】
- よりなめらか
- 騙しが少ない
- 長期投資向き
Q4: 移動平均線だけで勝てる?
A: ボリンジャーバンドと組み合わせが必須です。
株研メソッドの3点セット:
1. 移動平均線(トレンド確認)
2. ボリンジャーバンド(買い時・売り時)
3. 2ヶ月連続陽線(上昇確認)
この3つを組み合わせることで
高確率で勝てる
まとめ – 移動平均線は株価の羅針盤
設定のポイント(まとめ)
【4本の移動平均線】
5日線(赤):超短期のトレンド
20日線(青):基準となるトレンド← 最重要
60日線(緑):中期のトレンド
120日線(紫):長期のトレンド
【設定手順】
1. チャートギャラリー起動
2. 銘柄選択
3. 月足表示に変更
4. 移動平均線設定画面を開く
5. 5日、20日、60日、120日を順に追加
6. 色と太さを設定
7. 設定を保存
【確認ポイント】
□ 4本すべて表示されている
□ それぞれ異なる色で見やすい
□ 20日線が最も太い(推奨)
□ 月足表示になっている
□ 設定を保存した
ハワード氏からのアドバイス
「移動平均線とボリンジャーバンドを最大限活用すること」
「月足チャートで、5日、20日、60日、120日の移動平均線を設定してください」
あなたがすべきこと
【今日の実践】
□ チャートギャラリーで設定
□ 4本の移動平均線を追加
□ 色を自分が見やすいように調整
□ 複数の銘柄で確認
□ 設定を保存
【今後の学習】
□ 過去チャートで線の動きを観察
□ ゴールデンクロスを見つける
□ 2ヶ月連続陽線との関係を確認
□ ボリンジャーバンドと組み合わせる
次のステップ
移動平均線の設定ができたら、
次はボリンジャーバンドとの組み合わせ方を学びましょう。
次に読むべき記事:
- 「ボリンジャーバンドの正しい設定方法」
- 「-2σタッチが買いのサイン!その理由とは?」
- 「2ヶ月連続陽線とは?【株で勝つための一番大切なルール】」
- 「チャートギャラリーの基本設定【完全ガイド】」
覚えておいてほしいこと:
移動平均線は、 株価の「今」がどこにいるのかを 教えてくれる羅針盤です。
4本の線が整然と並んだ時、 それは大きなチャンスの サインなのです。
正しく設定して、 株研メソッドの基礎を しっかり固めましょう。
【重要】この記事のポイント
✅ 株研メソッドは4本の移動平均線を使用
✅ 5日・20日・60日・120日で短期から長期をカバー
✅ 月足チャートで設定(日足ではない)
✅ 20日線が最も重要な基準線
✅ 色は自分が見やすいもので OK
✅ ボリンジャーバンドとの組み合わせが必須
✅ 設定は一度だけ、全銘柄に適用
投資は自己責任で行いましょう。
この記事は教育目的であり、
特定の売買手法を推奨するものではありません。
ソフトウェアのバージョンによって操作方法が異なる場合があります。

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