現物取引だけをする理由【信用取引の危険性】
こんにちは!今日は、株研メソッドで最も重要なルールの一つについてお話しします。
「現物取引のみ。信用取引は絶対にしない」
なぜ、このルールがあるのか?
今日は、私自身が信用取引で400万円以上を失った経験を含め、
信用取引の危険性を徹底的に解説します。
現物取引と信用取引の違い
まず、基本から確認しましょう。
現物取引とは
現物取引: 自分が持っているお金の範囲内で、株を買う取引
特徴:
- 資金:自己資金のみ
- レバレッジ:なし(1倍)
- 期限:なし(永久に保有可能)
- リスク:投資額まで(それ以上の損失はない)
- 追加請求:なし
例:
あなたの資金:100万円
購入できる株:100万円分まで
最大損失:100万円(株が無価値になった場合)
信用取引とは
信用取引: 証券会社からお金や株を借りて、自己資金以上の取引をする方法
特徴:
- 資金:自己資金の約3.3倍まで取引可能
- レバレッジ:最大3.3倍
- 期限:6ヶ月(制度信用の場合)
- リスク:自己資金以上の損失の可能性
- 追加請求:あり(追証=おいしょう)
例:
あなたの資金:100万円
購入できる株:約330万円分
最大損失:∞(理論上、無限大)
図で理解する
現物取引:
あなたの資金:100万円
↓
株を購入:100万円分
↓
もし株価が半分になったら:
評価額:50万円
損失:-50万円(ここで止まる)
追加請求:なし
信用取引:
あなたの資金:100万円
↓
証券会社から230万円借りる(保証金率30%)
↓
株を購入:330万円分
↓
もし株価が20%下落したら:
評価額:264万円
借金:230万円
純資産:34万円(100万円 → 34万円に減少)
損失率:-66%
↓
追証(追加保証金)の請求:あり
追加で入金しないと、強制決済
私が信用取引で400万円失った話
実体験をお話しします。恥ずかしい話ですが、これがリアルです。
2016年、投資を始めた頃
当時の私:
- 株式投資の知識:ほぼゼロ
- 資金:500万円(貯金のほぼ全て)
- 心境:「早く儲けたい」
証券会社の営業マンの言葉:
「信用取引なら、資金の3倍取引できますよ」
「100万円で、300万円分の株が買えます」
「効率的ですよ」
私の反応: 「お、いいね!3倍稼げるってことだ!」
→ 信用取引口座を開設
最初の取引:T社株
2016年3月
購入:
- 自己資金:200万円を証券会社に入金(保証金)
- 信用取引で購入:600万円分の株
- 銘柄:T社(当時話題のIT企業)
- 購入株数:6,000株
- 購入単価:1,000円
心境: 「これで株価が20%上がれば、120万円の利益だ!」 「すごい!」
1週間後:株価下落
株価:1,000円 → 900円(-10%)
状況:
- 購入額:600万円
- 評価額:540万円
- 含み損:-60万円
保証金の状況:
- 必要保証金:540万円 × 30% = 162万円
- 実際の保証金:200万円 – 60万円 = 140万円
- 維持率:140万円 ÷ 162万円 = 86%
追証(追加保証金)が発生
証券会社からの連絡: 「維持率が100%を下回りました」
「追加で22万円を入金してください」 「期限は2営業日後」
「入金がない場合、強制決済します」
私の心境: 「え?もう追加で入金?」
「でも、きっと戻る…」 「22万円を追加入金」
2週間後:さらに下落
株価:900円 → 750円(-25%)
状況:
- 評価額:450万円
- 含み損:-150万円
保証金の状況:
- 必要保証金:450万円 × 30% = 135万円
- 実際の保証金:222万円 – 150万円 = 72万円
- 維持率:53%
再び追証
証券会社: 「追加で63万円を入金してください」
私の状況: 「もう現金がない…」
「クレジットカードでキャッシング…」 「なんとか63万円を入金」
この時点での投資額:
- 初回保証金:200万円
- 追証1回目:22万円
- 追証2回目:63万円
- 合計:285万円
3週間後:強制決済
株価:750円 → 650円(-35%)
証券会社: 「これ以上の維持は困難です」 「強制決済します」
決済:
- 売却価格:650円 × 6,000株 = 390万円
- 借入金返済:600万円 – 390万円 = 210万円
- 支払い利息・手数料:約5万円
最終的な損失:
- 投入した資金:285万円
- 返ってきたお金:0円(全て借金返済に消えた)
- さらに不足金:210万円 + 5万円 = 215万円
損失総額:500万円
実際には、私は最初に500万円を持っていて、
追証のために借金もしたので、
最終的な損失は400万円以上になりました。
この経験から学んだこと
教訓1:信用取引は、損失が拡大する
教訓2:追証は、精神的に追い詰める
教訓3:期限があるから、冷静に判断できない
教訓4:「効率的」ではなく「危険」
教訓5:現物取引なら、この損失は避けられた
もし現物取引だったら:
- 購入:200万円分の株
- 株価-35%:評価額130万円
- 含み損:-70万円
- でも、追証なし
- 持ち続けることができた
実際、T社の株価は:
3ヶ月後:900円(購入価格に近い)
6ヶ月後:1,200円(+20%)
1年後:1,500円(+50%)
現物取引なら、+50%の利益を得られた 信用取引だから、
-400万円の損失になった
信用取引の5つの危険性
私の経験を含め、信用取引の危険性を整理します。
危険性1:損失が拡大する
現物取引:
- 最大損失:投資額まで
- 100万円投資 → 最悪0円
- 損失:-100万円(ここで止まる)
信用取引:
- 最大損失:理論上無限大
- 100万円で330万円分購入
- 株価-50%:評価額165万円
- 借金:230万円
- 不足:-65万円
- → 追加で65万円払う必要
例: 東京電力の原発事故(2011年)
事故前:2,000円
事故後:200円(-90%)
もし信用取引で300万円分購入していたら:
評価額:30万円
借金:200万円
不足:-170万円
→ 170万円の追加請求
危険性2:追証(追加保証金)で精神的に追い詰められる
追証の恐怖:
- 「○○万円を2日以内に入金してください」
- 「入金がなければ、強制決済します」
精神的影響:
- 不安で眠れない
- 仕事に集中できない
- 家族に言えない
- 借金を考え始める
悪循環:
株価下落
↓
追証発生
↓
現金がない
↓
借金
↓
さらに株価下落
↓
追証
↓
どうにもならない
危険性3:期限がある(6ヶ月)
現物取引:
- 期限なし
- 永久に保有可能
- 株価が戻るまで待てる
信用取引(制度信用):
- 期限:6ヶ月
- 6ヶ月以内に決済しなければならない
- 株価が戻らなくても、売らざるを得ない
例:
購入:1,000円
3ヶ月後:800円(-20%)
5ヶ月後:750円(-25%)
6ヶ月後(期限):700円(-30%)
→ ここで強制決済
→ -30%の損失確定
7ヶ月後:900円(戻り始めた)
1年後:1,200円(+20%)
→ でも、もう持っていない
時間が味方してくれない
危険性4:金利・貸株料がかかる
信用取引のコスト:
信用買いの場合:
- 金利:年2.8〜3.9%程度
- 管理費:月単位で発生
信用売りの場合:
- 貸株料:年1.1〜3.9%程度
- 逆日歩:場合によっては高額
例:
300万円を信用買い
金利:年3.5%
6ヶ月保有
金利:300万円 × 3.5% × 6ヶ月/12ヶ月 = 52,500円
株価が変わらなくても、-52,500円
コストだけで損失
危険性5:強制決済される
最悪のタイミングで売らされる
流れ:
株価下落
↓
追証発生
↓
入金できない
↓
証券会社が強制決済
↓
最悪のタイミング(底値)で売却
↓
大損失確定
↓
その後、株価が回復
↓
でも、もう関係ない
自分の意思で決められない
これが、信用取引の最大の恐怖です。
なぜ信用取引をする人がいるのか?
こんなに危険なのに、なぜ多くの人が信用取引をするのでしょうか?
理由1:「効率的」と思っている
勘違い: 「3倍取引できる = 3倍儲かる」
現実: 「3倍取引できる = 3倍損する」
リターンだけでなく、リスクも3倍です。
理由2:「短期で大儲けしたい」
心理: 「早く大金が欲しい」 「レバレッジを使えば、早い」
現実:
- 95%の人が負ける
- 早く破産する
理由3:証券会社が勧める
証券会社の本音:
- 信用取引 → 金利収入
- 取引回数が増える → 手数料収入
- 証券会社にとって都合が良い
営業トーク: 「信用取引なら、効率的に資産を増やせます」
「プロの投資家も使っています」
→ 個人投資家を誘い込む
理由4:「空売り」ができる
信用取引のメリット(唯一?):
- 空売りができる
- 下落相場でも利益を狙える
でも:
- 空売りはプロ向け
- 個人投資家には難しい
- リスクが高い
理由5:成功体験(最初だけ)
よくあるパターン:
1回目:+30万円(ラッキー)
2回目:+50万円(すごい!)
3回目:+20万円(やっぱりいける!)
4回目:-200万円(暴落で強制決済)
トータル:-100万円
最初の成功が、油断を生む
現物取引だけの6つのメリット
では、現物取引のメリットは何でしょうか?
メリット1:損失が限定的
最大損失 = 投資額
- 100万円投資 → 最悪0円
- でも、それ以上の損失はない
- 借金にならない
精神的な安心: 「最悪でも、この金額まで」
メリット2:追証がない
追加請求が来ない
- 株価が下がっても、追加入金は不要
- 精神的に楽
- 冷静でいられる
メリット3:期限がない
永久に保有できる
- 株価が戻るまで待てる
- 時間が味方してくれる
- 焦らなくていい
例:
購入:500円
1年後:300円(-40%)
→ でも、持ち続ける
2年後:400円(まだマイナス)
3年後:700円(+40%)
→ ここで売却、利益確定
現物取引だから、待てた
メリット4:コストが安い
信用取引のコスト:
- 金利:年2.8〜3.9%
- 管理費
- 場合によっては逆日歩
現物取引のコスト:
- 売買手数料のみ(数百円〜数千円)
- 金利なし
- 管理費なし
圧倒的に安い
メリット5:強制決済されない
自分のタイミングで売れる
- 証券会社に売らされることがない
- 自分の意思で決められる
- ルール通りに実行できる
メリット6:精神的に楽
これが最大のメリット
信用取引:
- 毎日、維持率を気にする
- 追証の恐怖
- 眠れない夜
- ストレス
現物取引:
- 月1回チェック
- 追証の心配なし
- ぐっすり眠れる
- ストレスフリー
健康的に投資できる
「でも、レバレッジは魅力的では?」への反論
よく言われる反論に答えます。
反論1:「レバレッジがないと、儲からない」
これは間違い
現物取引でも、十分儲かります。
株研メソッドの実績:
- 平均年利:20〜30%
- レバレッジなしで達成
計算:
100万円を年利25%で運用
1年後:125万円
2年後:156万円
3年後:195万円
5年後:305万円
10年後:931万円
レバレッジなしでも、10年で約9倍
反論2:「プロも使っている」
プロと個人は違う
プロの信用取引:
- 専門知識がある
- リスク管理が徹底
- 資金が潤沢
- 損失を吸収できる
個人の信用取引:
- 知識が不足
- リスク管理ができない
- 資金が限られている
- 損失で破産する
同じツールでも、使う人が違う
反論3:「短期で儲けたい」
短期で儲けたい = ギャンブル
投資ではなく、投機です。
株研メソッドの考え方:
- 短期で大儲けは狙わない
- 中長期で、着実に
- 複利の力で、雪だるま式に
急がば回れ
反論4:「現物だけじゃつまらない」
つまらない投資ほど稼げる
デイトレード(信用取引):
- スリル満点
- 楽しい
- でも、95%の人が負ける
月1回チェック(現物取引):
- つまらない
- 地味
- でも、70〜80%の人が勝てる
どちらを選びますか?
よくある質問
Q1:一度も信用取引をしてはダメ?
A:はい、一度もしない方がいいです。
理由:
- 一度成功すると、味を占める
- 「もう一度…」と思う
- 気づいたら、依存している
最初から、やらない
Q2:空売りを覚えたいんですが…
A:株研メソッドでは不要です。
理由:
- 株研メソッドは「買い」のみ
- 上昇相場で利益を得る
- 空売りは使わない
覚える必要なし
Q3:現物だけで資金が足りない…
A:それが適正な投資額です。
考え方:
- 現物で買える範囲 = あなたの適正投資額
- それ以上は、無理をしている
無理をしない
Q4:信用取引をしてしまった…どうすれば?
A:すぐに決済してください。
手順:
- 今すぐ、全ての信用取引を決済
- 損失が出ても、決済
- 信用取引口座を解約
- 現物取引に切り替え
早ければ早いほど、傷は浅い
まとめ:現物取引だけで十分
今日の重要ポイント
- 現物取引と信用取引の違い
- 現物:自己資金のみ、期限なし、損失限定
- 信用:レバレッジあり、期限あり、損失無限大
- 私の失敗談
- 信用取引で400万円以上の損失
- 追証に追い詰められた
- 現物取引なら、利益が出ていた
- 信用取引の5つの危険性
- 損失が拡大
- 追証で精神的に追い詰められる
- 期限がある
- 金利・貸株料がかかる
- 強制決済される
- 現物取引の6つのメリット
- 損失が限定的
- 追証がない
- 期限がない
- コストが安い
- 強制決済されない
- 精神的に楽
- レバレッジは不要
- 現物でも十分儲かる
- 株研メソッド:年利20〜30%
- 安全に、着実に、長期で
実践のための誓い
今日、ここで誓ってください:
「私は、信用取引を絶対にしません」
「現物取引のみで、投資をします」 「レバレッジの誘惑に負けません」
紙に書いて、見えるところに貼ってください
最後に:命よりも大切なものはない
信用取引で破産し、命を絶つ人もいます。
実話です。
2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災後、
多くの個人投資家が信用取引で大損し、自ら命を絶ちました。
株は、人生を豊かにするためのツールです。
人生を破壊するものではありません。
絶対に、信用取引はしないでください。
現物取引だけで、安全に、着実に、資産を増やしていきましょう。
あなたの人生を、株で終わらせないでください。
現物取引だけで、幸せな人生を。
今日のポイント:
- 信用取引は絶対にしない
- 現物取引のみで十分
- 私は信用取引で400万円以上失った
- 追証、期限、強制決済が恐怖
- 現物なら損失は限定的、精神的に楽
- レバレッジは不要、年利20〜30%で十分
- 誓う:「信用取引を絶対にしない」

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