「製薬・バイオ株」はなぜ危険?「発行済株式数」と「窓埋め」で勝率を高める実践テクニック
「一発逆転を狙ってバイオ株を買いたい」
「株価が高い銘柄と安い銘柄、どっちが有利?」
「チャートに空いた『窓』はどうすればいい?」
株式投資に慣れてくると、値動きの激しい銘柄や、
特殊なチャートパターンが気になり始めます。
しかし、そこにはプロでも大火傷をするリスクが潜んでいます。
今回は、「創薬(製薬)メーカーのリスク」「発行済株式総数の見方」「窓埋め投資法」の3つを軸に、
無駄な損失を避けて利益を積み上げるための実践的な知識を解説します。
1. 初心者は「製薬・バイオ株」に触るな!
短期間で株価が2倍、3倍になるニュースを見て、
創薬ベンチャーや製薬メーカーに魅力を感じる人は多いでしょう。
しかし、資料では「基本的に製薬メーカーは触らない方がいい」と強く警告されています。
理由は「値動きが激しすぎて死ぬから」
例えば、株価が800円だった銘柄が、
新薬への期待で1年後に1万円(テンバガー)になることがあります。
しかし、承認が降りなかったり、ブームが去ったりすると、また800円に戻ってしまいます。
• 底値(800円)で持っていた人: 大きな利益が出るが、売り時が難しい。
• 高値(8000円〜1万円)で買った人: 株価が1/10になり、資産の大半を失う(退場)。
製薬メーカーは「薬がいつ承認されるか」という不確定要素に左右され、
ジリジリ下がって一瞬だけ上がり、また暴落するという動きを繰り返します。
これは投資ではなく「ギャンブル」です。
安定して資産を増やしたいなら、手を出さないのが賢明です。
2. チャートが素直になる「発行済株式総数」の秘密
次に、銘柄選びの重要な指標である「発行済株式総数」についてです。
あなたは、以下の2つのコンビニ株の違いを知っていますか?(※株価は資料時点の概算)
• セブン&アイHD: 株価 約2,000円 / 時価総額 約5兆円
• ローソン: 株価 約10,000円 / 時価総額 約1兆円
株価だけ見るとローソンの方が「高い(立派な)会社」に見えますが、
時価総額(会社の規模)で見るとセブン&アイの方が5倍も大きいのです。
このトリックの正体が「発行済株式総数の差」です。
なぜ「株数が多い」ほうが良いのか?
セブン&アイ(やNTT)のように発行済株式数が非常に多い銘柄は、
市場に出回っている株(水)が潤沢にある状態です。
これには以下のメリットがあります。
1. チャートが素直:
参加者が多いため、一部の投資家が買い占めたり操作したりすることが難しく、
ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標通りに動きやすい。
2. 売買がしやすい:
流動性が高いため、「売りたい時に売れない」リスクが低い。
逆に、発行済株式数が少ない銘柄は、
少ない水を奪い合うようなもので、需給バランスが崩れやすく乱高下します。
「ボリンジャーバンドを使って堅実に勝ちたいなら、発行済株式数が多い銘柄(大型株)を選ぶ」のが鉄則です。
3. 確率の高いチャンス!「窓埋め」投資法
最後に、チャート上に現れる空白地帯、
通称「窓(ギャップ)」を使った投資法を紹介します。
「窓」とは?
前日の終値と、翌日の始値が大きく離れ、
ローソク足とローソク足の間にぽっかりと空間ができること。
「窓を開ける」と言います。
戦略:「開いた窓はいずれ埋まる」
相場には「開いた窓は、いつか埋まる(元の価格帯に戻る)」という強い習性があります。
これを利用して利益を狙います。
【実践ステップ】
1. 検索ツールを使う: 「株ドラゴン」などのサイトで、窓を開けて下落・上昇した銘柄を探す。
2. 理由を確認する(重要): なぜ窓が開いたのかをIR(適時開示)で確認します。
◦ 狙い目:
「役員への株式割り当て(自己株式の処分)」など、
業績悪化とは関係のないテクニカルな理由で窓を開けて下落した場合。
これらは戻り(窓埋め)が早い傾向があります。
◦ 見送り:
深刻な業績悪化や不祥事で窓を開けた場合は、
埋まるのに何年もかかる(あるいは埋まらない)ことがあるので避けます。
注意点:すぐには埋まらない
「窓は必ず埋まる」と言われますが、「明日埋まる」わけではありません。
資料でも、半年や1年かけて忘れた頃に埋まるケースや、
株価が高すぎて埋まらないケース(3分割などで株価水準が下がってから埋まるケース)が紹介されています。
焦らず、「月足」で監視銘柄リストに入れておき、チャンスを待つ姿勢が大切です。
まとめ
1. 製薬・バイオ株はハイリスク・ハイリターンすぎるため、資産形成期は避ける。
2. 発行済株式数が多い銘柄はチャートが素直。ボリンジャーバンドが機能しやすい。
3. 窓埋めは「理由」を確認し、業績に関係ない下げならチャンス。ただし時間はかかる。
刺激的な銘柄や日々の急騰・急落(日足)に惑わされず、
どっしりと構えて「確率の高い勝負」だけを選んでいきましょう。
まずはご自身の証券アプリで、
保有銘柄の「発行済株式総数」をチェックすることから始めてみてはいかがでしょうか。

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