ストキャスティクス設定と見方【20・80ラインの活用】
はじめに – もう一つの強力な指標
「2ヶ月連続陽線とボリンジャーバンドだけで十分?」
「もっと精度を高める方法はないの?」
実は、株研メソッドにはもう一つの秘密兵器があります。
それが「ストキャスティクス」です。
ハワード・ジョイマン氏はこう言います:
「ストキャスティクスっていうのがあって、
これ今日あんま説明しませんでしたけども、
ストキャスティクスっていうのは、その数値が20になったら買い、
80になったら売りっていうのもあります」
今日は、このストキャスティクスの設定方法から実践的な使い方まで、
詳しく解説します。
ボリンジャーバンドと組み合わせることで、
さらに勝率を高めることができるんです。
ストキャスティクスとは?
簡単に言うと「買われすぎ・売られすぎ」を示す指標
【基本概念】
ストキャスティクス:
一定期間の高値・安値の中で
現在の株価がどの位置にいるか
を0〜100の数値で表す
0に近い:売られすぎ(安い)
100に近い:買われすぎ(高い)
【株研メソッドでの使い方】
20以下:買いのサイン
80以上:売りのサイン
つまり:
20 = 底値圏
80 = 高値圏
ボリンジャーバンドとの違い
【ボリンジャーバンド】
役割:
- 株価の変動範囲を示す
- トレンドを把握
見方:
-2σ、-3σ = 安値圏
+2σ、+3σ = 高値圏
【ストキャスティクス】
役割:
- 相対的な位置を数値化
- 買われすぎ・売られすぎを判断
見方:
20以下 = 売られすぎ
80以上 = 買われすぎ
【両方を組み合わせると】
ボリンジャーバンド:大きな流れ
ストキャスティクス:細かいタイミング
両方が一致した時:
→ 確信度が高い
→ 勝率UP
ストキャスティクスの計算原理
%K と %D の違い
【%K(ファストストキャスティクス)】
計算式:
%K = (現在値 - n日間の最安値) ÷ (n日間の最高値 - n日間の最安値) × 100
例(5日間の場合):
5日間の最高値:1,100円
5日間の最安値:900円
現在値:1,000円
%K = (1,000 - 900) ÷ (1,100 - 900) × 100
= 100 ÷ 200 × 100
= 50
→ 50%の位置にいる
【%D(スローストキャスティクス)】
計算式:
%Dは%Kの移動平均
通常3日間の単純移動平均
例:
1日目の%K:40
2日目の%K:50
3日目の%K:60
%D = (40 + 50 + 60) ÷ 3 = 50
【どちらを使う?】
【%K】
- 反応が速い
- 騙しが多い
- 上級者向け
【%D】
- 反応が遅い
- 騙しが少ない
- 初心者向け ← 株研メソッドではこちら
株研メソッドでの設定期間
【推奨設定】
期間:14
(14本前までのデータを使う)
月足チャートの場合:
過去14ヶ月のデータ
なぜ14なのか:
- 長すぎず短すぎない
- ちょうど良い反応速度
- 標準的な設定
チャートギャラリーでの設定方法
ステップ1:ストキャスティクス設定画面を開く
1. チャートギャラリーを起動
2. 銘柄を選択
3. 月足チャートに変更(重要!)
4. メニューから「設定」をクリック
5. 「テクニカル指標追加」を選択
6. 「ストキャスティクス」を選択
ステップ2:基本パラメータの設定
【入力項目】
期間(%K):14
※これが基本期間
平滑化期間(%D):3
※%Kの移動平均期間
表示する線:%D
※%Kと%D両方表示も可能だが、
株研メソッドでは%Dのみ推奨
ステップ3:表示位置の設定
表示位置:サブチャート(下部)
※メインチャートに表示すると
ローソク足やボリンジャーバンドと
重なって見にくい
推奨:
メインチャート:ローソク足+ボリンジャーバンド
サブチャート:ストキャスティクス
ステップ4:20・80ラインの設定
【重要な設定】
基準線を追加:
【20ライン】
値:20
色:赤(推奨)
線の種類:破線または点線
太さ:1
【80ライン】
値:80
色:赤(推奨)
線の種類:破線または点線
太さ:1
なぜ20と80なのか:
統計的に:
- 20以下になる頻度:約20%
- 80以上になる頻度:約20%
つまり:
かなり極端な状態
→ 反転の可能性が高い
ステップ5:色の設定
【推奨カラー】
%D線:青または緑
20ライン:赤
80ライン:赤
背景:
20以下の領域:薄い青(買い領域)
80以上の領域:薄い赤(売り領域)
※設定可能な場合
ステップ6:設定の保存
「適用」または「OK」をクリック
↓
チャート下部にストキャスティクスが表示される
↓
「設定を保存」
ファイル名:「株研メソッド_完全版」
↓
以降、全銘柄で同じ設定が使える
ストキャスティクスの見方
基本的な判断
【数値の意味】
【0〜20】
売られすぎ
= 底値圏
= 買いのチャンス
【20〜80】
通常の範囲
= 様子見
【80〜100】
買われすぎ
= 高値圏
= 売りのチャンス
【ハワード氏の説明】
「ストキャスティクスっていうのは、
その数値が20になったら買い、
80になったら売りっていうのもあります」
線の動きで判断
【パターン1:底値からの反転】
ストキャスティクスが20以下
↓
上向きに反転
↓
20を上抜け
↓
買いのサイン
【パターン2:高値からの反転】
ストキャスティクスが80以上
↓
下向きに反転
↓
80を下抜け
↓
売りのサイン
【パターン3:ダイバージェンス(逆行現象)】
株価:高値更新
ストキャスティクス:前回の高値を超えない
↓
= ダイバージェンス
↓
下落転換のサイン
※上級テクニック
株研メソッドでの実践的な使い方
買いのタイミング判断
【最強の買いパターン】
条件1:ボリンジャーバンド
□ -2σまたは-3σにタッチ
条件2:ローソク足
□ 2ヶ月連続陽線
条件3:ストキャスティクス
□ 20以下から反転上昇
□ 20を上抜けた
全て揃ったら:
→ 最強の買いサイン!
【具体例】
【2020年7月の楽天グループ】
ボリンジャーバンド:
-2σにタッチ中
ローソク足:
7月:陽線
8月:陽線
→ 2ヶ月連続陽線!
ストキャスティクス:
6月:15(20以下)
7月:25(20上抜け)
8月:40(上昇継続)
9月初旬に買い:850円
↓
2021年4月:1,350円
利益:500円(+59%)
売りのタイミング判断
【最強の売りパターン】
条件1:ボリンジャーバンド
□ +2σまたは+3σにタッチ
条件2:ローソク足
□ 陰線が出た
条件3:ストキャスティクス
□ 80以上から反転下落
□ 80を下抜けた
全て揃ったら:
→ 最強の売りサイン!
【具体例】
【2021年3月の楽天グループ】
ボリンジャーバンド:
+2σにタッチ
ローソク足:
3月:陽線(高値)
4月:陰線
ストキャスティクス:
3月:85(80以上)
4月:75(80下抜け)
4月末に売り:1,350円
確実に利益確定
ストキャスティクスだけに頼らない理由
騙しのパターン
【パターン1:レンジ相場での騙し】
横ばいの相場:
ストキャスティクスが20と80を
何度も行ったり来たり
20で買う → すぐ下落
80で売る → すぐ上昇
= 騙しの連続
【対策】
ボリンジャーバンドで確認:
レンジ相場(横ばい)か
トレンド(上昇・下落)か
レンジ相場では:
ストキャスティクスは信頼性低い
【パターン2:強いトレンドでの騙し】
強い上昇トレンド:
ストキャスティクスが80以上に張り付く
「売りのサイン」が連続
でも実際は:
まだまだ上昇継続
売ったら機会損失
【対策】
2ヶ月連続陽線と組み合わせる:
上昇トレンド継続中:
ストキャスティクス80超えでも
すぐには売らない
2ヶ月連続陰線が出るまで:
保有継続を検討
株研メソッドでの優先順位
【判断の優先順位】
1位:2ヶ月連続陽線/陰線
↓
最も重要な指標
月足の大きな流れ
2位:ボリンジャーバンド
↓
±2σ、±3σの位置確認
買い時・売り時の判断
3位:ストキャスティクス
↓
補助的な確認
タイミングの精緻化
【ハワード氏のアドバイス】
「移動平均線とボリンジャーバンドを最大限活用すること。
あと、ストキャスティクスっていうのがあって…
これはね、おいおい学んでいきましょう」
→ ストキャスティクスは「追加の確認ツール」
実際のチャートでの確認例
例1:底値圏での買いサイン
【シチュエーション】
ある銘柄の2020年8月末時点:
【ボリンジャーバンド】
株価:-3σにタッチ中
過去6ヶ月間、底値圏
【ローソク足】
7月:陽線
8月:陽線
→ 2ヶ月連続陽線
【ストキャスティクス】
6月:12(20以下)
7月:18(まだ20以下)
8月:28(20上抜け!)
【判断】
全ての条件が揃った:
✅ -3σタッチ
✅ 2ヶ月連続陽線
✅ ストキャスティクス20上抜け
9月初旬:買い!
【結果】
買値:500円
半年後:900円
利益:400円(+80%)
例2:高値圏での売りサイン
【シチュエーション】
保有中の銘柄、2021年3月末時点:
【ボリンジャーバンド】
株価:+2σにタッチ
【ローソク足】
2月:陽線(高値更新)
3月:陰線(少し下落)
【ストキャスティクス】
2月:88(80以上)
3月:82(まだ80以上だが下降中)
4月初旬:76(80下抜け)
【判断】
売りの条件が揃いつつある:
✅ +2σタッチ
✅ 陰線が出た
✅ ストキャスティクス80下抜け
4月末:売り!
トラブルシューティング
問題1:ストキャスティクスが表示されない
【原因と対策】
【原因1】設定が反映されていない
対策:
- 「適用」ボタンを押す
- ソフトを再起動
【原因2】サブチャートが表示されていない
対策:
- 表示設定を確認
- 「サブチャート表示」をONに
【原因3】データが不足
対策:
- 上場まもない銘柄は表示されない場合も
- 14ヶ月以上の月足データが必要
問題2:20・80ラインが表示されない
【対策】
手動で基準線を追加:
1. ストキャスティクス上で右クリック
2. 「水平線を追加」
3. 値:20を入力
4. 色:赤
5. 同様に80も追加
問題3:数値が激しく動きすぎる
【原因】
期間設定が短すぎる:
期間5などにしていると
反応が敏感すぎて騙しが多い
【対策】
期間を14に変更:
株研メソッドの標準設定
または:
期間を20に延長
(よりなめらかな動き)
よくある質問
Q1: ストキャスティクスだけで勝てる?
A: いいえ、必ず他の指標と組み合わせる。
ストキャスティクス単独:
騙しが多い
勝率50-60%程度
2ヶ月連続陽線 + ボリンジャーバンド:
勝率70-80%
上記 + ストキャスティクス:
勝率80-90%
組み合わせが重要!
Q2: 20以下にならないと買えない?
A: いいえ、あくまで補助指標。
優先順位:
1. 2ヶ月連続陽線
2. ボリンジャーバンド
ストキャスティクスは:
「あればなお良い」程度
20以下でなくても:
他の条件が揃えば買ってOK
Q3: %Kと%D、どちらを使う?
A: 株研メソッドでは%D推奨。
【%K】
- 反応が速い
- 騙しが多い
- デイトレーダー向き
【%D】
- 反応が遅い
- 騙しが少ない
- 中長期投資向き ← 株研メソッド
Q4: 日足でも使える?
A: 使えますが、株研メソッドは月足が基本。
【日足でストキャスティクス】
- 短期売買向き
- 頻繁にチェックが必要
- 本業がおろそかに
【月足でストキャスティクス】
- 中長期投資向き
- 月1回チェックで十分
- 本業に集中できる
株研メソッド:月足を推奨
実践チェックリスト
設定完了確認
□ チャートギャラリーにストキャスティクス表示
□ 期間:14に設定
□ %D線を表示
□ サブチャート(下部)に表示
□ 20ライン(赤)を表示
□ 80ライン(赤)を表示
□ 月足チャートで確認
□ 設定を保存
実践での使用確認
【買いの時】
□ ストキャスティクスが20以下か確認
□ 20を上抜けたか確認
□ 2ヶ月連続陽線と一致しているか
□ ボリンジャーバンド-2σと一致しているか
【売りの時】
□ ストキャスティクスが80以上か確認
□ 80を下抜けたか確認
□ 陰線が出ているか
□ ボリンジャーバンド+2σと一致しているか
まとめ – ストキャスティクスは強力な補助ツール
基本設定(まとめ)
期間:14
表示:%D(スロー)
位置:サブチャート(下部)
基準線:20と80
色の推奨:
%D線:青または緑
20ライン:赤(破線)
80ライン:赤(破線)
使い方のポイント
✅ 20以下 = 買いのチャンス
✅ 80以上 = 売りのチャンス
✅ 他の指標と必ず組み合わせる
✅ 単独で判断しない
✅ 補助的な確認ツールとして活用
判断の優先順位
1位:2ヶ月連続陽線/陰線
2位:ボリンジャーバンド
3位:ストキャスティクス
全て揃った時:
→ 最強のシグナル
→ 勝率が大幅UP
ハワード氏からのアドバイス
「ストキャスティクスっていうのは、
その数値が20になったら買い、
80になったら売りっていうのもあります。
これはね、おいおい学んでいきましょう」
「移動平均線とボリンジャーバンドを最大限活用すること」
次のステップ
ストキャスティクスの設定ができたら、次は実際のチャートで練習しましょう。
次に読むべき記事:
- 「ボリンジャーバンドの正しい設定方法」
- 「移動平均線5本設定のやり方【5日・20日・60日・120日】」
- 「-2σタッチが買いのサイン!その理由とは?」
- 「+2σタッチで売る!利益確定のベストタイミング」
覚えておいてほしいこと:
ストキャスティクスは、 確信度を高めるツールです。
単独では使わず、 必ず他の指標と組み合わせる。
2ヶ月連続陽線、 ボリンジャーバンド、 そしてストキャスティクス。
この3つが揃った時、 あなたの勝率は最高レベルに 達するのです。
【重要】この記事のポイント
✅ ストキャスティクスは補助指標
✅ 20以下 = 買いのチャンス
✅ 80以上 = 売りのチャンス
✅ 期間14、%Dを使用
✅ サブチャート(下部)に表示
✅ 2ヶ月連続陽線と組み合わせる
✅ ボリンジャーバンドと組み合わせる
✅ 単独では判断しない
投資は自己責任で行いましょう。
この記事は教育目的であり、
特定の投資手法を保証するものではありません。
ストキャスティクスは補助的な指標であり、
これだけで投資判断をすることは推奨しません。

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