赤字の会社の株を買って大丈夫?【意外な真実】
はじめに – 赤字企業に投資するという発想
「赤字の会社の株なんて買ったらダメでしょ?」
「黒字企業を選ぶのが常識じゃないの?」
多くの人がそう思うでしょう。
でも、ハワード・ジョイマン氏はこう言います:
「上場間もない企業は赤字の会社も多いですよね。
だいたい3、4年してくると初めて黒字転換しますみたいな。
それでだんだん株価が上がっていく傾向が高いです」
実は、赤字企業こそが大きなチャンスを秘めている場合があるんです。
今日は、なぜ赤字企業の株が買えるのか、
どんな赤字なら買っていいのか、その見極め方を詳しく解説します。
なぜ赤字企業が上場できるのか
上場の条件は黒字だけではない
一般的な誤解:
❌ 「上場企業 = 必ず黒字」
❌ 「赤字企業は上場できない」
実際:
⭕ 赤字でも上場は可能
⭕ 特に成長企業は意図的に赤字
⭕ 将来性が評価されれば上場できる
東証の上場基準(簡略版)
【東証プライム市場の場合】
必須条件:
✅ 株主数:800人以上
✅ 流通株式数:2万単位以上
✅ 時価総額:250億円以上
✅ 事業継続年数:3年以上
利益に関する条件:
・最近2年間の利益合計が25億円以上
または
・時価総額が1000億円以上かつ売上高100億円以上
つまり:
条件を満たせば、
単年度赤字でも上場可能
特にスタンダード市場やグロース市場は
基準がもっと緩い
なぜ赤字でも上場させるのか
【理由1:成長への投資】
赤字の理由:
- 設備投資
- 研究開発費
- 市場開拓費
- 人材採用費
これらは「将来のための投資」
一時的な赤字は問題なし
【理由2:資金調達の必要性】
上場する目的:
資金を集めて事業拡大
↓
赤字でも将来性があれば
投資家が買う
↓
企業は資金を得られる
「良い赤字」と「悪い赤字」
良い赤字(投資可能)
ハワード氏が狙う赤字企業の特徴:
「上場間もない企業は赤字の会社も多いですよね。
だいたい3、4年してくると初めて黒字転換しますみたいな」
【パターン1:成長投資による赤字】
具体例:
楽天モバイルの例:
- 莫大な設備投資
- 基地局建設
- ユーザー獲得費用
- 当然赤字
でも将来:
基地局完成 → 投資減少
ユーザー増加 → 収益増加
→ 黒字転換の可能性
【パターン2:研究開発による赤字】
具体例:
AI・IT企業:
- エンジニアへの高給
- サーバー費用
- 研究開発費
- まだ売上少ない → 赤字
でも将来:
技術確立 → 爆発的成長
→ 黒字転換
【パターン3:市場開拓による赤字】
具体例:
新規事業参入企業:
- 広告宣伝費
- 無料キャンペーン
- 認知度向上のコスト
- 売上がまだ追いつかない → 赤字
でも将来:
認知度UP → 顧客増加
→ 黒字転換
悪い赤字(避けるべき)
【パターン1:構造的な赤字】
特徴:
- ビジネスモデル自体に問題
- 売れば売るほど赤字
- 改善の見込みなし
例:
単価が安すぎる
コストが高すぎる
競合が強すぎる
【パターン2:不祥事による赤字】
特徴:
- 品質問題での損失
- リコール費用
- 訴訟費用
- 信頼回復困難
例:
食品の異物混入
建築の欠陥
データ流出
【パターン3:経営の失敗による赤字】
特徴:
- 無謀な事業拡大
- 的外れな投資
- 借金の増大
- 経営陣の能力不足
例:
関係ない事業への投資
高値での企業買収
過剰な店舗展開
株研メソッドでの赤字企業の扱い
上場10年未満という条件
ハワード氏の基準:
「過去10年以内に上場した企業の株を対象に調べる」
なぜ10年未満なのか:
【上場直後の企業】
- まだ成長途中
- 先行投資で赤字が多い
- でも将来性がある
- 株価が安い(1000円以下も多い)
【上場10年以上の企業】
- すでに成熟
- 成長が鈍化
- 赤字なら構造的問題の可能性
- 株価回復が期待しにくい
赤字企業を選ぶ判断基準
【チェックポイント】
✅ 上場10年未満
✅ 株価1000円以下
✅ 赤字の理由が「成長投資」
✅ 売上高は増加傾向
✅ 時代の流れに乗っている
✅ 複数の事業を展開
✅ 出来高が十分(流動性)
【避けるべき条件】
❌ 売上高も減少
❌ 借金が急増
❌ 赤字が5年以上継続
❌ 事業の将来性が不明
❌ 経営陣の問題あり
❌ 創薬メーカー(ギャンブル性高)
❌ 単一事業のみ
チャート分析が最優先
重要なポイント:
ハワード氏の手法では、業績よりもチャートを重視します。
【理由】
業績(赤字・黒字):
- 過去の結果
- すでに株価に織り込まれている
チャート(2ヶ月連続陽線):
- 将来の予測
- 市場の期待を反映
- より信頼性が高い
実際の判断順序:
1. 月足チャートを開く
2. 2ヶ月連続陽線を確認
3. ボリンジャーバンド-2σタッチ確認
4. その後で業績をチェック
5. 赤字の理由を確認
6. 「良い赤字」なら買い検討
赤字から黒字転換のシナリオ
典型的なパターン
【上場後の業績推移】
上場年(Year 0):赤字50億円
→ 設備投資のピーク
Year 1:赤字40億円
→ まだ投資継続
Year 2:赤字20億円
→ 投資が一段落
Year 3:赤字5億円
→ ほぼ損益分岐点
Year 4:黒字10億円 ← 黒字転換!
→ 株価が大きく上昇
Year 5以降:黒字拡大
→ さらに株価上昇
株価の動き
【黒字転換前後の株価】
【典型例】
Year 0(上場時):1,500円
→ 期待で高値
Year 1:800円
→ 赤字継続で失望売り
→ 誰も見向きもしない ← ここが買い時!
Year 2:750円
→ さらに下落
Year 3:850円
→ 2ヶ月連続陽線出現
→ 市場が黒字転換を予測 ← 株研メソッドで買う
Year 4:1,200円
→ 黒字転換発表
Year 5:1,800円
→ さらに上昇 ← 株研メソッドで売る
利益:950円(+112%)
ハワード氏の説明:
「一旦高いところから始まって、
だいたい下がってるじゃないですか。
もちろん上場した点から上がるところもあるんですけど、
だから全部の株価にはもう投資できないんで」
黒字転換のサイン
【決算発表前に分かる】
なぜ事前に分かるのか:
機関投資家は知っている
↓
先に株を買い始める
↓
株価が上昇し始める
↓
2ヶ月連続陽線が出る ← ここで私たちが買う
↓
数ヶ月後、黒字転換発表
↓
株価さらに上昇
だから株研メソッドは勝てる:
機関投資家が仕込んだ後
個人投資家が知る前
2ヶ月連続陽線で確認後
= 最適なタイミングで買える
実例:赤字企業への投資成功例
実例1:楽天グループ
【背景】
事業内容:
- ECモール
- 金融サービス
- 楽天モバイル ← 巨額投資で赤字
楽天モバイルの影響:
- 基地局建設に数千億円
- ユーザー獲得費用
- グループ全体で赤字転落
【株価の動き】
2020年初頭:約1,400円
↓
楽天モバイル投資で赤字
市場の不安
↓
2020年後半:約800円まで下落
「赤字企業は買えない」と多くの人が敬遠
↓
でも株研メソッドは:
-2σタッチ
2ヶ月連続陽線
→ 買い!
↓
2021年:1,400円まで回復
利益:600円
ポイント:
赤字でも買える理由:
✅ 一時的な投資による赤字
✅ 将来の成長期待
✅ 本業(EC・金融)は好調
✅ チャートが買いサイン
実例2:ある新興IT企業(仮名)
【背景】
上場3年目の企業
AI関連サービス
優秀なエンジニア多数採用
研究開発費が大きい
→ 赤字継続中
【株価の動き】
上場時:2,000円
Year 1:900円(赤字で失望売り)
Year 2:700円(最安値)
↓
-3σタッチ
2ヶ月連続陽線
→ 買い!(750円)
↓
Year 3:黒字転換の噂
Year 4:実際に黒字化
株価:1,800円
利益:1,050円(+140%)
赤字企業を避けるべきケース
ケース1:業績悪化による赤字
【見分け方】
❌ 売上高が減少傾向
❌ 営業キャッシュフローがマイナス
❌ 借入金が急増
❌ 配当が無配に
❌ 経営陣の交代が頻繁
【具体例】
老舗企業が時代に取り残される
↓
売上減少
↓
リストラしても赤字
↓
借金増加
↓
倒産リスク
= 買ってはいけない
ケース2:不祥事による赤字
【見分け方】
❌ 品質問題でリコール
❌ 粉飾決算の発覚
❌ 法令違反で罰金
❌ データ流出で信頼失墜
【具体例】
食品会社の異物混入
↓
全商品回収
↓
巨額の損失
↓
ブランドイメージ崩壊
↓
回復困難
= 買ってはいけない
ケース3:ビジネスモデルの問題
【見分け方】
❌ 売れば売るほど赤字
❌ 原価率が異常に高い
❌ 競合との価格競争に巻き込まれ
❌ 参入障壁が低く競合多数
【具体例】
過当競争の業界に参入
↓
価格を下げないと売れない
↓
利益が出ない
↓
資金ショート
= 買ってはいけない
決算書の簡単なチェック方法
最低限見るべき3つの数字
1. 売上高の推移
【良いパターン】
Year 1:100億円
Year 2:150億円
Year 3:200億円
→ 増加傾向 = OK
【悪いパターン】
Year 1:100億円
Year 2:80億円
Year 3:60億円
→ 減少傾向 = NG
2. 営業キャッシュフロー
【良いパターン】
最終利益:赤字10億円
営業CF:プラス5億円
→ 本業で現金を生んでいる = OK
【悪いパターン】
最終利益:赤字10億円
営業CF:マイナス20億円
→ 本業で現金が流出 = NG
3. 自己資本比率
【健全】
自己資本比率:30%以上
→ 倒産リスク低い
【要注意】
自己資本比率:10%未満
→ 借金が多すぎる = リスク高
どこで確認するか
【無料で見られる情報源】
1. 証券会社のサイト
- 基本的な財務情報
- 決算短信へのリンク
2. 会社の IR ページ
- 決算説明資料
- 中期経営計画
3. Yahoo!ファイナンス
- 業績推移グラフ
- 簡易財務情報
4. 四季報(有料だが詳細)
株研メソッドでの実践手順
赤字企業を買う時の手順
【ステップ1:チャート分析(最優先)】
□ 月足チャートを開く
□ 2ヶ月連続陽線を確認
□ ボリンジャーバンド-2σタッチ
□ まだ-1σあたりにある
□ 移動平均線がゴールデンクロス
→ チャート的にOKなら次へ
【ステップ2:基本情報確認】
□ 上場10年未満
□ 株価1000円以下
□ 出来高が十分
□ 時代の流れに乗っている
→ 条件を満たせば次へ
【ステップ3:業績確認】
□ 売上高は増加傾向か
□ 赤字の理由は何か
□ 「良い赤字」か「悪い赤字」か
□ 営業CFはプラスか
□ 自己資本比率は30%以上か
→ 問題なければ買い検討
【ステップ4:最終判断】
すべての条件を満たす
↓
感情を入れず機械的に判断
↓
買い
1つでも引っかかる
↓
見送り
↓
次のチャンスを待つ
赤字企業を保有中の注意点
【定期的な確認】
月末のチェック時:
□ 株価の位置(+2σに近づいていないか)
□ 2ヶ月連続陰線が出ていないか
□ 重大なニュースがないか
問題なければ保有継続
【悪いニュースが出たら】
軽微なニュース:
→ 月末まで待つ
重大なニュース:
(不祥事、事業撤退など)
→ 臨時で売却検討
判断の基準:
「その会社の将来が危ういか」
よくある質問
Q1: 赤字企業は倒産リスクが高いのでは?
A: 現金があれば大丈夫。
【倒産する会社】
赤字 + 現金がない
↓
資金ショート
↓
倒産
【倒産しない会社】
赤字でも現金が潤沢
↓
事業を継続できる
↓
黒字転換を待てる
確認方法:
営業CFがプラス
手元現金が十分
自己資本比率30%以上
Q2: 黒字企業の方が安全では?
A: 必ずしもそうとは言えません。
【黒字でも危険な場合】
- すでに株価が高い
- 成長が鈍化している
- 上昇余地が少ない
【赤字でも安全な場合】
- 成長投資による一時的な赤字
- 株価が安い(下落余地少)
- 黒字転換で大きく上昇
重要なのは:
黒字か赤字かではなく
株価がこれから上がるか
Q3: 赤字が何年も続く企業は?
A: 理由によります。
【許容できるパターン】
Amazon の例:
- 20年近く赤字または薄利
- でも売上は急成長
- 再投資による意図的な赤字
- 結果的に大成功
【避けるべきパターン】
- 売上も伸びない
- 赤字の理由が不明確
- 経営陣の説明に一貫性がない
Q4: 創薬メーカーも赤字だけど?
A: 創薬メーカーは別格。避けるべき。
ハワード氏の警告:
「創薬メーカーは避けるってこと」
【理由】
- 承認されるか不明
- タイミングが読めない
- ギャンブル性が高すぎる
- 2ヶ月連続陽線が機能しない
赤字企業でも:
創薬メーカーだけは例外
絶対に手を出さない
まとめ – 赤字企業こそがチャンス
赤字企業投資のポイント(まとめ)
【買える赤字】
✅ 成長投資による一時的な赤字
✅ 上場10年未満の若い企業
✅ 売上高は増加傾向
✅ 営業CFはプラス
✅ 自己資本比率30%以上
✅ 時代の流れに乗っている
✅ 2ヶ月連続陽線が出ている
【買えない赤字】
❌ 売上高も減少
❌ 営業CFもマイナス
❌ 借金が急増
❌ 構造的な問題
❌ 不祥事による赤字
❌ 創薬メーカー
❌ ビジネスモデルに問題
なぜ赤字企業が狙い目なのか
【3つの理由】
1. 誰も見向きもしない
= 株価が安い
= 下落余地が少ない
2. 黒字転換で大きく上昇
= 数倍のリターンも
= 機関投資家が先に買う
3. チャートで分かる
= 2ヶ月連続陽線
= 市場の期待を反映
ハワード氏からのメッセージ
「上場間もない年月の会社の最安値っていうのは、
やっぱりね、一度はね上昇相場が生まれるんですよ」
「だいたい3、4年してくると初めて黒字転換しますみたいな。
それでだんだん株価が上がっていく傾向が高いです」
あなたがすべきこと
【実践手順】
□ 上場10年未満の企業をリストアップ
□ 赤字企業も除外しない
□ 月足チャートで2ヶ月連続陽線を探す
□ 赤字の理由を確認
□ 「良い赤字」なら買い検討
□ 感情を入れず機械的に判断
【心に刻む言葉】
「赤字企業 = ダメ、ではない」
「良い赤字と悪い赤字を見分ける」
「チャートが最優先」
「誰も見向きもしない時がチャンス」
次のステップ
赤字企業への投資を理解したら、次は具体的な銘柄選定を学びましょう。
次に読むべき記事:
- 「上場10年以内の会社だけを選ぶ理由【成長株の見つけ方】」
- 「1000円以下の株だけを買う3つのメリット」
- 「時代の流れに乗っている会社の見分け方」
- 「発行済み株式数で株価が決まる仕組み」
覚えておいてほしいこと:
「赤字」という言葉に 騙されてはいけません。
大切なのは、 なぜ赤字なのかです。
成長のための赤字なら、 それは将来の黒字への投資。
むしろ、 今が最大のチャンス かもしれないのです。
誰もが恐れて買わない時、 冷静にチャートを見て、 確信を持って買う。
それが、 株研メソッド実践者の 強みなのです。
【重要】この記事のポイント
✅ 赤字企業でも投資は可能
✅ 「良い赤字」と「悪い赤字」を見分ける
✅ 成長投資による一時的な赤字はOK
✅ 上場10年未満の企業に多い
✅ 黒字転換で株価は大きく上昇
✅ チャート分析が最優先
✅ 創薬メーカーだけは絶対に避ける
投資は自己責任で行いましょう。
赤字企業への投資はリスクを伴います。
この記事は教育目的であり、
特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。
投資判断は慎重に行ってください。

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