発行済み株式数で株価が決まる仕組み
こんにちは!今日は、株価を決める大事な要素の一つ、
「発行済み株式数」についてお話しします。
この仕組みを知ると、
「なんであの有名な会社の株は安いのに、この会社の株は高いの?」
という疑問が解けますよ。
同じような会社なのに、株価が全然違う不思議
まず、こんな例を見てください。
セブン&アイ・ホールディングス(セブンイレブンの会社):
- 株価:約1,965円
- 誰もが知っている超大企業
ローソン(コンビニ大手):
- 株価:約10,300円
- こちらも誰もが知っている大企業
どちらも日本を代表するコンビニチェーンなのに、
なぜこんなに株価が違うのでしょうか?
「ローソンの方が5倍も優れた会社なの?」
「セブンイレブンの方が人気なのに、なぜ株価が安いの?」
こんな疑問を持った方、正解です!
この疑問こそが、今日のテーマのカギなんです。
答えは「発行済み株式数」にある
実は、株価の高い安いは、その会社の価値だけでは決まりません。
株価を決める一番大きな要素は、その会社が発行している株の数なんです。
発行済み株式数とは?
発行済み株式数とは、その会社が世の中に出している株の総数のことです。
もう一度、セブン&アイとローソンを比べてみましょう:
セブン&アイ・ホールディングス:
- 株価:約1,965円
- 発行済み株式数:約26億株
- 時価総額:約5兆円
ローソン:
- 株価:約10,300円
- 発行済み株式数:約1億1,100万株
- 時価総額:約1兆円
なんと、セブン&アイはローソンの約23倍もの株を発行しているんです!
ピザで考えると分かりやすい
会社の価値を大きなピザだと考えてみてください。
セブン&アイのピザ:
- ピザ全体の大きさ:5兆円分
- 切り分けた数:26億切れ
- 1切れの値段:1,965円
ローソンのピザ:
- ピザ全体の大きさ:1兆円分
- 切り分けた数:1億1,100万切れ
- 1切れの値段:10,300円
同じ1兆円の価値がある会社でも:
- たくさんの株に分けた会社 → 1株の値段は安い
- 少ない株に分けた会社 → 1株の値段は高い
これが、発行済み株式数と株価の関係なんです。
時価総額こそが会社の本当の価値
では、会社の本当の価値を知るにはどうすればいいのでしょうか?
それは、時価総額を見ることです。
時価総額の計算式
時価総額 = 株価 × 発行済み株式数
この時価総額こそが、株式市場がその会社につけた値段なんです。
実例で確認:
トヨタ自動車:
- 株価:約2,500円(安く見える)
- 発行済み株式数:約144億株
- 時価総額:約36兆円(日本最大級!)
ニトリホールディングス:
- 株価:約18,000円(高く見える)
- 発行済み株式数:約6,200万株
- 時価総額:約1兆円
株価だけ見ると、ニトリの方が7倍以上高いですよね。
でも、会社の規模(時価総額)で見ると、トヨタはニトリの36倍なんです。
なぜ会社によって発行株式数が違うの?
ここで疑問が湧きますよね。
「なぜ会社によって、こんなに発行する株の数が違うの?」
理由1:会社の戦略の違い
会社は、株を発行する数を自分で決められます。
たくさんの株を発行する会社の考え:
- 1株の値段を安くして、多くの人に買ってもらいたい
- 個人投資家も買いやすくなる
- 流動性(売買のしやすさ)が高まる
少ない株を発行する会社の考え:
- 1株の値段を高くして、プレミアム感を出したい
- 短期売買を減らして、長期保有してもらいたい
- 株主の質を高めたい
理由2:歴史的な経緯
会社によっては、
過去に何度も株式分割(株を分割して数を増やすこと)をした会社もあれば、
一度もしていない会社もあります。
例:NTTの場合
- 昔は発行株式数が少なかった
- 何度も株式分割を行った
- 結果、発行株式数が大幅に増えた
- 1株の値段は下がったが、持っている人の資産価値は変わらない
発行済み株式数と株価の動きやすさ
ここからが、実際の投資で大切なポイントです。
発行済み株式数は、株価の動きやすさにも影響します。
発行株式数が多い会社(数十億株)
特徴:
- 株価の動きが比較的ゆっくり
- 大きな資金が入っても、株価は急には動かない
- 安定している
メリット:
- 予測しやすい
- 大きな損失を出しにくい
デメリット:
- 短期間で大きく儲けるのは難しい
代表例:トヨタ、ソニー、三菱UFJなど
発行株式数が少ない会社(数千万株〜数億株)
特徴:
- 株価が大きく動きやすい
- 少しの資金でも株価が変動する
- 不安定になりやすい
メリット:
- 短期間で大きく値上がりする可能性がある
デメリット:
- 逆に大きく下がることもある
- 機関投資家に操作されやすい
代表例:上場したばかりの新興企業など
株研メソッドではどう考えるか?
株研メソッドで推奨している「上場10年未満、1000円以下の銘柄」は、
実は発行株式数が比較的少ない会社が多いんです。
なぜ発行株式数が少ない会社を狙うのか?
理由1:値動きの幅が大きい
発行株式数が少ない会社は、株価が動きやすいです。
- 300円 → 600円(2倍)になりやすい
- 短期間で大きな利益を狙える
理由2:まだ成長途中
上場したばかりの会社は:
- 発行株式数がまだ少ない
- これから成長していく段階
- 将来、株式分割で株数が増える可能性もある
注意点:出来高も必ずチェック
ただし、発行株式数が少ない会社を選ぶ時は、
出来高も必ずチェックしてください。
発行株式数が少なすぎて、出来高も少ない銘柄は:
- 買えても売れない
- 機関投資家に操作されやすい
- リスクが高い
だから、株研メソッドでは:
- 上場10年未満
- 1000円以下
- 2ヶ月連続陽線が出た
- ある程度の出来高がある
という条件を組み合わせることで、リスクを抑えているんです。
実際のチャートで確認してみよう
では、発行済み株式数の違いが、
実際のチャートにどう現れるか見てみましょう。
トヨタ自動車(発行株式数:約144億株)
月足チャートを見ると:
- 上げ下げはあるが、比較的穏やか
- 1ヶ月で10%以上動くことは少ない
- 長期的にじわじわと上昇または下降
新興企業A社(発行株式数:約5000万株)
月足チャートを見ると:
- 1ヶ月で20%、30%動くこともある
- 上昇する時は一気に上がる
- 下落する時も急激
この違いこそが、発行済み株式数の影響なんです。
まとめ:株価だけで判断しない
今日学んだことをまとめましょう:
重要ポイント
- 株価の高い安いは、会社の優劣ではない
- 発行済み株式数で決まる
- 会社の本当の価値は時価総額で見る
- 時価総額 = 株価 × 発行済み株式数
- 発行株式数で動きやすさが変わる
- 多い → 動きにくい(安定)
- 少ない → 動きやすい(ハイリスク・ハイリターン)
- 株研メソッドは発行株式数が少ない会社を狙う
- ただし、出来高もチェックする
- 2ヶ月連続陽線という確実なサインで買う
初心者がやりがちな間違い
❌ 「この株、1万円もするから高い!買えない!」
⭕ 「発行株式数が少ないから1株が高いだけ。時価総額を見よう」
❌ 「この株、500円だから安い!お得だ!」
⭕ 「発行株式数が多いから1株が安いだけ。会社の価値とは別」
❌ 「株価が高い会社 = 良い会社」
⭕ 「時価総額で会社の規模を判断しよう」
実践:自分で調べてみよう
証券会社のウェブサイトやYahoo!ファイナンスで、
気になる会社を検索してみてください。
調べる項目:
- 現在の株価
- 発行済み株式数
- 時価総額
- 出来高
この4つを見る習慣をつけることで、
その会社の本当の姿が見えてきますよ。
次回は、「セブン&アイが安い理由、ローソンが高い理由」で、
もっと具体的に2つの会社を比較していきます。
今日のポイント:
- 株価は発行済み株式数で決まる
- 会社の価値は時価総額で見る
- 発行株式数が少ない = 動きやすい
- 株価だけで判断せず、総合的に見る
発行済み株式数の仕組みを理解すると、
株式投資がもっと面白くなりますよ!

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