時代の流れに乗っている会社の見分け方
こんにちは!今日は、銘柄選びで最も重要な視点の一つ、
「時代の流れ」について解説します。
「どの会社が成長するの?」
「将来性のある会社って、どう見分けるの?」
「時代遅れの会社を避けるには?」
株式投資で大きく勝つには、
時代の流れに乗っている会社を見つけることが不可欠です。
今日は、その見分け方を徹底的に教えます。
時代の流れとは?
基本的な定義
時代の流れ: 社会全体の変化によって生まれる、不可逆的なトレンド
特徴:
- 止められない
- 数年〜数十年続く
- 社会構造を変える
- 多くの人に影響を与える
例(過去):
1990年代:インターネットの普及
2000年代:モバイル・スマホの普及
2010年代:SNS・クラウドの普及
2020年代:DX・AI・リモートワークの普及
なぜ時代の流れが重要か?
理由1:成長の持続性
時代の流れに乗っている会社:
市場自体が拡大している
→ 会社も成長し続ける
→ 株価も上昇し続ける
例:Amazon(EC)
1997年上場:18ドル
2024年:180ドル(約10倍、分割考慮前)
時代に逆らっている会社:
市場自体が縮小している
→ 会社も縮小する
→ 株価も下落する
例:コダック(フィルム)
1990年:約80ドル
2012年:破産
理由2:参入障壁
時代の流れに早く乗った会社:
先行者利益がある
→ ブランド確立
→ 顧客基盤確立
→ 後発が追いつけない
例:Google(検索)
検索市場シェア:90%以上
理由3:長期保有できる
時代の流れは長く続く:
数年〜数十年のトレンド
→ 短期的な変動を無視できる
→ 長期保有で大きなリターン
現在の時代の流れ(2024年)
メガトレンド1:DX(デジタルトランスフォーメーション)
何が起きているか?
アナログ → デジタル
紙 → データ
対面 → オンライン
手作業 → 自動化
影響を受ける業界:
- 全ての業界(例外なし)
- 特に:製造業、小売、金融、医療、教育
恩恵を受ける企業:
✅ クラウドサービス
✅ SaaSプラットフォーム
✅ データ分析
✅ サイバーセキュリティ
✅ システム開発・コンサル
衰退する企業:
❌ 紙ベースの業務支援
❌ 店舗型のみの小売
❌ アナログ機器メーカー
メガトレンド2:AI(人工知能)
何が起きているか?
人間の作業 → AIの作業
時間がかかる → 瞬時に完了
属人的 → 標準化
経験と勘 → データと分析
影響を受ける業界:
- IT、製造、医療、金融、教育、クリエイティブ
恩恵を受ける企業:
✅ AI開発・提供
✅ AIを活用した製品・サービス
✅ データセンター・半導体
✅ AIコンサルティング
衰退する企業:
❌ 単純作業に依存
❌ AIで代替可能なサービス
❌ データを活用できない企業
メガトレンド3:少子高齢化
何が起きているか?
日本の人口構造:
若者減少 → 高齢者増加
労働力不足 → 自動化・効率化の必要性
医療・介護需要の急増
恩恵を受ける企業:
✅ ヘルスケア・医療サービス
✅ 介護・福祉サービス
✅ 自動化・ロボット
✅ 人材サービス
✅ シニア向けサービス
衰退する企業:
❌ 若年層向けのみの商品
❌ 労働集約型で自動化しない企業
メガトレンド4:環境・サステナビリティ
何が起きているか?
化石燃料 → 再生可能エネルギー
ガソリン車 → 電気自動車
使い捨て → リサイクル・循環型
環境負荷高 → カーボンニュートラル
恩恵を受ける企業:
✅ 再生可能エネルギー
✅ EV・EV関連部品
✅ リサイクル・環境技術
✅ 省エネ技術
衰退する企業:
❌ 化石燃料依存
❌ 環境負荷が高い製造業
❌ 使い捨てプラスチック
メガトレンド5:働き方改革・リモート化
何が起きているか?
オフィス出社 → リモートワーク
固定時間労働 → フレックス・副業
終身雇用 → ジョブ型雇用
恩恵を受ける企業:
✅ リモートワークツール
✅ クラウドサービス
✅ オンライン教育
✅ コワーキングスペース
✅ 人材マッチング
衰退する企業:
❌ オフィス機器(一部)
❌ 通勤関連(一部)
メガトレンド6:キャッシュレス化
何が起きているか?
現金 → キャッシュレス
店頭決済 → オンライン決済
恩恵を受ける企業:
✅ 決済サービス
✅ フィンテック
✅ EC関連
メガトレンド7:サブスクリプション化
何が起きているか?
買い切り → 月額・定額
所有 → 利用
恩恵を受ける企業:
✅ SaaS企業
✅ サブスクサービス全般
✅ シェアリングサービス
時代の流れに乗っている会社の見分け方
チェックポイント1:市場規模の成長率
確認方法:
Step 1:市場調査レポートを確認
例:「クラウド市場」
2020年:3兆円
2024年:5兆円(+67%)
2030年(予測):10兆円(+233%)
→ 年率+15%以上の成長
→ 時代の流れに乗っている
情報源:
- 総務省・経産省の統計
- 民間調査会社(矢野経済研究所など)
- 業界団体のレポート
- Googleで「○○市場 規模 推移」と検索
判断基準:
年率成長率:
+20%以上:超成長市場(◎)
+10〜20%:成長市場(○)
+5〜10%:緩やかな成長(△)
0〜5%:停滞市場(×)
マイナス:衰退市場(××)
チェックポイント2:政府の政策・支援
確認方法:
政府が推進している分野:
✅ DX推進(デジタル庁設立)
✅ グリーン成長戦略
✅ AI・半導体戦略
✅ スタートアップ支援
✅ 医療・介護の充実
政府支援のメリット:
- 補助金・税制優遇
- 規制緩和
- 社会的認知度向上
- 長期的な成長が見込める
確認方法:
- 政府の「成長戦略」を読む
- 経産省・総務省のウェブサイト
- 「骨太の方針」をチェック
チェックポイント3:社会課題の解決
確認ポイント:
その会社は、社会課題を解決しているか?
日本の主な社会課題:
1. 少子高齢化
2. 労働力不足
3. 医療費増大
4. 環境問題
5. 地方の過疎化
6. 教育格差
7. エネルギー問題
課題解決企業の例:
課題:労働力不足
解決:RPAツール提供企業
→ 自動化で人手不足を解消
課題:医療費増大
解決:予防医療サービス
→ 病気を未然に防ぐ
課題:教育格差
解決:オンライン教育プラットフォーム
→ 地方でも質の高い教育
判断: 社会課題を解決する企業は、長期的に成長する
チェックポイント4:若者の行動変化
確認方法:
若者(10〜30代)の行動を観察:
現在の若者の特徴:
✅ スマホネイティブ
✅ SNS・動画が主要情報源
✅ サブスク利用が当たり前
✅ 所有よりシェア
✅ 環境意識が高い
✅ 副業・フリーランス志向
恩恵を受ける企業:
- SNSプラットフォーム
- 動画配信サービス
- サブスクサービス
- シェアリングサービス
- フリーランス向けツール
衰退する企業:
- 紙媒体
- 所有型商品(一部)
- 店舗型のみのビジネス
チェックポイント5:企業の決算説明資料
確認方法:
決算説明資料の「成長戦略」ページを見る
良いサイン:
✅ 「DX推進」「AI活用」などのキーワード
✅ 新規事業への投資計画
✅ 市場拡大の予測データ
✅ 時代のトレンドへの言及
悪いサイン:
❌ 「従来通り」「現状維持」
❌ 新規事業への言及なし
❌ 市場縮小への危機感なし
例:A社(時代に乗っている)
決算説明資料:
「当社は、DX市場の拡大を見据え、
クラウドサービスへの投資を拡大。
2025年までに売上の50%をクラウド事業に。
AI技術の導入も加速。」
→ 時代の流れを理解している
→ 積極的に投資している
例:B社(時代に取り残されている)
決算説明資料:
「当社は、従来通りの事業を堅実に継続。
新規事業への投資は慎重に検討。」
→ 時代の変化に対応していない
→ 将来性が不安
チェックポイント6:競合の状況
確認方法:
競合が多い = 成長市場
例:クラウドサービス
- AWS(Amazon)
- Azure(Microsoft)
- GCP(Google)
- 国内企業も多数参入
→ 多くの企業が参入する
→ 魅力的な市場である証拠
競合がいない・減っている = 衰退市場
例:DVDレンタル
- 2000年代:多数の企業
- 2024年:ほとんど撤退
→ 市場が縮小している
チェックポイント7:自分の生活での実感
最も身近な確認方法
質問: 「自分や周りの人が、最近使い始めたサービスは?」
例:
✅ メルカリ(フリマアプリ)
✅ Uber Eats(フードデリバリー)
✅ Zoom(ビデオ会議)
✅ Netflix(動画配信)
✅ PayPay(キャッシュレス)
これらは、時代の流れに乗っている
逆に、使わなくなったものは?
❌ 紙の新聞
❌ DVDレンタル
❌ 固定電話
❌ FAX
これらは、衰退している
自分の生活実感が、最も確実な指標
実例:時代に乗っている会社 vs 取り残されている会社
実例1:クラウド会社(時代に乗っている)
C社:クラウドサービス提供
市場:
クラウド市場:年率+15%成長
2030年まで成長継続予測
政府支援:
DX推進政策
補助金・税制優遇
社会課題解決:
リモートワーク対応
業務効率化
労働力不足の解消
若者の行動:
オンライン・クラウドが当たり前
決算資料:
「クラウド事業に年間50億円投資」
「2025年までに売上2倍を目指す」
株価推移:
2020年:500円
2024年:1,500円(3倍)
判定:時代の流れに完全に乗っている
実例2:オフィス機器メーカー(取り残されている)
D社:コピー機・FAXメーカー
市場:
オフィス機器市場:年率-5%縮小
ペーパーレス化で需要減
政府支援:
なし(むしろDXでペーパーレス推進)
社会課題解決:
特になし
リモートワークで需要減
若者の行動:
紙を使わない
データで共有
決算資料:
「厳しい市場環境が続く」
「コスト削減を推進」
株価推移:
2020年:800円
2024年:400円(半減)
判定:時代に取り残されている
業種別:時代の流れ診断
◎ 大きく乗っている業種
IT・ソフトウェア:
- クラウド
- SaaS
- AI
- セキュリティ
- データ分析
ヘルスケア:
- オンライン診療
- 予防医療
- 医療IT
- 介護サービス
Eコマース:
- EC全般
- フードデリバリー
フィンテック:
- キャッシュレス決済
- オンラインバンキング
教育:
- オンライン教育
- EdTech
○ やや乗っている業種
製造業(一部):
- 自動化・ロボット
- EV関連
- 半導体
不動産(一部):
- リモートワーク対応物件
- シェアオフィス
小売(一部):
- オムニチャネル対応
△ 停滞している業種
従来型小売:
- 実店舗のみ
従来型金融:
- 店舗型銀行
× 衰退している業種
紙・印刷:
- 新聞
- 出版(一部)
- 印刷
アナログメディア:
- DVD
- CD
化石燃料:
- 石炭
- 石油(一部)
よくある質問
Q1:時代の流れは、どのくらい続く?
A:少なくとも5〜10年は続きます。
例:
- インターネット:1990年代〜現在(30年以上)
- スマホ:2007年〜現在(17年以上)
- クラウド:2010年代〜(10年以上、今後も継続)
大きなトレンドは、数十年続く
Q2:時代の流れを見誤ることはある?
A:あります。だから分散投資が重要です。
例:
- 3Dテレビ:流行ると思われたが普及せず
- メタバース:一時注目されたが下火に
だから:
- 複数の銘柄に分散
- 1つの流れに全額投資しない
Q3:時代の流れが変わったら、すぐ売るべき?
A:いいえ、売却ルールに従います。
時代の流れの変化:
- ゆっくり起きる(数年単位)
- 株価に反映されるまで時間がある
だから:
- 慌てて売らない
- 2ヶ月連続陰線など、売却ルールで判断
Q4:時代に乗っていても、業績が悪い会社は?
A:避けてください。両方必要です。
条件:
- 時代の流れに乗っている(必要条件)
- AND 業績が良い(必要条件)
両方満たす会社だけを買う
まとめ:時代を読む力が、勝利の鍵
今日の重要ポイント
- 時代の流れとは
- 不可逆的なトレンド
- 数年〜数十年続く
- 社会構造を変える
- 現在のメガトレンド
- DX
- AI
- 少子高齢化
- 環境・サステナビリティ
- 働き方改革
- キャッシュレス化
- サブスク化
- 見分け方7つ
- 市場規模の成長率
- 政府の政策・支援
- 社会課題の解決
- 若者の行動変化
- 決算説明資料
- 競合の状況
- 自分の生活実感
- 実例
- 時代に乗っている:クラウド企業(3倍)
- 取り残されている:オフィス機器(半減)
- 業種診断
- ◎:IT、ヘルスケア、EC、フィンテック
- ×:紙・印刷、アナログメディア
実践のためのチェックリスト
銘柄を選ぶ時:
□ この会社の事業は、どの市場に属する?
□ その市場は、年率何%成長している?
□ 政府は、この分野を支援している?
□ 社会課題を解決している?
□ 若者は、このサービスを使っている?
□ 決算資料で、時代への対応を語っている?
□ 競合は増えている?(成長市場の証拠)
□ 自分も、このサービスを使いたい?
7つ以上Yes → 時代に乗っている
最後に:未来を見る目を養う
株式投資は、未来への投資です。
過去ではなく、未来を見る。
「今、何が起きているか」ではなく 「これから、何が起きるか」を考える。
時代の流れを読む力が、勝利の鍵です。
でも、難しく考える必要はありません。
自分の生活を見れば、答えはあります。
- 自分が使い始めたサービス
- 周りの人が話題にしていること
- 社会で問題になっていること
これらが、時代の流れです。
アンテナを高くして、世の中の変化を感じ取ってください。
そして、その変化に乗っている会社を見つけてください。
時代を読む力を養えば、10倍株も夢ではありません。
一緒に、時代の波に乗って、大きく資産を増やしていきましょう!
今日のポイント:
- 時代の流れ = 不可逆的で長期的なトレンド
- 現在のメガトレンド:DX、AI、高齢化、環境、働き方改革
- 見分け方:市場成長率、政府支援、社会課題解決、若者の行動
- 自分の生活実感が最も確実な指標
- IT、ヘルスケア、EC、フィンテックが有望
- 時代を読む力が勝利の鍵

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