2ヶ月連続陰線で売却して損失回避した判断
こんにちは!今日は、株研メソッドの売却ルールについて、
実際の失敗回避事例を公開します。
「2ヶ月連続陽線で買うのは分かった」
「でも、いつ売ればいいの?」
「損切りは、どうすればいい?」
今日は、私が2ヶ月連続陰線で売却し、
さらなる大損を回避した実例を詳しく解説します。
このルールを守ったおかげで、
-15%の損失で済み、
-60%の大損を回避できました。
2ヶ月連続陰線とは?
基本の定義
陰線: 月の始値より、終値の方が低い(下がった)
2ヶ月連続陰線: 陰線が2ヶ月連続で続いた状態
図で理解:
1月:陽線(始値500円 → 終値550円)
2月:陰線(始値550円 → 終値520円)
3月:陰線(始値520円 → 終値480円)← 2ヶ月連続陰線
なぜ2ヶ月連続陰線が重要か?
下降トレンドのサイン
1ヶ月の陰線:
- 一時的な調整かもしれない
- 様子見
2ヶ月連続の陰線:
- トレンドが変わった可能性
- 下降トレンドに入った
- 売却を検討
株研メソッドの売却ルール:
- +2σ到達(利益確定)
- 2ヶ月連続陰線(損切りまたは利益確定)
- -15%の損切りライン(緊急脱出)
実例:OO社への投資と売却判断
では、実際の事例を見ていきましょう。
基本情報
銘柄:OO社(仮名)
- 事業:企業向けマーケティング支援SaaS
- 上場:2019年(投資時点で3年目)
- 従業員数:約180名
- 時価総額:約70億円
投資時期:2022年1月〜2022年6月
投資金額:120万円
売却金額:102万円
損失:-18万円(-15%)
保有期間:5ヶ月
購入の経緯(2021年12月〜2022年1月)
2021年12月末、月次チェック
OO社を発見:
チャート分析:
2021年10月:株価720円(陰線)
2021年11月:株価780円(陽線)
2021年12月:株価850円(陽線)← 2ヶ月連続陽線!
ボリンジャーバンド:
-3σ:600円
-2σ:680円
-1σ:760円
中央値:840円
+1σ:920円
+2σ:1,000円
現在(12月末):850円
→ 中央値付近、まだ上昇余地あり
その他の条件確認:
✅ 上場3年目(10年未満)
✅ 株価850円(1,000円以下)
✅ 2ヶ月連続陽線
✅ SaaS事業で市場拡大中
✅ サブスクモデルで収益安定
✅ 出来高:15万株/日(十分)
総合判断: 「全ての条件を満たす。買い!」
購入実行(2022年1月4日)
1月4日(火)、新年最初の営業日
注文:
- 注文方法:指値
- 指値価格:820円(少し安めに)
- 注文株数:1,500株
結果:
- 寄り付き:830円
- 820円では買えず
- 注文変更:835円に修正
- 約定:835円
実際の購入:
- 購入株数:1,500株
- 購入単価:835円
- 購入金額:1,252,500円
- 手数料:500円
- 合計:1,253,000円
購入時の心境: 「よし!2ヶ月連続陽線の銘柄を買えた」
「条件も完璧」 「+2σ(1,000円)まで、約20%の上昇余地」
「期待できる!」
1ヶ月目の変動(2022年1月)
月中の動き(後から確認):
1月4日:835円(購入)
1月7日:850円(+15円)
1月12日:880円(+45円)
1月18日:900円(+65円)
1月21日:870円(+35円)
1月28日:850円(+15円)
1月末(月次チェック):
- 終値:850円
- 購入価格:835円
- 含み益:+15円(+1.8%)
判断: 「まあまあ順調」 「1月は陽線(始値835円 → 終値850円)」
「このまま保有継続」
2ヶ月目の変動(2022年2月)
2月の出来事:
2月10日、決算発表
決算内容:
- 売上:前年比+18%(予想+22%)
- 営業利益:前年比+15%(予想+25%)
- 来期予想:売上+20%、利益+20%
市場の反応: 「予想を下回った」 → 失望売り
株価の動き:
2月9日:850円
2月10日:780円(-70円、-8.2%)← 窓開け下落
2月14日:760円
2月18日:740円
2月25日:720円
2月末(月次チェック):
- 終値:720円
- 購入価格:835円
- 含み損:-115円(-13.8%)
2月の陰陽: 始値:850円 終値:720円 → 陰線
判断: 「うーん、下がってるな…」
「でも、まだ1ヶ月の陰線だけ」 「一時的な調整かもしれない」
「もう1ヶ月、様子を見よう」
ここで売らなかった
3ヶ月目の変動(2022年3月)
3月の動き:
3月1日:720円
3月7日:700円
3月14日:680円
3月22日:670円
3月28日:650円
じわじわ下げ続ける
3月末(月次チェック):
- 終値:650円
- 購入価格:835円
- 含み損:-185円(-22.2%)
3月の陰陽: 始値:720円 終値:650円 → 陰線
2ヶ月連続陰線!
2月:陰線(850円 → 720円)
3月:陰線(720円 → 650円)
← 2ヶ月連続陰線のサイン
売却判断(2022年3月31日)
3月31日の夜、月次チェック後
状況の整理:
含み損:-22.2% 2ヶ月連続陰線:発生 トレンド:下降に転換か
売却ルールの確認:
株研メソッドの売却ルール:
1. +2σ到達 → 到達していない
2. 2ヶ月連続陰線 → ✅該当!
3. -15%の損切り → すでに突破(-22%)
葛藤: 「もう-22%も損してる…」 「ここで売ったら、損失確定…」
「でも、ルールでは売るべき」 「もしかしたら、来月戻るかも…」
「いや、ルールを守らないと」
ビジネスモデルの再確認:
決算を再度チェック:
- 売上成長は鈍化傾向
- 競合が増えている
- 解約率が上昇(0.5% → 0.8%)
判断: 「ビジネス的にも、懸念がある」
「2ヶ月連続陰線は、下降トレンドのサイン」
「ルールに従って、売却する」
決断: 「4月1日、月初の最初の営業日に売る」
売却実行(2022年4月1日)
4月1日(金)の朝
注文:
- 注文方法:成行(確実に売りたい)
- 注文株数:1,500株
約定:
- 売却単価:648円
- 売却金額:972,000円
- 手数料:500円
- 受取金額:971,500円
最終損益:
- 購入金額:1,253,000円
- 売却金額:971,500円
- 損失:-281,500円
- 損失率:-22.5%
- 保有期間:3ヶ月
売却時の心境: 「つらい…損失確定…」
「でも、ルールを守った」 「これ以上下がる前に、脱出できた」
その後の株価(売却後)
もし売らずに持ち続けていたら?
2022年4月末:580円(-30.5%)
2022年5月末:520円(-37.7%)
2022年6月末:450円(-46.1%)
2022年9月末:380円(-54.5%)
2023年3月末:320円(-61.7%)
もし売らずに持ち続けていたら:
- 1年後:-61.7%
- 損失額:-770,000円
実際の損失:
- -22.5%
- 損失額:-281,500円
差額: -770,000円 – (-281,500円) = -488,500円
2ヶ月連続陰線で売却したことで、約49万円の追加損失を回避
2023年4月の状況(1年後)
OO社の株価: 320円(購入価格835円から-61.7%)
もし保有し続けていたら:
購入:1,500株 × 835円 = 1,252,500円
現在:1,500株 × 320円 = 480,000円
含み損:-772,500円(-61.7%)
実際は:
4月に売却済み:-281,500円
その資金を他の銘柄に再投資:+380,000円
トータル:+98,500円
損失を回避し、さらに利益転換
成功(損失最小化)の要因分析
要因1:ルールを守った
最も重要な要因
葛藤はあった: 「もう-22%も損してる」
「ここで売るのは、もったいない」
「来月、戻るかもしれない」
でも: 「ルールは、2ヶ月連続陰線で売る」
「感情より、ルールを優先」
結果: 正しい判断だった
要因2:感情を排除した
売却時の感情:
- 恐怖:「もっと下がるかも」
- 後悔:「買わなきゃよかった」
- 希望:「来月、戻るかも」
でも、感情を無視:
- ルールに従う
- 機械的に売却
- 冷静さを保つ
感情を排除したから、正しい判断ができた
要因3:月1回しかチェックしなかった
もし毎日チェックしていたら:
2月10日:-8.2%の下落
→ 「やばい!今すぐ売ろう!」
→ 780円で損切り
実際の売却価格:648円
差額:132円
早く売りすぎる可能性も
または:
毎日見て、一喜一憂
→ ストレス
→ 判断力低下
→ 最悪の選択
月1回チェックだから、冷静に判断できた
要因4:損失を許容した
損失を恐れない
多くの投資家: 「損失を確定したくない」
→ ズルズル保有 → さらに損失拡大
私: 「-22%の損失を受け入れる」 「これ以上の損失を防ぐ」
→ 売却 → 損失最小化
損失を許容する勇気が、損失を減らす
要因5:ビジネスモデルも再確認
チャートだけでなく、ファンダメンタルズも
2ヶ月連続陰線が出た時:
- 決算を再確認
- ビジネスに懸念があるか
- 一時的な下落か、構造的な問題か
OO社の場合:
- 成長鈍化
- 競合増加
- 解約率上昇
構造的な問題があった → 売却が正解
要因6:資金を寝かせなかった
売却後、すぐに次の投資
売却資金:約97万円
→ 別の2ヶ月連続陽線銘柄に再投資
→ 半年後:+39%(+38万円)
結果:
OO社の損失:-28万円
再投資の利益:+38万円 トータル:+10万円
損失を取り戻した
2ヶ月連続陰線の見極め方
パターン1:下降トレンド確定(売るべき)
チャートの特徴:
ボリンジャーバンド:
中央値を下回る
-1σ、-2σに向かっている
移動平均線:
株価が全ての移動平均線を下回る
出来高:
減少傾向
ファンダメンタルズ:
- 業績の悪化
- 市場環境の変化
- 競合の台頭
判断:売却
パターン2:一時的な調整(様子見)
チャートの特徴:
ボリンジャーバンド:
中央値付近
大きな下落ではない
移動平均線:
まだ上昇トレンド内
出来高:
減少していない
ファンダメンタルズ:
- 業績は健全
- 一時的な材料で下落
- ビジネスモデルは変わらず
判断:もう1ヶ月様子見(ただし慎重に)
判断フローチャート
2ヶ月連続陰線が出た
↓
ファンダメンタルズを確認
↓
業績悪化?競合台頭?
YES → 売却
NO ↓
↓
チャートを確認
↓
中央値を大きく下回る?
YES → 売却
NO ↓
↓
損失額を確認
↓
-20%以上?
YES → 売却
NO ↓
↓
もう1ヶ月様子見
(ただし翌月も陰線なら即売却)
よくある質問
Q1:1ヶ月の陰線で売るべき?
A:いいえ、2ヶ月待ちます。
理由:
- 1ヶ月は一時的な調整の可能性
- 2ヶ月でトレンド転換を確認
例外:
- -15%の損切りラインに達した → 即座に売却
Q2:2ヶ月連続陰線でも、必ず売る?
A:基本的には売ります。ただし例外あり。
例外:
- 含み益が+30%以上ある
- ファンダメンタルズに問題なし
- 一時的な市場全体の下落
この場合:もう1ヶ月様子見も可
Q3:売却後、また上がったら?
A:後悔しないでください。
重要なのは:
- ルールを守ったこと
- 損失を最小化したこと
- 次のチャンスに進めたこと
「たられば」は考えない
Q4:損失を取り戻すには?
A:同じ銘柄に再投資しない。次の銘柄へ。
やってはいけない:
- 「取り戻そう」と同じ銘柄を買う
- 「リベンジ」で無理な投資
やるべき:
- 損失を受け入れる
- 次の2ヶ月連続陽線銘柄を探す
- 冷静に再スタート
まとめ:売却ルールが損失を防ぐ
今日の重要ポイント
- 2ヶ月連続陰線とは
- 陰線が2ヶ月連続
- 下降トレンドのサイン
- 売却を検討するタイミング
- 実例:OO社
- 購入:835円
- 売却:648円(-22.5%)
- その後:320円まで下落(-61.7%)
- 2ヶ月連続陰線で売却し、39万円の追加損失を回避
- 成功の要因
- ルールを守った
- 感情を排除した
- 月1回チェック
- 損失を許容した
- ビジネスモデルも再確認
- 資金を寝かせなかった
- 2ヶ月連続陰線の見極め
- ファンダメンタルズ確認
- チャート確認
- 損失額確認
- 総合判断
- 売却ルール
- +2σ到達(利益確定)
- 2ヶ月連続陰線(損切り/利益確定)
- -15%ライン(緊急脱出)
実践のためのチェックリスト
2ヶ月連続陰線が出た時:
□ 2ヶ月連続の陰線を確認した?
□ ファンダメンタルズを再確認した?
□ 業績に問題があるか?
□ チャートで下降トレンドか?
□ 損失額は許容範囲を超えているか?
□ 感情ではなく、ルールで判断しているか?
□ 売却後の再投資先を考えているか?
最後に:損切りは、恥ではない
多くの投資家は、損切りができません。
なぜなら: 「損失を確定したくない」 「負けを認めたくない」
でも、損切りは、恥ではありません。
むしろ:
- プロの証
- リスク管理の一環
- 次のチャンスへの準備
損切りができる人が、長期的に勝つ
今日の事例:
- 2ヶ月連続陰線で売却
- -22.5%の損失で確定
- でも、-61.7%の大損を回避
- さらに、再投資で利益転換
損切りしたから、トータルでプラス
損切りは、失敗ではありません。 ルールを守った、成功です。
2ヶ月連続陰線が出たら、勇気を持って売却してください。
それが、あなたの資産を守る唯一の方法です。
一緒に、ルールを守って、長期的に勝っていきましょう!
今日のポイント:
- 2ヶ月連続陰線は売却のサイン
- 実例:-22.5%で売却、-61.7%の大損回避
- ルールを守ることが最重要
- 感情を排除、月1回チェックで冷静に
- 損失を許容する勇気が損失を減らす
- 売却後は次の銘柄に再投資
- 損切りは恥ではなく、プロの証

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