陽線と陰線の違い【ローソク足の基本】
こんにちは!今日は、
チャート分析の基礎中の基礎を解説します。
「陽線と陰線」
「ローソク足って、何?」
「陽線と陰線の違いは?」
「どうやって見るの?」
チャートを見ると、白と黒(または赤と青)の棒がたくさん並んでいますよね。
これが「ローソク足」です。
今日は、ローソク足の見方を、
初心者でも完全に理解できるよう、
図解付きで徹底解説します。
ローソク足とは?
基本的な定義
ローソク足(ローソクあし): 一定期間の株価の動きを、ローソクの形で表したもの
名前の由来:
形がローソク(蝋燭)に似ている
│
┌─┐
│ │ ← ローソクに見える
└─┘
│
日本発祥:
江戸時代の米相場で誕生
日本人が発明した分析手法
海外では「キャンドルスティック」と呼ばれる
世界中で使われている
ローソク足が表す情報
1本のローソク足に含まれる情報:
4つの価格:
1. 始値(はじめね):期間の最初の価格
2. 高値(たかね):期間中の最高価格
3. 安値(やすね):期間中の最安価格
4. 終値(おわりね):期間の最後の価格
これらすべてが、1本に凝縮されている
ローソク足の構造
基本構成
3つのパーツ:
│ ← 上ヒゲ(うわひげ)
┌─┐
│ │ ← 実体(じったい)
└─┘
│ ← 下ヒゲ(したひげ)
これが1本のローソク足
各パーツの意味
実体(ボディ):
実体 = 始値と終値の間
長い実体:
始値と終値の差が大きい
→ 大きく動いた
短い実体:
始値と終値の差が小さい
→ あまり動かなかった
上ヒゲ:
上ヒゲ = 高値と(終値または始値)の間
長い上ヒゲ:
一度高値をつけたが、押し戻された
→ 売り圧力が強い
短い上ヒゲ:
あまり上に行けなかった
下ヒゲ:
下ヒゲ = 安値と(終値または始値)の間
長い下ヒゲ:
一度安値をつけたが、買い戻された
→ 買い圧力が強い
短い下ヒゲ:
あまり下に行かなかった
陽線(ようせん)とは?
定義
陽線: 終値が始値より高い(上がった日)
色:
一般的:
白色 または 赤色
証券会社によって異なる:
楽天証券:白色
SBI証券:赤色
マネックス証券:赤色
陽線の構造
基本形:
900円 ──● ← 高値
┌─┐
850円─┤白│ ← 終値
│ │
800円─└─┘ ← 始値
│
750円 ──● ← 安値
この日の動き:
始値:800円
高値:900円
安値:750円
終値:850円
始値 < 終値
→ 陽線
陽線の読み方
この陽線が教えてくれること:
1. 上昇した日
始値800円 → 終値850円
+50円(+6.25%)
2. 高値まで一時的に900円
でも、そこまでは維持できず
上ヒゲ:50円
3. 安値は750円まで下げた
でも、そこから買い戻された
下ヒゲ:50円
4. 総合判断
買いの力が強かった日
陽線のパターン
大陽線(だいようせん):
┌─┐
│白│
│ │ ← 実体が長い
│ │
│ │
└─┘
意味:
大きく上昇
買いの勢いが非常に強い
目安:
終値が始値より+5%以上
小陽線(しょうようせん):
┌┐
│白│ ← 実体が短い
└┘
意味:
少しだけ上昇
買いの勢いは弱い
目安:
終値が始値より+1〜2%程度
上ヒゲ陽線:
│ ← 上ヒゲが長い
┌─┐
│白│
└─┘
意味:
一度高値をつけたが、押し戻された
上値が重い
売り圧力あり
下ヒゲ陽線:
┌─┐
│白│
└─┘
│ ← 下ヒゲが長い
意味:
一度安値をつけたが、買い戻された
下値は堅い
買い圧力強い
好材料
陰線(いんせん)とは?
定義
陰線: 終値が始値より低い(下がった日)
色:
一般的:
黒色 または 青色
証券会社によって異なる:
楽天証券:黒色
SBI証券:青色
マネックス証券:青色
陰線の構造
基本形:
900円 ──● ← 高値
│
850円─┌─┐ ← 始値
│黒│
│ │
800円─└─┘ ← 終値
│
750円 ──● ← 安値
この日の動き:
始値:850円
高値:900円
安値:750円
終値:800円
始値 > 終値
→ 陰線
陰線の読み方
この陰線が教えてくれること:
1. 下落した日
始値850円 → 終値800円
-50円(-5.88%)
2. 高値まで一時的に900円
でも、そこから下落
上ヒゲ:50円
3. 安値は750円まで下げた
そこで一旦止まった
下ヒゲ:50円
4. 総合判断
売りの力が強かった日
陰線のパターン
大陰線(だいいんせん):
┌─┐
│黒│
│ │ ← 実体が長い
│ │
│ │
└─┘
意味:
大きく下落
売りの勢いが非常に強い
悪材料
目安:
終値が始値より-5%以上
小陰線(しょういんせん):
┌┐
│黒│ ← 実体が短い
└┘
意味:
少しだけ下落
売りの勢いは弱い
目安:
終値が始値より-1〜2%程度
上ヒゲ陰線:
│ ← 上ヒゲが長い
┌─┐
│黒│
└─┘
意味:
一度高値をつけたが、大きく押し戻された
売り圧力が非常に強い
悪材料
下ヒゲ陰線:
┌─┐
│黒│
└─┘
│ ← 下ヒゲが長い
意味:
一度大きく下げたが、買い戻された
下値に買いが入っている
好材料(反転の可能性)
陽線と陰線の比較
見分け方
一目で区別:
陽線:
白色 or 赤色
始値 < 終値
上がった日
陰線:
黒色 or 青色
始値 > 終値
下がった日
色で即座に判断できる
実体とヒゲの組み合わせ
9つの基本パターン:
1. 大陽線:実体長い、ヒゲ短い
→ 強い上昇
2. 上ヒゲ陽線:実体中、上ヒゲ長い
→ 上値重い
3. 下ヒゲ陽線:実体中、下ヒゲ長い
→ 下値堅い
4. 小陽線:実体短い
→ 弱い上昇
5. 十字線:実体ほぼゼロ
→ 迷い
6. 小陰線:実体短い
→ 弱い下落
7. 下ヒゲ陰線:実体中、下ヒゲ長い
→ 反転の可能性
8. 上ヒゲ陰線:実体中、上ヒゲ長い
→ 強い売り圧力
9. 大陰線:実体長い、ヒゲ短い
→ 強い下落
特殊なローソク足
十字線(寄せ線)
定義: 始値と終値がほぼ同じ
形状:
│
─ ← 実体がほとんどない
│
始値 ≒ 終値
意味:
買いと売りが拮抗
方向性が定まらない
迷いの状態
次の日の動きが重要
丸坊主(まるぼうず)
陽線の丸坊主:
┌─┐
│白│ ← ヒゲがない
│ │
└─┘
始値 = 安値
終値 = 高値
意味:
最初から最後まで上昇
買いが非常に強い
超強気サイン
陰線の丸坊主:
┌─┐
│黒│ ← ヒゲがない
│ │
└─┘
始値 = 高値
終値 = 安値
意味:
最初から最後まで下落
売りが非常に強い
超弱気サイン
トンカチ・トンボ
トンカチ(カラカサ):
┌┐
└┘
│ ← 下ヒゲが非常に長い
│
意味:
大きく下げたが、買い戻された
反転上昇のサイン(底打ちの可能性)
好材料
トンボ:
│
│ ← 上ヒゲが非常に長い
┌┐
└┘
意味:
大きく上げたが、売られた
反転下落のサイン(天井の可能性)
悪材料
月足での陽線・陰線
株研メソッドでは月足を使う
1本 = 1ヶ月の動き
月足の陽線:
その月、株価が上昇した
月足の陰線:
その月、株価が下落した
2ヶ月連続陽線
株研メソッドの核心
定義:
2ヶ月連続で陽線
例:
8月:陽線
9月:陽線
→ 2ヶ月連続陽線
意味:
2ヶ月連続で上昇
上昇トレンドに入った可能性
株研メソッドの買いサイン
チャートで見ると:
月足
↑
1000 ┤ □ □ ← 2ヶ月連続陽線
900 ┤ ■ □
800 ┤■ □ □
700 ┼────────→ 月
7月 8月 9月
□ = 陽線
■ = 陰線
8月、9月が連続陽線
→ 買いサイン
2ヶ月連続陰線
売りサイン
定義:
2ヶ月連続で陰線
例:
8月:陰線
9月:陰線
→ 2ヶ月連続陰線
意味:
2ヶ月連続で下落
下降トレンドに入った可能性
株研メソッドの売りサイン
実践:陽線・陰線の読み方
ステップ1:色を見る
白 or 赤:陽線(上がった)
黒 or 青:陰線(下がった)
まずは、色で判断
ステップ2:実体の長さを見る
実体が長い:大きく動いた
実体が短い:あまり動かなかった
勢いを判断
ステップ3:ヒゲの長さを見る
上ヒゲが長い:
上値が重い(売り圧力)
下ヒゲが長い:
下値が堅い(買い圧力)
圧力を判断
ステップ4:前後と比較
前日が陰線 → 今日が陽線:
反転の可能性
前日が陽線 → 今日も陽線:
トレンド継続
流れを判断
陽線・陰線を使った投資判断
判断1:連続陽線は買いサイン
2ヶ月連続陽線(月足):
上昇トレンド入りの可能性
→ 買い検討
3ヶ月連続陽線:
上昇トレンド確定
→ 買い(まだ上がる可能性)
判断2:連続陰線は売りサイン
2ヶ月連続陰線(月足):
下降トレンド入りの可能性
→ 売り検討
3ヶ月連続陰線:
下降トレンド確定
→ 売り
判断3:大陽線は強気
大陽線が出た:
買いの勢いが強い
→ 上昇継続の可能性
特に:
出来高を伴う大陽線
→ 非常に強い
判断4:大陰線は弱気
大陰線が出た:
売りの勢いが強い
→ 下落継続の可能性
特に:
出来高を伴う大陰線
→ 非常に弱い
判断5:下ヒゲは反転サイン
長い下ヒゲの陽線/陰線:
下値に買いが入った
→ 反転上昇の可能性
特に:
下降トレンド中の下ヒゲ
→ 底打ちの可能性
よくある質問
Q1:陽線なのに、なぜ下がる?
A:翌日に売られることもあります。
理由:
今日は陽線で上がった
→ でも、利益確定売りが出る
→ 翌日下がる
1日だけでは判断できない
トレンドを見る
Q2:陰線と陽線、どっちが良い?
A:連続して陽線が続く方が良い。
理想:
陽線が連続
→ 上昇トレンド
避けたい:
陰線が連続
→ 下降トレンド
単発ではなく、連続性を見る
Q3:ヒゲが長いのは良い?悪い?
A:場所によります。
上ヒゲが長い:
基本的には悪い(売り圧力)
下ヒゲが長い:
基本的には良い(買い圧力)
ただし、状況次第
Q4:月足の陽線・陰線だけ見ればいい?
A:株研メソッドでは、月足がメイン。
日足:見なくてOK
週足:たまに見る
月足:必ず見る(メイン)
月足の陽線・陰線を重視
まとめ:陽線・陰線は投資の基本言語
今日の重要ポイント
- ローソク足の構造
- 実体:始値と終値の間
- 上ヒゲ:高値まで
- 下ヒゲ:安値まで
- 陽線
- 終値 > 始値
- 白色 or 赤色
- 上がった日
- 陰線
- 終値 < 始値
- 黒色 or 青色
- 下がった日
- 重要パターン
- 大陽線:強い上昇
- 大陰線:強い下落
- 下ヒゲ:反転の可能性
- 2ヶ月連続陽線:買いサイン
- 2ヶ月連続陰線:売りサイン
- 判断の仕方
- 色で上下を判断
- 実体の長さで勢いを判断
- ヒゲの長さで圧力を判断
- 連続性でトレンドを判断
実践のための練習
今週やること:
□ チャートギャラリーを開く
□ 10銘柄のチャートを見る
□ 陽線と陰線を区別する
□ 「これは陽線」「これは陰線」と声に出す
□ 色で判断できるようになる
来週やること:
□ 実体の長さに注目
□ 大陽線・小陽線を区別
□ 大陰線・小陰線を区別
□ ヒゲの長さを見る
再来週やること:
□ 2ヶ月連続陽線を探す
□ 2ヶ月連続陰線を探す
□ パターンを認識できるようになる
最後に:ローソク足は株価の物語
ローソク足は、株価の物語を教えてくれます。
陽線:「今日は買いが強かった」
陰線:「今日は売りが強かった」
長い下ヒゲ:「下がったけど、買い戻された」
長い上ヒゲ:「上がったけど、売られた」
1本1本が、物語を語っている
この物語を読めるようになると:
- 市場の心理が分かる
- 次の動きが予想できる
- 買い時・売り時が分かる
ローソク足は、投資家の共通言語です。
この言語をマスターすれば、世界中の投資家と同じ目線で市場を見られます。
まずは、陽線と陰線の区別から。
これができれば、次のステップに進めます。
一緒に、ローソク足をマスターして、チャート分析のプロになりましょう!
今日のポイント:
- ローソク足は4つの価格を表す(始値、高値、安値、終値)
- 陽線:終値>始値、白or赤、上昇を示す
- 陰線:終値<始値、黒or青、下落を示す
- 実体の長さは勢いを示す
- ヒゲの長さは圧力を示す
- 2ヶ月連続陽線は買いサイン
- 下ヒゲは反転の可能性を示す

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