窓開けとは?株価にできる空白の正体
こんにちは!今日は、チャート分析の興味深い現象を解説します。
「窓開け」
「窓って何?」 「なぜ空白ができるの?」 「窓は埋まるって本当?」
窓開けは、株研メソッドでは補助的な指標ですが、知っておくと役立ちます。
今日は、窓開けの正体から実践的な活用法まで、完全解説します。
窓開けとは何か?
基本的な定義
窓開けとは
窓開け(まどあけ、ギャップ):
前日の株価と当日の株価の間に
空白(ギャップ)ができること
視覚的に:
チャート上に「窓」のような空白が見える
英語:
Gap(ギャップ)
チャート上での見え方
【ローソク足チャート】
1月10日:
高値:1,100円
安値:1,000円
終値:1,050円
1月11日:
高値:1,250円
安値:1,150円★
始値:1,200円
窓:
1月10日の高値(1,100円)と
1月11日の安値(1,150円)の間
空白:50円分の「窓」が開いた
実際のチャート
株価
↑
1,250├──┐ ← 1月11日
1,200│ │
1,150├──┘
│
│ ←← この空白が「窓」
│
1,100├──┐ ← 1月10日
1,050│ │
1,000├──┘
└────→ 時間
窓開けが起こる理由
理由1:寄り付き前の注文の偏り
前日終値:1,050円
夜間〜翌朝:
好材料のニュース発表
翌朝の注文:
買い注文が殺到
1,200円以上の価格で買いたい人が多数
寄り付き:
需要と供給のバランスで
1,200円でスタート
前日高値(1,100円)から大きく離れた
窓が開く
理由2:企業の重要発表
発表のタイミング:
取引時間外(夕方や早朝)
内容:
- 好決算の発表
- 大型契約の締結
- 新製品の成功
- M&Aの発表
投資家の反応:
取引再開時に殺到
窓開け
理由3:市場全体の急変動
海外市場:
NY市場で大暴落
日本市場:
翌朝、連動して下落
寄り付き:
前日より大きく下がってスタート
下方向の窓開け
窓開けの4つのパターン
パターン1:上方向の窓開け(上窓)
状況
前日終値:1,000円
前日高値:1,050円
当日始値:1,150円
当日安値:1,120円
窓:
1,050円と1,120円の間(70円)
上方向に窓が開いた
意味
強い買い圧力:
投資家の期待が高い
予測:
さらに上昇する可能性
または:
買われすぎで、すぐ下落する可能性も
両方あり得る
パターン2:下方向の窓開け(下窓)
状況
前日終値:1,000円
前日安値:950円
当日始値:850円
当日高値:880円
窓:
950円と880円の間(70円)
下方向に窓が開いた
意味
強い売り圧力:
投資家の失望が大きい
予測:
さらに下落する可能性
または:
売られすぎで、すぐ反発する可能性も
両方あり得る
パターン3:窓埋め(まどうめ)
窓埋めとは
窓埋め:
開いた窓が、後日閉じること
例:
1月11日に上窓(1,050円〜1,120円)開く
↓
1月15日に株価が1,080円まで下落
↓
窓の範囲内に株価が戻る
↓
「窓が埋まった」
窓埋めの格言
株式市場の格言:
「窓は必ず埋まる」
意味:
開いた窓は、いずれ株価が戻ってきて埋まる
確率:
約70〜80%
完全ではないが、高確率
パターン4:窓埋めずに継続(突っ走り)
窓埋めない場合
上窓開け後:
さらに上昇し続ける
窓を埋めずに突っ走る
例:
好決算発表で上窓
→ さらに好材料が続く
→ 窓を埋めずにどんどん上昇
強いトレンド
窓開けの実践的な活用法
活用法1:窓埋めを狙った取引
上窓開け後の戦略
状況:
前日終値:1,000円
当日寄り付き:1,200円(+200円の上窓)
予測:
「窓は埋まる」
→ 株価は1,000円付近まで下落する可能性
戦略(短期):
1,200円付近で空売り
→ 1,000円付近で買い戻し
でも:
株研メソッドでは空売りはしない
代わりに:
高値掴みを避ける
上窓開け直後は買わない
下窓開け後の戦略
状況:
前日終値:1,000円
当日寄り付き:800円(-200円の下窓)
予測:
「窓は埋まる」
→ 株価は1,000円付近まで上昇する可能性
戦略:
800円付近で購入
→ 1,000円付近で売却
株研メソッドでは:
他の条件(-2σ、2ヶ月連続陽線)も確認
窓だけでは買わない
補助的に使う
活用法2:トレンドの強さを判断
窓埋めしない = 強いトレンド
上窓開け後:
窓を埋めずにさらに上昇
意味:
強い上昇トレンド
買い圧力が強い
判断:
トレンドに乗る
保有継続
強気サイン
すぐ窓埋め = 弱いトレンド
上窓開け後:
当日中に窓を埋める
意味:
一時的な買いだけ
継続的な上昇力がない
判断:
トレンドは弱い
買いは見送り
弱気サイン
活用法3:利益確定・損切りの判断
窓埋め後の利益確定
保有株:
購入価格1,000円
ある日:
下窓開けで800円に下落
(窓:900円〜850円)
その後:
窓を埋めて900円まで回復
判断:
窓を埋めたところで利益確定
または損切り
理由:
窓を埋めた後は、
再び下落する可能性
タイミング良く決済
窓開けとボリンジャーバンドの組み合わせ
組み合わせの威力
下窓 + -2σ
状況:
前日終値:1,000円(-2σ付近)
当日寄り付き:800円(下窓開け)
→ -3σ到達
株研メソッドの判断:
✅ -3σまで下落
✅ 下窓開け(過剰反応の可能性)
✅ 2ヶ月連続陽線が出れば購入候補
非常に強い買いサイン
チャンス
上窓 + +2σ
状況:
保有株が+2σ付近
翌日、上窓開けで+3σ到達
株研メソッドの判断:
✅ +2σ超え
✅ 上窓開け(買われすぎ)
✅ 即座に売却
非常に強い売りサイン
利益確定のベストタイミング
実例
実例1:下窓 + -2σで大成功
AA株:
2020年3月(コロナショック):
前日終値:1,000円(-2σ付近)
当日寄り付き:700円(-300円の下窓)
→ -3σ到達
株研メソッドの判断:
過剰反応の可能性大
4月:
反発、2ヶ月連続陽線
判断:
購入
購入価格:750円
6ヶ月後:
1,200円(+60%)
窓開け + ボリンジャーバンドで成功
実例2:上窓 + +2σで利益確定
BB株:
保有中、+1σ付近
ある日:
好決算発表
翌日、上窓開けで+2σ到達
判断:
即座に売却
売却価格:1,300円
利益:+45%
翌週:
1,100円まで下落(窓埋め)
売って正解
窓開けの落とし穴
落とし穴1:必ず埋まるとは限らない
窓が埋まらないケース
強いトレンド:
窓を埋めずに突っ走る
例:
革新的な新製品発表
→ 上窓開け
→ さらに上昇し続ける
窓は埋まらない
「必ず埋まる」は迷信
約70〜80%の確率
対策
窓だけに頼らない
他の指標と組み合わせ:
- ボリンジャーバンド
- 2ヶ月連続陽線
- 出来高
総合的に判断
落とし穴2:窓埋めのタイミングが不明
いつ埋まるかわからない
窓開け:
今日
窓埋め:
明日?来週?来月?1年後?
タイミング:
予測不可能
待っている間:
機会損失
対策
窓埋めを待ちすぎない
株研メソッド:
窓埋めを主要な判断基準にしない
あくまで補助的指標
落とし穴3:小さな窓は意味がない
小さな窓
窓:
10〜20円程度
意味:
ほとんどない
たまたまの値動き
無視してOK
対策
注目すべき窓:
株価の3%以上
例:
株価1,000円なら、30円以上の窓
これ以下の窓は無視
株研メソッドでの位置づけ
主役ではなく補助
株研メソッド:
主役:
- ボリンジャーバンド
- 2ヶ月連続陽線
脇役(補助):
- 窓開け
- ストキャスティクス
- 出来高
窓開けは参考程度
具体的な使い方
購入時
必須条件:
✅ -2σ付近
✅ 2ヶ月連続陽線
補助的確認:
✅ 下窓開け後の反発ならさらに良い
窓がなくても購入
窓は bonus
売却時
必須条件:
✅ +2σ到達
補助的確認:
✅ 上窓開けで+2σ超えなら即座に売る
窓がなくても売却
窓は確認材料
よくある質問
Q1:窓開けだけで取引できる?
A:いいえ、他の指標と組み合わせるべきです。
窓開けだけ:
勝率は約50〜60%
他の指標と組み合わせ:
勝率70〜80%以上
組み合わせが重要
Q2:月足でも窓は開く?
A:はい、開きます。そして月足の窓の方が重要。
日足の窓:
頻繁に開く
重要度:低い
月足の窓:
滅多に開かない
重要度:高い
株研メソッドでは月足を重視
Q3:窓埋めトレードだけで稼げる?
A:短期的には可能ですが、株研メソッドでは推奨しません。
窓埋めトレード:
短期売買
デイトレ的
株研メソッド:
中長期投資
時間軸が合わない
推奨しない
Q4:窓を埋めない銘柄はどうする?
A:他の条件で判断してください。
窓を埋めない:
強いトレンドの可能性
判断基準:
窓ではなく、ボリンジャーバンド
+2σに到達したら売る
窓は無視してOK
まとめ:窓は補助的だが興味深い指標
今日の重要ポイント
- 窓開けとは
- 前日と当日の株価に空白ができること
- 上窓と下窓がある
- 企業発表や市場の急変で発生
- 窓埋めの法則
- 約70〜80%の確率で窓は埋まる
- 「窓は必ず埋まる」は格言
- でも100%ではない
- 4つのパターン
- 上窓:買い圧力強い
- 下窓:売り圧力強い
- 窓埋め:よくある
- 窓埋めず継続:強いトレンド
- 実践的活用法
- 窓埋めを狙った取引
- トレンドの強さ判断
- ボリンジャーバンドと組み合わせ
- 株研メソッドでの位置づけ
- 主役ではなく補助
- ボリンジャーバンド + 2ヶ月連続陽線が主役
- 窓は参考程度
実践のためのチェックリスト
窓開けを見つけたら:
□ 窓の大きさは株価の3%以上か?
□ 上窓か下窓か?
□ ボリンジャーバンドの位置は?
□ 2ヶ月連続陽線はあるか?
判断:
□ 窓だけでは売買しない
□ 他の条件と組み合わせて判断
□ 窓は補助的な情報
最後に:知っていると役立つが、頼りすぎない
窓開けは、興味深い現象です。
知っていると:
チャートの理解が深まる
相場の心理が見える
でも:
窓だけに頼るのは危険
主役:
ボリンジャーバンド + 2ヶ月連続陽線
窓は補助
私の使い方
窓開けを見つけた時:
「あ、窓開いてるな」
「投資家の期待(または失望)が大きいんだな」
でも:
売買判断は、ボリンジャーバンドと陽線で
窓は参考程度
これで十分
窓を補助的に使って、チャート分析の精度を高めましょう!
次回は、「出来高の急増は何を意味する?【市場の注目度を測る】」を解説します。
一緒に、複数の指標を組み合わせて、確実に利益を積み重ねていきましょう!
今日のポイント:
- 窓開け = 前日と当日の株価に空白、企業発表・市場急変で発生
- 窓埋めの法則:約70〜80%の確率で埋まる、100%ではない
- 上窓は買い圧力、下窓は売り圧力、窓埋めずは強トレンド
- 下窓+−2σは強い買いサイン、上窓++2σは強い売りサイン
- 株研メソッドでは補助的指標、主役はボリンジャーバンド+2ヶ月連続陽線
- 小さな窓(3%未満)は無視、窓だけでは売買しない
- 知っていると役立つが、頼りすぎない

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