はじめに – 華やかな見た目に隠された危険
株式投資を始めると、時々すごく魅力的に見える株に出会います。
「この薬が承認されたら株価10倍!」なんてニュースを見て、
つい買いたくなってしまうかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
創薬メーカー(新しい薬を開発している会社)の株は、
初心者が絶対に手を出してはいけない銘柄なんです。
今日は、なぜ創薬メーカーの株が危険なのか、
実際のチャートを見ながら分かりやすく説明していきます。
創薬メーカーの株価が激しく動く理由
薬の承認待ちという不確実性
創薬メーカーの株価が激しく動く一番の理由は、
「薬が承認されるかどうか分からない」という不確実性にあります。
新しい薬を世の中に出すには、こんな長い道のりがあります:
- 基礎研究(2-3年)
- 非臨床試験(3-5年)
- 第1相臨床試験(1-2年)
- 第2相臨床試験(2-3年)
- 第3相臨床試験(3-5年)
- 承認申請(1-2年)
つまり、1つの薬が世に出るまでに10年以上かかるのが普通なんです。
実際のチャートで見る激しい値動き
ハワード・ジョイマン氏が講義の中で実際に見せてくれたチャートでは、
こんな動きをしていました:
473円(承認前)
↓
3,000円超(承認のニュース)← 約7倍!
↓
また下落(期待より売上が伸びず)
一気に7倍になったと思ったら、またすぐ下がってしまう。
これが創薬メーカーの株の典型的なパターンです。
なぜ個人投資家には向かないのか
理由1:情報が全くない
ハワード氏はこう言っています:
「個人投資家と機関投資家の違いは、情報量。
個人投資家は企業情報が皆無なんです」
創薬メーカーの場合、この情報格差がさらに大きくなります。
個人投資家が知らないこと:
- 臨床試験の途中経過
- 承認が通る確率
- 競合他社の開発状況
- 実際の市場規模
機関投資家が知っていること:
- 専門家からの詳細な分析
- 業界の裏情報
- 承認プロセスの内部情報
つまり、まったく勝負にならないのです。
理由2:タイミングが読めない
薬の承認がいつ出るか、誰にも分かりません。
- 今月かもしれない
- 半年後かもしれない
- 1年後かもしれない
- もしかしたら承認されないかもしれない
株研メソッドの基本は「2ヶ月連続陽線」で買うこと。
でも、創薬メーカーの場合、
承認のニュースが出た瞬間に一気に上がってしまうので、
2ヶ月連続陽線を待っていたら、もう遅いんです。
理由3:下がるのも早い
承認されて株価が上がっても、油断できません。
よくあるパターン:
- 承認のニュースで株価急騰
- みんなが「これは上がる!」と買い始める
- 実際に販売が始まる
- 「思ったより売れてない…」
- 株価が急落
ハワード氏の言葉:
「薬が承認されると一気に3000円まで行くんですよ。
でもそれが承認されないとまた下がる。下がるのも早いんです」
実際の失敗例
ケーススタディ:ある創薬メーカーの場合
講義で紹介された実例を見てみましょう。
タイムライン:
2017年8月
- 株価:473円
- 状況:新薬の承認待ち
2018年3月
- 株価:3,000円超
- 状況:承認のニュースで急騰(約7倍!)
2018年9月
- 株価:1,500円前後
- 状況:期待ほど売上が伸びず下落
2019年3月
- 株価:800円前後
- 状況:さらに下落継続
このように、一瞬の上昇と長い下落が創薬メーカーの特徴なのです。
2ヶ月連続陽線が機能しない理由
急激すぎる値動き
株研メソッドの基本である「2ヶ月連続陽線」は、
じわじわと上がっていく株に有効な方法です。
でも、創薬メーカーの場合:
【普通の株】
月1: 500円
月2: 550円 ← 陽線
月3: 600円 ← 陽線(2ヶ月連続!買い時)
月4: 650円
月5: 700円
【創薬メーカー】
月1: 500円
月2: 480円
月3: 5,000円!← いきなり10倍!
2ヶ月連続陽線を待っていたら、
もう買えない値段になってしまうのです。
ギャンブルになってしまう
株研メソッドは「投資」であって「投機(ギャンブル)」ではありません。
創薬メーカーの株を買うことは:
- 承認されるかどうかの賭け
- 承認のタイミングの賭け
- 売上が伸びるかどうかの賭け
これでは完全にギャンブルです。
どうしても買いたい人へのアドバイス
それでも「どうしても創薬メーカーの株を買いたい」
という人もいるかもしれません。
その場合、最低限これだけは守ってください:
1. 投資額を極限まで少なくする
全資産の5%以下、できれば1-2%程度にしましょう。
例:投資資金が100万円なら、1-2万円まで
2. 承認後の急騰時には絶対に買わない
「承認されて株価が上がった!今が買い時だ!」
これは一番危険なタイミングです。
すぐに下がる可能性が高いです。
3. 長期間放置する覚悟を持つ
承認まで何年もかかることを理解し、
その間ずっと放置できるお金だけで買いましょう。
4. 本業に集中できなくなったら即売却
株研メソッドの大前提は、
「本業(店舗経営)に悪影響を与えない」こと。
創薬メーカーの株を持っていると、
毎日ニュースが気になって仕方なくなります。
それで本業がおろそかになったら本末転倒です。
株研メソッドで推奨する銘柄とは
創薬メーカーではなく、どんな株を買うべきなのでしょうか?
株研メソッドの銘柄選びの基本
ハワード氏の教え:
- 上場10年未満の会社
- まだ成長の余地がある
- 株式分割の可能性が高い
- 1000円以下の銘柄
- 下落リスクが限定的
- 2倍になりやすい
- 複数の事業を持つ会社
- リスクが分散されている
- 一つの事業がダメでも他がカバー
- 時代の流れに乗っている会社
- AI、DX、環境関連など
- 成長が期待できる分野
創薬メーカーが当てはまらない理由
上の条件と比べてみましょう:
❌ 単一事業(薬の開発だけ)
❌ 急激すぎる値動き(2ヶ月連続陽線が使えない)
❌ 不確実性が高すぎる(承認されるか分からない)
❌ 情報格差が大きすぎる(個人投資家に不利)
他にも避けるべき銘柄
創薬メーカー以外にも、株研メソッドでは避けるべき銘柄があります。
不動産会社
理由:金利上昇局面では厳しい
不動産会社は借金をして物件を買うビジネスモデルです。
金利が上がると:
- 借入金の利息負担が増える
- 利益が減る
- 株価が下がる
単一事業の会社
例:海苔専門の山本山(上場していないけど例として)
「これから山本山が爆発的に成長すると思いますか?」
ハワード氏の問いかけ
すでに全国展開している海苔の会社が、これ以上どう成長するのでしょうか?
出来高の少ない銘柄
理由:機関投資家に操作されやすい
1日の取引量が少ない株は:
- ちょっとした買いで値段が上がる
- ちょっとした売りで値段が下がる
- 機関投資家が自由に値段を動かせる
まとめ – 確実に勝てる方法を選ぼう
創薬メーカーの株の特徴(まとめ)
❌ 買ってはいけない理由:
- 値動きが激しすぎる
- 承認のタイミングが読めない
- 個人投資家には情報がない
- 2ヶ月連続陽線が機能しない
- 上がるのも下がるのも急激
- ギャンブルになってしまう
株研メソッドの基本思想
ハワード・ジョイマン氏の言葉:
「私たちは機関投資家のおこぼれをもらう感覚で投資します」
「魚の頭と尻尾はくれてやれ。最安値で買おうとせず、最高値で売ろうともしない」
「つまらない投資ほど健全なんです」
成功するための心構え
創薬メーカーのような華やかな株に飛びつきたい気持ちは分かります。
でも、確実に勝てる方法を選ぶことが大切です。
株研メソッドが目指すもの:
- 月に1回のチェックだけ
- 感情に左右されない
- 本業に集中できる
- 確実に利益を積み上げる
派手さはありませんが、これが一番稼げる方法なのです。
次のステップ
創薬メーカーを避けることが分かったら、
次は「どんな株を買えばいいのか」をもっと詳しく学びましょう。
株研メソッドで、確実に、
そして本業を大切にしながら資産を増やしていきましょう!
【重要】この記事のポイント
✅ 創薬メーカーは値動きが激しすぎて危険
✅ 承認のタイミングが読めない
✅ 2ヶ月連続陽線が機能しない
✅ 個人投資家には情報がなさすぎる
✅ 株研メソッドでは「確実性」を重視
✅ 派手さより着実な利益を選ぶ
投資は自己責任で行いましょう。
この記事は教育目的であり、
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

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